NICO山口公演でドラマチックな「TOKYO Dreamer」初披露

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NICO Touches the Wallsの全国ツアー「NICO Touches the Walls TOUR2010 ミチナキミチ」の山口公演が、6月6日に周南TIKI-TAにて開催。密着レポート第5弾は、このライブの模様を対馬祥太郎(Dr)のコメントとともに紹介する。

後半で演奏された「バニーガールとダニーボーイ」のサビでは、埼玉公演に続き坂倉(写真左)がセンターボーカルを担当。予想外の出来事にどよめきが起こった。

後半で演奏された「バニーガールとダニーボーイ」のサビでは、埼玉公演に続き坂倉(写真左)がセンターボーカルを担当。予想外の出来事にどよめきが起こった。

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アンコールで最初に観客に挨拶をしたのは対馬。「アンコールありがとう。ぶちうれしいわ」と覚えたての山口弁で喜びを表現してオーディエンスを沸かせた(写真は光村)。

アンコールで最初に観客に挨拶をしたのは対馬。「アンコールありがとう。ぶちうれしいわ」と覚えたての山口弁で喜びを表現してオーディエンスを沸かせた(写真は光村)。

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■NICO Touches the Walls「NICO Touches the Walls TOUR2010 ミチナキミチ」レポート第5回

NICO初の山口ワンマンライブに選ばれた会場は、木のフロアがぬくもりのある雰囲気を醸し出す周南TIKI-TA。開場と同時にフロアは人で埋め尽くされ、興奮と期待が入り交じった独特の空気が漂う。そして客電が落ちると同時に「わぁっ」と大歓声が沸き起こり、力強い拍子が4人を迎える。現地のファンがNICOのことをどれほど待ちわびていたのかがわかる瞬間だ。

オーディエンスの熱烈な歓迎ぶりは、メンバーの演奏にもダイレクトに影響。観客を引っ張っていくように丁寧に進められた前日の長崎公演に比べ、この日は会場の熱気に呼応するようにメンバーの動きも激しさを増していく。中でもオーディエンスと音を通してコミュニケーションしている様子が表れたのは、新曲「サドンデスゲーム」を含むアッパーチューンの数々。フロントマンの光村龍哉(Vo,G)だけでなく、古村大介(G)、坂倉心悟(B)、対馬祥太郎(Dr)もあえてプレイスタイルを崩すことで、バンドの武骨な一面を見せつける。そんなスリリングなパフォーマンスはバンドのポテンシャルの高さを示し、同時に彼らがライブを心から楽しんでいることを感じさせた。

しかしストイックな演奏とは打って変わってMCは、爆笑に次ぐ爆笑の嵐に。曲間で「対馬兄貴!」と呼びかけられた対馬が、頭にタオルを巻いたままフロアに向かって「燃えてるか? 燃えてんのか?」と咆哮。その姿を見た光村が「(頭に)タオルを巻くとイスラム圏の人みたいですね」とつぶやくと、なぜか対馬は「ナマステ」とインド式に挨拶。すぐに「それはヒンドゥー語だから!」と光村に突っ込まれ、会場を笑わせる。

さらに「古村がまだ山口でお土産を買えていないんで、これぞ!という山口弁を覚えて帰りたいそうです」という光村のアナウンスで、山口弁講座が開講。古村は観客のレクチャーを受け、照れくさそうに「ぶち楽しいっちゃ」とマイクの前で自身の思いを口にする。その様子に満足そうな表情を浮かべた光村は、「これで古村大先生は東京に戻っても山口県民です。ご協力ありがとうございました(笑)」と饒舌に語った。

絶えず盛り上がりを見せた山口公演で初披露された新曲は、“東京”と“夢”をモチーフにした「TOKYO Dreamer」。まだレコーディングもされていないというこの曲は、古村のディストーションギターから幕を開けるミディアムナンバー。中盤では対馬のシンバルが曲のドラマチックなメロディラインを効果的に演出し、バンドのスケール感とダイナミズムを存分に引き出す。この日は壮大なサウンドスケープが、カラフルな照明とともにオーディエンスを惹きつけていた。

■ライブ終演後コメント(対馬祥太郎編)

――初の山口公演でしたが、かなり前のめりなライブでしたね。終わってみての感想を教えてください。

昨日の長崎公演が初めてのお客さんが多くて慎重な雰囲気だったんで、それを踏まえて今日は頭から楽しませて盛り上げて、ライブを引っ張っていこう!と思って臨んだんです。そしたらお客さんの反応がすごくて、結果的にこっちがガーっとやると、お客さんもヒートアップして、掛け合いみたいな激しい感じになりましたね。みっちゃんなんて背中だけで楽しいのが伝わってきたし。パート柄、メンバーの気分は背中ひとつでわかるんですけど、今日は3人とも楽しそうでした。

――ドラマーならではの視点ですね。

かもしれないです。あと前の3人がガーッと前に行ってるから、僕は帰りどころになっておこうと思うし。今日はライブ前に古村と坂倉に「対馬、今日は任せたからな」って言われて。そういう役回りなのかなって感じてます。

――ところで今日は「兄貴!」と男性ファンに声をかけられてましたね。「兄貴」って呼ばれているのを初めて聞きました。

自分でも何で兄貴なのかわからないんですけど(笑)。地方で呼ばれ方が違うんですよ。大阪だとわかりやすく「髭!」って呼ばれるし。次の神戸公演は何て呼ばれるんですかね?

――対馬さんは謎めいた人だと思ってるファンが多そうですが、自分ではどう感じてますか?

いやぁ、キャラを出したいとは思ってるんですけど、カッコつけたがりなんですよ。面白いほうがモテるって言われたんで、もっとMCとかでキャラを出すようにします!

※密着レポート第6回は6月9日掲載予定。

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とっとこブタ野郎 @khui_2

これか!2010年て! http://t.co/PXyf7JmFkZ

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