先に現れたまらしぃがピアノでリズミカルなフレーズを刻む中、続いて高橋がステージへ。まらしぃの伴奏のもと、高橋のシングル曲「tensions」でライブはスタートした。高橋の代表曲である「残酷な天使のテーゼ」では、高橋がまらしぃの隣に座り、2人で連弾を披露。また「誰よりも光を放つ少年よ 神話になれ」という歌詞の部分では高橋がまらしぃを指差し、ピアニストとしての彼に高い期待を寄せていることを伺わせた。
アニソンが好きなまらしぃのリクエストを受けてセットリストに加えられた「君をのせて」の演奏の際には、まらしぃが「この曲を伴奏で弾くのは中学生の時、合唱コンクールで伴奏した以来で、当時はクラスでピアノ伴奏を担当すると内申点が上がったんですよ。当時の自分に『次に伴奏する相手は高橋洋子さんですよ』と言ったら信じないでしょうね」と話し、会場内のオーディエンスを笑わせていた。またライブ中盤にはまらしぃが二次元のキャラクターへの愛を歌ったボカロ曲「空想少女への恋手紙」を高橋がカバーするひと幕も。この曲について高橋が「曲もいいし、詞もいいので選んだ曲です。この歌詞は純文学ですよ。こういう思いで人も恋をするんだと思います。練習しながら感動した!」と語ると、まらしぃはガッツポーズをして喜びを表現した。
福島の復興を応援するために制作された楽曲「魂と呼ぶもの」では、高橋が手話を交えながら語りかけるような歌声を会場内に響かせてオーディエンスの喝采をさらう。そして本編最後の楽曲は、昨年6月に東京・日比谷野外大音楽堂で開催されたライブイベント「まらフェス2018」でも2人が披露した「アマツキツネ」。まらしぃは原曲よりもテンポを落として繊細な指使いでピアノを鳴らし、高橋の力強いボーカルに寄りそうような演奏を繰り広げた。
アンコールではまらしぃがソロで自身のオリジナル曲「楓神」をプレイ。曲の弾き始めから客席からは手拍子が上がり、会場内は一体感に包まれた。演奏終了後、高橋が合流すると、この日のラストナンバー「魂のルフラン」へ。曲の終盤で高橋がプレイを押さえ気味にするようなジェスチャーをすると、まらしぃは即座にそれに応じ、ピアニッシモで高音のピアノを鳴らす。高橋はピアノの音色に透き通るような歌声を重ね、2人は何度も共演しているかのような息ぴったりのパフォーマンスでオーディエンスを沸かせた。
高橋洋子×marasy Blue Note live in Nagoya 2019年4月27日 名古屋ブルーノート セットリスト
01. TENSIONS - welcome to the stage
02. 残酷な天使のテーゼ
03. T.o.k.y.o
04. 君をのせて
05. めぐり逢い
06. 空想少女への恋手紙
07. Fly Me to the Moon
08. 魂と呼ぶもの
09. アマツキツネ
<アンコール>
10. 楓神(ピアノソロ)
11. 魂のルフラン
関連商品
リンク
- まらしぃ
- 高橋洋子
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
楊(やん) @yan_negimabeya
【ライブレポート】高橋洋子×まらしぃ、ブルーノートで息ぴったりのデュオライブ(写真11枚) - 音楽ナタリー https://t.co/dCn6yK8Txv