NICO Touches the Walls汗ダク&白熱の神戸セミファイナル

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NICO Touches the Wallsの全国ツアー「NICO Touches the Walls TOUR2010 ミチナキミチ」の神戸公演が、6月8日に神戸WYNTERLANDで行われた。密着レポート第6弾は、光村曰く「バンド史上最もアツかった」というライブの模様をメンバー4人のコメントとあわせて紹介する。

MCで、ライブ前日に六甲山に坂倉と2人で登ったことを暴露された古村。「なんで男2人でそういうところに行くの?」と突っ込まれると、はにかんだ表情を浮かべた。

MCで、ライブ前日に六甲山に坂倉と2人で登ったことを暴露された古村。「なんで男2人でそういうところに行くの?」と突っ込まれると、はにかんだ表情を浮かべた。

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対馬はドラムソロで、パワフルなドラミングとともにボイスパーカッションを披露。まさかのパフォーマンスに、光村は「ドラムソロなのにあれは反則だよ! あと1回やったらレッドカードで退場だから」と笑い混じりに告げた。

対馬はドラムソロで、パワフルなドラミングとともにボイスパーカッションを披露。まさかのパフォーマンスに、光村は「ドラムソロなのにあれは反則だよ! あと1回やったらレッドカードで退場だから」と笑い混じりに告げた。

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■NICO Touches the Walls「NICO Touches the Walls TOUR2010 ミチナキミチ」レポート第6回

5月中旬からスタートしたツアーのセミファイナルにあたるこの日は、開演前から超満員のフロアが熱気で充満。中盤ではあまりの白熱ぶりにライブが一時中断され、ステージとフロアの間の柵が撤去されるなど、約2時間におよんだライブはバンドの底力を試すようなハードな内容となった。

しかし過酷な環境にあっても、バンドの強靭なプレイは崩れない。冒頭は1音1音を確かめるように演奏を繰り広げていた4人だったが、時間が経つに連れて一体感の伴うパフォーマンスを展開。古村大介(G)と坂倉心悟(B)は積極的に前に出てオーディエンスをあおり、対馬祥太郎(Dr)は沈着なドラミングでフロントの3人の熱演を支える。光村龍哉(Vo,G)は、絶叫混じりのボーカルとエッジの効いたギターサウンドで会場を盛り上げる。すさまじい熱気をものともせず、集中力の高いパフォーマンスを見せる4人にオーディエンスは釘付けになった。

神戸公演のために用意された新曲は、バンドの新たな側面を打ち出した「容疑者(仮)」と、ツアーの定番曲「サドンデスゲーム」の2曲。リズミカルなドラムとブルージーなギターリフから始まる「容疑者」は、スウェデッシュポップを想起させるミディアムナンバー。気だるげな光村の歌声と刺激的な歌詞が耳に残るラブソングだ。オーディエンスは4人が丁寧に紡ぐアンサンブルに、真剣な表情で聴き入った。また「サドンデスゲーム」は、蒸し風呂状態の会場にこれ以上ないほどマッチ。デッドヒートを繰り返すサウンドは、6公演中もっとも鬼気迫るものを感じさせた。

そんな極限状態の一方で、MCコーナーは会場の熱気を和らげるような雰囲気で進行した。兵庫が出生地でもある光村は、幼少期の思い出話を交えつつ地元のオススメ中華料理店を紹介。その店でお土産に買ったチャーシューパオの美味しさについて熱弁し、湿気でちょうどいい蒸し具合になるからという理由でステージに持参する。さらにそれをアンコールで坂倉に食べさせるという微笑ましい場面もあった。またアンコールでは、9月25日に大阪城野外音楽堂でワンマンライブ「NICO Touches the Walls TOUR2010 "アポロとルーナ~Day of Apollo~"」が開催することを発表。詳細がアナウンスされると歓声と拍手があがり、フロアは祝福ムードに包まれた。

アンコールの最後には、汗まみれになりながら「ありがとう」とオーディエンスに感謝を伝えた4人。その表情にはライブを無事に終えることができた安堵がにじみでていた。

なお、ツアーファイナルは6月12日に神奈川・横浜BLITZにて開催。各地での経験を経て、タフになった4人のパフォーマンスを目撃できる一夜となりそうだ。また当日は7月28日にリリースされるシングルのタイトルも告知されるので、足を運ぶファンは楽しみにしておこう。

■ライブ終演後コメント(メンバー全員編)

――ツアーセミファイナルおつかれさまでした! かなりハードなライブでしたね。

坂倉心悟:ええ。2曲目で全身汗ダクになってましたからね。

光村龍哉:しかも腕から汗かいてて。腕から汗をかくと、ギターが滑って弾けなくなるから大変なんですよ。その時点で、今日はもうヤバイなって直感しました。

古村大介:ホントにお客さんの熱気もすごくて、みんなしてこれはどうにかなっちゃうんじゃないかって。

――バンドの本質がむき出しになったライブだったと思います。

光村:ファイナル前の修行みたいな感じでした(笑)。半年前だったら乗り切れなかったでしょうね。

古村:ホントツアーの初日が神戸じゃなくて本当によかったです。神戸が初日だったら、このあとのツアーがどうなってたか……。

対馬祥太郎:「サドンデスゲーム」の歌詞が身にしみましたからね。負けたら最後!みたいな。今日はこれまでの5公演があったからこそ、超えられたんだと思います。

――6公演を終えての感想を教えてください。

光村:こう言ってしまうと語弊があるかもしれないんですけど、初めてツアーを回ってる感じがしましたね。お客さんに向かう気持ちも今までと違ったし、自分達のパフォーマンスも開発されていって。行ったことがない土地だからこそ受け取れるものも多くて、まだまだ回りたいっていうのが本音です。

――とはいえ、ツアーファイナルは目前に迫ってます。意気込みのほどは?

坂倉:ツアーで培ったものを全部出しきって、気持ちよくファイナルを迎えたいです。

古村:俺は今回のツアーで日本3大夜景を制覇してキレイなパワーをもらったので、横浜でもいい景色を見られるようにしたいですね。横浜の夜景もキレイですし(笑)。

対馬:横浜は今回のツアーの中で一番大きい会場だから、動きも内容も変わると思うんですけど、これまでの6公演で築いたものを発揮できるようなものにしたいです。

光村:今までのツアーでは誰かしら風邪を引いてたんですけど、今回はまったくなくて。そのおかげでバンドの空気もよくて、いいバイブレーションが保てたんです。その状態のまま次につなげられるような、ワクワク感のあるライブができればと思ってます。

※密着レポート第7回は6月13日掲載予定。

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音楽ナタリー @natalie_mu

NICO Touches the Walls汗ダク&白熱の神戸セミファイナル http://natalie.mu/music/news/33031

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