チッチが“青春”をテーマにオファーまで担当した初のライブイベント「THAT is YOUTH!!!!FES」には
2番手はチッチが「一番仲いいけど一番嫉妬してる存在」だというリーガルリリー。たかはしほのか(Vo, G)の歯切れよいギターバッキングに、海(B)、ゆきやま(Dr)の緩急の効いた演奏が重なる「the tokyo tower」、浮遊感のあるサウンドと激しいサウンドのコントラストが映える「ぶらんこ」を続けて披露して観客を魅了した。たかはしはおっとりした口調でお礼を述べてから、「どこからか皆さん来てくれたんだと思います」「遠くに旅行に行かないで近場で済ませるみたいな。でもどこからか来てくれてありがとうございます」と独特のコメントを残し、挨拶代わりに「こんにちは。」をプレイ。最後には映画「惡の華」の主題歌に決定している新曲「ハナヒカリ」を披露し、内に秘めた思いを吐露するかのようなまっすぐな歌声を届けた。
続いて登場したのはeastern youth。チッチが彼らを「生き抜こうという力をもらった」「一番弱い若者たちに聴いてほしい」という気持ちで迎えた。eastern youthはさまざまな場面で演奏してきた楽曲「夏の日の午後」「砂塵の彼方へ」を届け、吉野寿(Vo, G)の熱い叫びに呼応するようにオーディエンスは拳を突き上げた。1990年代後期の楽曲群に続いて、2017年発表のアルバム「SONGentoJIYU」から「ソンゲントジユウ」でパッションほとばしる爆音を轟かせて喝采を浴びた。続いては吉野が音頭を取りつつ、「夜明けの歌」をパフォーマンス。この曲はBiSHがデビューを飾った楽曲「スパーク」のオマージュ元となったナンバーで、清掃員を大いに沸き立たせた。
トリを飾ったBiSHはまず、ホラーテイストの「FREEZE DRY THE PASTS」でリンリンが椅子と同化したかのようなシアトリカルなステージを展開。BiSHはパンキッシュなサウンドの「DEADMAN」で観客を盛り上げ、続けざまに「BiSH-星が瞬く夜に-」を投下して会場の一体感を高めた。MCではチッチが「初めての日という1回きりしかないこの瞬間を観に来てくれた皆さん、ありがとうございます」と話し、来場者や出演バンドへの感謝の気持ちを伝える。「今日はどうしても出会ってもらいたい音楽、どうしても知ってもらいたい音楽があって、あなたたち自身で感じてもらいたかった。3バンドを観て、どんな気持ちになりましたか? 私は胸がいっぱいすぎて感情がよくわからなくなりました。BiSHはBiSHらしくやっていきたいと思います。特別な夜に……」と思いを語り、観客に向けて人気曲「オーケストラ」を捧げた。アイナ・ジ・エンドが「ラストスパートよろしく!」と叫び、「サラバかな」を披露したあと、チッチは「私が音楽に救われたように、ここにいる誰かが今日、生き抜く力をもらっているなら、私はとてもうれしいです。BiSHの原点を歌って帰ります」と述べ、6人でBiSHのデビュー曲「スパーク」を届けて初の主催企画を締めくくった。
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「THAT is YOUTH!!!!FES curated by CENT CHiHiRO CHiTTiii」2019年7月16日 東京都 Zepp Tokyo セットリスト
GEZAN
01. 忘炎
02. wasted youth
03. 赤曜日
04. 東京
05. DNA
リーガルリリー
01. the tokyo tower
02. ぶらんこ
03. はしるこども
04. こんにちは。
05. ハナヒカリ
eastern youth
01. 夏の日の午後
02. 砂塵の彼方へ
03. ソンゲントジユウ
04. 夜明けの歌
05. 街の底
BiSH
01. FREEZE DRY THE PASTS
02. DEADMAN
03.
04. オーケストラ
05. サラバかな
06. スパーク
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