lyrical schoolショートツアーで夏を先取り、アルバム新曲初披露

lyrical schoolが7月7日、神奈川・CLUB CITTA'でワンマンライブ「lyrical school ONEMAN SHORT TOUR 2019 "ROAD SHOW"＠川崎CLUB CITTA'」を行った。

この春ビクターエンタテインメント内のレーベル・CONNECTONEに移籍し、新たなスタートを切ったリリスク。このライブは新天地での第一歩として行われたショートツアーの最終公演で、開演前にはかつてのレーベルメイトである元LinQの深瀬智聖と一ノ瀬みくのユニット・CHiSEMiKUと、アイドルネッサンスでの活動を経てソロシンガーとなった原田珠々華がオープニングアクトとして駆け付け、リリスクの新たな門出を祝った。

ツアータイトルを冠した「ROAD SHOW（overture）」に乗せて登場したリリスクの5人は、「2019奪いに行く 足りないもの奪いに行く 2019奪いに行く 私たちがそうリリスク」というhimeの勇ましいフリースタイルラップでライブの口火を切ると、ここからノンストップで怒涛のステージを展開。「プレイルーム」ではrisanoが「7月7日、最高の七夕にしようぜー！」と陽気に煽り、「プチャヘンザ！」では地元川崎出身のhimeが「川崎区で有名になりたきゃ……」と川崎が生んだヒップホップクルー・BAD HOPの「Kawasaki Drift」からパンチラインを引用してフロアを沸かせる。hinakoはステージ左右に伸びた花道を駆けて盛り上がるヘッズに笑顔を振りまき、「Hey!Adamski!」ではminanとyuuがメロディアスなフロウを聴かせた。中盤には初披露の新曲「YOUNG LOVE」も盛り込まれ、CONNECTONE移籍第1弾楽曲として6月26日に配信リリースされた「LAST DANCE」まで16曲、リリスクは息つく間もないパフォーマンスでヘッズを圧倒した。

「ここでひと息ついておかないとさ、ここからさらに、ね？」と簡単なMCを挟むも、5人はすぐにライブを再開。「DANCE WITH YOU」で始まった後半戦は「秒で終わる夏」「そりゃ夏だ！」「FRESH!!!」「夏休みのBABY」「サマーファンデーション」とサマーチューンを連発し、梅雨真っ盛りの川崎にひと足早い夏を持ち込んだ。フロアをひとしきりかき混ぜたあとは「パジャマパーティー」でキュートな魅力を放ち、ラストの「Short Good-bye」へ。フェードアウトするアウトロに乗せ、5人は手を振りながらステージをあとにした。

アンコールではステージ上の大きなスクリーンに映るミュージックビデオをバックに、この日2度目の「LAST DANCE」が披露された。「LAST DANCE」は9月11日に発売される移籍第1弾アルバム「BE KIND REWIND」からの先行シングルで、MVは“（ビデオは）巻き戻して返却ください”という意味を持つアルバムタイトルに込められたストーリーを表現すべく、さまざまなヒット映画の印象的なワンシーンがメンバーの演技でチープに再現されている。5人はスクリーンの中で展開する名画オマージュとシンクロしたパフォーマンスを試み、時折ぐだぐだになりながらもヘッズを楽しませた。さらに「つれてってよ ENJOY Xmas!!! Remix」「NOW!」の2曲が歌われ、ライブは終了。minanは「みんなの夏の楽しみはなんですか？」と呼びかけると、新たに決定したライブの予定を続々と発表。「"BE KIND REWIND" SERIES」と題されたリリスク初のホール会場を含む全11公演のライブツアーと、8月12日に埼玉・所沢航空記念公園野外ステージで開かれるフリーライブ「lyrical school FREE LIVE 2019 "ONE SECOND SUMMER vol.2" at TOKOROZAWA KOKU PARK」の開催がアナウンスされた。

ショートツアーを終えたあとも、さまざまなライブイベントへの出演やアルバム「BE KIND REWIND」の予約イベントなど多数のライブを控えるリリスク。明日7月13日に東京・新宿マルイメンで行われるアルバム予約イベントでは、Twitter上で募集したリクエスト曲でセットリストを組むミニライブが予定されている。