BABYMETALがグラストンベリーから凱旋、名古屋で迎えた熱狂のMOAMETAL聖誕祭

51

2995

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 620 2145
  • 230 シェア

BABYMETALが7月6、7日に愛知・ポートメッセなごやでワンマンライブ「BABYMETAL ARISES - BEYOND THE MOON - LEGEND - M -」を開催した。この記事では7日公演の模様をレポートする。

BABYMETAL(Photo by Taku Fujii)

BABYMETAL(Photo by Taku Fujii)

大きなサイズで見る(全6件)

6月28、29日に神奈川・横浜アリーナでワンマンライブ「BABYMETAL AWAKENS - THE SUN ALSO RISES -」を行い、翌30日(現地時間)にはイギリスで開催された世界最大級の音楽フェスティバル「Glastonbury Festival 2019」出演という快挙を成し遂げたBABYMETAL。名古屋公演は7月4日に20歳になったMOAMETAL(Scream, Dance)の“聖誕祭”を兼ねた凱旋ライブとなり、最終日は全国各地の映画館でライブビューイングが行われた。

MOAMETAL(Photo by Taku Fujii)

MOAMETAL(Photo by Taku Fujii)[拡大]

会場ではスクリーンにMOAMETALの誕生から20年が経ったことを伝えるナレーションが流れ、センターステージ上部に浮かぶ八面体のオブジェが暗転の中一瞬で消え去った。そこから現れたBABYMETALロゴのLEDスクリーンがさなぎから蝶に変わるかのようにゆっくりと広がっていき、MOAMETALのこれまでの勇姿を映し出しながらはばたくような動きでメインステージへと向かっていった。そしてこの日の公演にはSU-METAL(Vo, Dance)、MOAMETALに加え、3人の勇敢な“アベンジャーズ”の中から1人がダンサーとして選ばれ、3人編成でのBABYMETALのライブがスタートした。

BABYMETAL(Photo by Taku Fujii)

BABYMETAL(Photo by Taku Fujii)[拡大]

BABYMETALは白い光が輝く中で「Road of Resistance」を1曲目に届け、冒頭からフロアの熱気を急上昇させる。センターステージへ移動した3人は「メギツネ」で艶やかな踊りを見せ、配信シングル「Elevator Girl」のあとに「Distortion」で再びメインステージに戻ると、神バンドの正確無比で重厚な伴奏に乗せてパワフルな歌と踊りを繰り出す。SU-METALはハンドクラップをしつつ「名古屋! Everybody screams!」と叫び、フロアを熱くさせた。間髪入れず、BABYMETALはスクリーンに曼荼羅のような映像が映し出される中、エスニックな旋律が印象的な新曲(タイトル未定)でインド舞踊をモチーフにしたダンスを披露した。

BABYMETAL(Photo by Taku Fujii)

BABYMETAL(Photo by Taku Fujii)[拡大]

荘厳なクワイアが流れ、場内いっぱいにレーザーが照射されてから始まったのは「Starlight」。BABYMETAL流のジェントメタルが展開されるこの曲では、SU-METALが幻想的なサウンドに乗せて凛々しく伸びやかな歌声を響かせた。さらに神バンドのメロディアスなツインギターが光る疾走感たっぷりの「シンコペーション」でフロアのサークルモッシュを誘ったBABYMETALは、ライブ中盤にタイの人気ヒップホップシンガー、F.HEROをフィーチャリングゲストに迎えた新曲「PA PA YA!!(feat. F.HERO)」を披露。日本のメタルとタイのラップが融合したサウンドに、場内はタオルを振った観客でお祭り騒ぎの盛り上がりに。ライブはノンストップで続き、「ギミチョコ!!」まで大興奮の様相を見せていたが、ヘビーなリフの「KARATE」の演奏が始まるとムードは一変。BABYMETALは「セイヤソイヤ 戦うんだ」と勇ましいパフォーマンスを繰り出し、大観衆の心を鼓舞した。

BABYMETAL(Photo by Taku Fujii)

BABYMETAL(Photo by Taku Fujii)[拡大]

ノイズ混じりのSF風CG映像とシンセサウンドからなるインタールードのあとは、人気曲「ヘドバンギャー!!」へ。この曲では間奏からMOAMETALがマイクスタンドを持ってセンターに立ってメインボーカルを担当。MOAMETALは「20歳の夜を忘れはしない」と歌詞をアレンジし、「ヘドバンギャー!」と力強いシャウトを響かせた。続けてアコースティックギターをステージ上に配置するという演出で披露した新曲(タイトル未定)では、SU-METALと2人でギターを囲むような舞いを見せ、SU-METALは美しいハイトーンを響かせる。2人のパフォーマンスに合わせて観客に配布された“三種の神器”のうちの1つであるアームバンドに内蔵されたLEDライトが白い光を放ち、フロア全体を輝かせた。再び3人編成になったBABYMETALは、ラストにメロディックスピードメタルチューンの新曲(タイトル未定)を披露。肩を並べた3人は観客に向けて「We are! BABYMETAL!」とコール&レスポンスを行い、笑顔でライブを締めくくった。

終演後、スクリーンには10月11日に3rdアルバム「METAL GALAXY」」がリリースされることや、海外公演、日本公演のスケジュールが改めて発表され、最後に結成10周年の節目となる来年に向けたメッセージとして「2020年に運命の時が訪れる」とアナウンスされた。今年突入した新章“METAL RESISTANCE EPISODE VIII”の展開を含め、今後の活動に注目だ。

この記事の画像(全6件)

「BABYMETAL ARISES - BEYOND THE MOON - LEGEND - M -」2019年7月6日、7日 愛知県 ポートメッセなごや セットリスト

01. Road of Resistance
02. メギツネ
03. Elevator Girl
04. Distortion
05. 新曲
06. Starlight
07. シンコペーション
08. ヤバッ!
09. PA PA YA!!(feat. F.HERO)
10. ギミチョコ!!
11. KARATE
12. Interlude
13. ヘドバンギャー!!
14. 新曲
15. 新曲

全文を表示

読者の反応

yasuyuki@🇺🇦Rust&WASM推し。 @yasuyukima

ナタリーはアベンジャーズの名前は出してない。チームベビメタの要請かな。|【ライブレポート】BABYMETALがグラストンベリーから凱旋、名古屋で迎えた熱狂のMOAMETAL聖誕祭(写真6枚) - 音楽ナタリー https://t.co/uUiK6e04r5

コメントを読む(51件)

関連商品

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 BABYMETAL の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。