M!LK、新体制初ツアー完走!「過ごした時間が宝物」7人の“M!LK愛”あふれた最終公演

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M!LKが昨日5月12日に東京・昭和女子大学人見記念講堂にて全国ツアー「M!LK SPRING TOUR 2019 “Treasure Treasure”」の最終公演を行った。

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2018年8月に新メンバーとして山中柔太朗、曽野舜太、宮世琉弥の3人を迎えて7人体制となり、今年2月にはアルバム「Time Capsule」を発表したM!LK。新体制初のツアーである今回、彼らはステージの上で「Time Capsule」の収録曲を中心とした楽曲の数々を披露しつつ、新しいM!LKの形を各地のみ!るきーず(M!LKファンの呼称)に強く印象付けた。

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ホールに足を踏み入れると、観客の目に飛び込んでくるのはステージ上に置かれた7つのカプセル。メンバーカラーの7色の光に染め上げられたこの舞台セットが、開演前からみ!るきーずの期待感を高める。そして開演時刻になるとステージ奥のスクリーンにはライブの幕開けを告げるオープニングVTRが。メンバーの名前がハイテンションにコールされた次の瞬間、7人はカプセルの上に立ち、オーディエンスにその姿を見せた。

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彼らは1曲目に7人のM!LKの“デビュー曲”「Over The Storm」を披露。「ついてこい ハジマリは此処から」と新体制で進んでいく意志を歌詞に刻むこの曲を、力強い眼差しで歌い上げる。すると舜太が「ツアーファイナル、盛り上がっていくぞ!」と元気よく叫んだのを合図に、メンバーはカプセルの上から思い切りジャンプしてみ!るきーずの近くへ。カラフルな照明に照らされながら、「Feel Alive」をさわやかに歌い届けた。

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続く「桜咲く頃には」では、リーダー・吉田仁人の「僕らが大好きな曲です。みんなも一緒に歌ってください」という声に応えたみ!るきーずが歌声を重ねる。間奏では新メンバーの3人がそれぞれに客席へ向かって言葉を投げかけ、琉弥は「僕らとみ!るきーずで最高の思い出を作ろう!」と呼びかけた。佐野勇斗の「僕ら7人の未来への決意が込められた曲です!」という紹介でアップテンポな「Brave Saga」が続くと、客席から息の合ったコールが飛んで会場の熱気は急上昇。テンションの上がった琉弥は勇斗めがけて無邪気に飛び付き、さらなる熱狂を誘っていた。

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森の中を誰かが進んでいく映像がスクリーンに投影され「ジャングリズム」へとつながっていくと、7人は衣装替えをして再登場する。180°回転したカプセルの中からステージへと飛び出した彼らは、すっかりM!LKのライブ定番曲となったこの曲にソロダンスのリレーを盛り込んで会場を一層盛り上げる。軽やかにステップを踏む琉弥、ダイナミックなハンドスプリングで歓声を誘った勇斗、サッカーの動きを取り入れた舜太、中折れ帽を手に得意のジャズダンスで華麗に舞う仁人と、メンバーはそれぞれの個性をパフォーマンスに詰め込んでファンを魅了した。

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楽しげにスキンシップを取りながら声を弾ませた「ハロー!」まで8曲を一気に駆け抜け、7人はこの日最初のMCへ。ここで彼らが用意したのはみ!るきーずから寄せられた質問にメンバーが答えていく「トレジャーポスト」のコーナーだ。「ツアーを通して印象が変わったメンバーは?」という質問をもらった塩崎太智は「ツアーじゃなくて、初対面から一番変わった人でいい? 吉田仁人」と答え「最初はすごい固かったんですよ」とその理由を明かす。すると、太智と同様デビュー時から仁人を見てきた勇斗や板垣瑞生も「最初は“薩摩の貴公子”キャラで、(ファンを)姫と言ってたよね」と同調。“王子様キャラ”を新メンバーの柔太朗にすっかり奪われてしまったと分析して、み!るきーずの笑いを誘った。また「麺類は好きですか?」という脱力系の質問をもらったのは舜太。彼はこの問いに「大好きです! 食べるの遅いから柔らかめだとフニャフニャになっちゃうので『硬め』で注文します」と真面目に答えたが、ここで琉弥が「ハイここで斬り込み隊長行きます! 皆さんの好きな“めん”は?」と突然クイズを出題する。突然の出来事に客席が戸惑うと、彼は「(答えは)イケ“メン”だろ!!」と続け、この琉弥のブッ込みに舜太は「さあ、謝ろう! ご“めん”!」と即座に対応。2人のテンポのよいやりとりに、残るメンバーもみ!るきーずも大笑いしていた。

