海外ツアーの成果発揮！CHAI、8都市「プンプンプン トゥアー！」完走

CHAIのライブツアー「PINKなPUNKがプンプンプン トゥアー！」のファイナル公演が6月29日に東京・新木場STUDIO COASTで開催された。

2月発表の最新アルバム「PUNK」を携え、8会場にわたって行われた「PINKなPUNKがプンプンプン トゥアー！」。このツアーの前にアメリカ、ヨーロッパを回る海外遠征を行ったCHAIは、よりスキルアップしたパフォーマンスを国内の各会場で繰り広げた。

ファイナル公演ではおなじみのSEをバックに、ピンクのスポーティな衣装に身を包んだCHAIの4人が、自身の顔をプリントしたお面を付けてステージに登場。まずはアルバム「PUNK」の1曲目を飾る「CHOOSE GO!」でライブをスタートさせた。前半は「ボーイズ・セコ・メン」「ファッショニスタ」といったアッパーな楽曲をプレイ。Culture Club「カーマは気まぐれ」の替え歌を交えての自己紹介コーナーでは、マナ（Vo, Key）とカナ（Vo, G, Key）が美しいコーラスを重ねてオーディエンスを沸かせた。

「YES!」のコール＆レスポンスから「N.E.O.」に入ったのち、4人はグルーヴィな「クールクールビジョン」「GREAT JOB」を休みなく演奏。合間にはマナとカナがシンセを用いてリズム隊のユウキ（B, Cho）、ユナ（Dr, Cho）と熱いセッションを繰り広げ、海外ツアーを経て鍛えられたコンビネーションを存分に発揮した。

メロウなムードの「カーリー・アドベンチャー」「ほれちゃった」を挟み、「THIS IS CHAI」に入ると4人は一旦ステージから退場。しばらくするときらびやかなラメ付きのローブを身にまとって復帰し、息の合ったダンスパフォーマンスを展開した。ユナのテクニカルなドラムソロで火蓋を切った「ぎゃらんぶー」では、ユウキが煽る間もなく会場に“ぶー”コールがこだまする。本編終盤の「FAMILY MEMBER」「フューチャー」はより開放感あふれるアレンジが施され、心地よいひと時が演出された。

アンコールではマナが海外ツアーについて触れつつ、「日本のみんなに、大きくなった私たちの姿を見せたかった」とこのライブに込めた思いを明かす。加えて最新アルバムのタイトル「PUNK」には「なりたい自分になる」「新しい自分になる」という意味を込めたこと、その姿勢はこの1年のバンドの目標でもあることを語り、「みんなも負けんじゃねーぞー！」と観客たちにエールを送った。そしてラストナンバー「sayonara complex」で、長きにおよんだツアーのフィナーレはノスタルジックな雰囲気で彩られた。

CHAIはこの公演内で、12月に対バンツアー「CHAIとみてみチャイ」を開催することを発表した。ツアーは12月13日に大阪・BIGCAT、14日に愛知・THE BOTTOM LINE、19日に東京・マイナビBLITZ赤坂の3会場で行われる。