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どんな質問にも7人のにぎやかな掛け合いが繰り広げられ、彼らの仲のよさをファンが存分に受け止めることとなった「トレジャーポスト」のコーナーを終えると、仁人は「次の曲は、僕たちにとっては少し照れくさいような、恋愛について歌った曲です」と「交差点、信号、君と僕」を紹介した。街の雑踏を映した映像をバックに、7人は切ない恋の情景を描いたこの曲をしっとりと歌い届ける。するとそののち、イントロの音で歓声が湧いたM!LKのデビュー曲「コーヒーが飲めません」でムードは一変。「後半戦も盛り上がっていくぞ!」という舜太の煽りで再び会場の盛り上がりに火が点くと、7人はフレッシュなパフォーマンスでみ!るきーずの声援を誘ってみせる。センターポジションに立った琉弥は伸びやかに大サビのソロパートを歌い上げ、「琉弥!」コールを一身に集めていた。

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メンバーがタオルを思い切り振り回し大暴れした「サンキュー!N・D・K!」、自己紹介パートがアドリブ合戦となった「めちゃモル」と、次々に投下されるアッパーチューンに7人の勢いもぐんぐん加速。怒涛のクライマックスを駆け抜けた彼らは息を切らし、仁人は「このメドレー、ヤバいね!」とメンバーに笑顔を向けた。好きなM!LKのミュージックビデオを7人が発表しあったMCを終え、み!るきーずと向き合った柔太朗は「次の曲は、僕たちからのメッセージです」と思いを伝える。彼の曲振りで「Around The World」がスタートするとメンバーはハンドクラップの音を響かせ、ミラーボールの光の中で未来への希望を高らかに歌い上げた。

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本編最後に「Goin' Down」を届けたメンバーが「最後までありがとう!」と言ってカプセルの中に姿を消すと、み!るきーずは大きな声で「もう1杯!」とアンコールを求めた。この声に応えた7人は笑顔でステージに戻り、新体制初のツアーを終えようとしている今の気持ちをみ!るきーずに語り出す。太智が「7人の団結がすごく進化したんじゃないかなと感じました」と手応えを明かすと、勇斗も「今回のツアーは僕らにとって大きな意味を持っていたツアーだったけど、3人が入ってきてくれてホントによかったと感じていますし『いいメンバーだな』って、つくづく思うんです」と同調する。そして瑞生は「7人がすごく成長できた気がして」と実感を語り「『7人になってよかった』と、気持ちが1つになったのを感じたので。これからが楽しみになりました」と笑顔で前を向いた。

M!LKのツアーファイナルの様子。

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新メンバーの3人も初のツアーに挑んだ感想を語り、琉弥は「僕らの決意が伝わっていればうれしいです」と真剣な表情を見せる。柔太朗は「不安でした、正直」と素直な思いを明かしつつ「でも(オリジナルメンバーの)4人が支えてくれて、3人で支え合ってステージに立たせてもらって。それをみんなが観てくれて成り立っている、素敵なツアーでした」と充実感をのぞかせた。「ここまでの積み重ねが“宝物”やったんちゃうかなって思いました」とツアータイトルに絡めて思いを語ったのは舜太。彼は、最初は意見も言えなかった3人がこのツアーを通し、メンバーとして意見をぶつけ合えるようになったとみ!るきーずに伝え「そうやって話し合いをしたあとにみんなでごはんに行ったり。そうやって過ごした時間が宝物でした。これからもたくさん思い出を作っていきましょうね?」と優しく客席に問いかける。

M!LKのツアーファイナルの様子。

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最後にマイクを握ったリーダーの仁人はメンバーのほうを見て「僕は最年長じゃないんだけど、みんなが可愛くて仕方ないんだよね!」と笑い「それぞれに“M!LK愛”がしっかりあるのがうれしいし、自分のM!LK愛も再確認させられたツアーだったなと思います」と感想を語った。そして「まだ未完成な部分がありますが、うれしいことに僕らには先があります。これからもっと成長した姿を見せて、7人で大きな景色を見たいし、みんなを連れて行きたいって思うので……これからも応援よろしくお願いします!」と力強くみ!るきーずに訴えかけた。華やかにテープキャノンが放たれたアルバムのリード曲「My Treasure」を届けたのち、彼らがライブの最後に選んだのは、アルバムでも最後を飾る「愛と合図」。曲中突然音が止まると、ステージ中央に集まったメンバーは客席をしっかりと見つめる。勇斗が「み!るきーずのみんな、いつも支えてくれてありがとう。せーの!」と言うと、7人は「大好きだよ!」とひと言。声を合わせてファンに愛を伝え、温かなムードの中でツアーを締めくくった。

※塩崎太智の崎はたつさきが正式表記。

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M!LK「M!LK SPRING TOUR 2019 “Treasure Treasure”」2019年5月12日 昭和女子大学人見記念講堂 セットリスト

01. Over The Storm
02. Feel Alive
03. 桜咲く頃には
04. Brave Saga
05. テルネロファイター
06. ジャングリズム
07. 上昇思考クライマー
08. ハロー!
09. 交差点、信号、君と僕
10. It's only LOVE
11. コーヒーが飲めません
12. サンキュー!N・D・K!
13. 新学期アラカルト
14. めちゃモル
15. Around The World
16. Goin' Down
<アンコール>
17. My Treasure
18. 愛と合図

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(撮影:笹森健一、小坂茂雄)

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音楽ナタリー @natalie_mu

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