波乱のWACK合同オーディション2019は合格、改名、移籍、解散と悲喜こもごもの結果に

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本日3月30日に長崎・壱岐の島ホールでライブイベント「WACK EXHiBiTiON」が開催された。

「WACK EXHiBiTiON」の様子。(Photoy by kenta sotobayashi)

「WACK EXHiBiTiON」の様子。(Photoy by kenta sotobayashi)

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3月23日から長崎・壱岐島にて合宿形式で行われた「WACK合同オーディション」のフィナーレを飾るこのイベント。「WACK合同オーディション」にはこれまでのオーディションを勝ち抜いた候補者22名、WAggから愛を除く7名に加え、WACK所属グループからBiSHのアユニ・D、GANG PARADEのヤママチミキ、EMPiREのMAYU EMPiRE、そしてBiSより戦力外通告を受けているアヤ・エイトプリンス、YUiNA EMPiRE、トリアエズ・ハナ、ムロパナコが参加した。合宿最終日までに候補者はテラヤマユフ、セントチヒロノイモウト、パルナ・パッ・チーン、ドンドンの4名に絞られ、WACK所属メンバーはアユニ、ヤママチ、YUiNA、ムロ、ウルウ・ル、ナルハワールド、アンズピアが残っていたが、アヤとハナは期間中オーディションに勝ち残ることができなかったため、BiS脱退が濃厚に。そんな波乱含みの展開の中、「WACK EXHiBiTiON」は開演時間を迎えた。

WAgg(Photoy by kenta sotobayashi)

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まずWACK代表の渡辺淳之介が挨拶し、BiSのアヤとハナについて「諸事情は話せないけど、今日は出演することになりました」とBiSがこの日は9人体制でライブを行うことをアナウンスした。1番手のWAggがステージに登場し、自己紹介を経て「精一杯がんばりますのでよろしくお願いいたします」と愛が述べてから「BiSH-星が瞬く夜に-」を披露。曲中にはハナエモンスターが「これが生まれ変わったWAggだー!」と叫び、マリン・バが「7日間ありがとうございます!」と笑顔を見せる。ナルハワールドは合宿を振り返り、「焦っていたとき、渡辺さんは『ちゃんと見ているよ』と言ってくれました。後悔することが一番嫌だったので自分なりに精一杯がんばりました。そのおかげでいつ落ちるかわからない状況の中、こうしてここまで残ることができました。先輩方や候補者の姿を見て、これからスキルをもっともっと磨けるようにがんばります。今回の合宿を通してナルハワールドを、WAggを知ってくれたらうれしいです。この8人でWAggを盛り上げていきます。これからもよろしくお願いします」と語った。

EMPiRE(Photoy by kenta sotobayashi)

EMPiRE(Photoy by kenta sotobayashi)[拡大]

EMPiREはクールに登場し、名刺代わりのナンバー「EMPiRE is COMiNG」を1曲目に披露。「Buttocks beat! beat!」ではMiDORiKO EMPiREが強烈なシャウトを観客に浴びせた。MAYU EMPiREは「人から手助けをしてもらえることに気付きました。メンバーはニコ生を観てくれて、何かあるごとに声をかけてくれた。合宿中に辛くならないようにって出発前にいろいろ持たせてくれました」とコメント。続けて「もともと自分はうまいことが言えなくて、どういうふうに人と接したらいいかを考えてました。だからこそそういう自分を変えたいなと強く思いました。あと今回は候補生を第1に考えていましたが、模範的なことができたかはわからないです。でも意識を変えて行動に移すこと……それが大事だと思いました。候補生は何かしらの思いを持って壱岐に来て……行動を起こした時点できっとあなたの人生は少し変わったんじゃないなって思います。この合宿を通してEMPiREというグループが少しでも広まったら。皆さんの応援が私の力になりました。次の曲は皆さんやメンバーに向けて歌います」と思いを述べた。EMPiREは最新シングル曲「ピアス」を披露し、「行かなきゃ損さ」という力強いメッセージの楽曲を歌とダンスで体現した。

BiS(Photoy by kenta sotobayashi)

BiS(Photoy by kenta sotobayashi)[拡大]

BiSは「Change the world」を1曲目に届け、元気いっぱいのステージを繰り広げた。続いて11分24秒におよぶ最新シングル曲「Are you ready?」ではQueenオマージュのパートや、メタルコアパートなど多彩な展開で同曲をフルスロットルで届けていく。ミュージカルのようなパフォーマンスも相まってドラマチックなステージで観客の視線を引き込んでいった。ラストには現在のBiSの始動を飾った楽曲「BiSBiS」をエモーショナルに届け、MCなしのストイックなライブで観客を魅了した。

GANG PARADE(Photoy by kenta sotobayashi)

GANG PARADE(Photoy by kenta sotobayashi)[拡大]

GANG PARADEはまず「FOUL」を投下し、豪快なパフォーマンスで会場の熱量と一体感を一気に高めた。メジャーデビュー曲「ブランニューパレード」ではメンバーが連携を取ってアクロバティックなパフォーマンスを見せる。カミヤサキが「WACKスレイブの皆さん、これがGANG PARADEだ!」と絶叫し、勢いよく名刺代わりのナンバー「GANG PARDE」で貫禄すら漂う迫力あるステージで熱狂を巻き起こした。ヤママチは「応援ありがとうございました。私はGANG PARADEの代表として合宿に参加しました。人とコミュニケーションを取るのが苦手で、1人でがんばらないとなって考えてました。でも合宿に来たら全然1人じゃなかった。たくさんの人に支えてもらいながら、WACKメンバーは自分のグループの気持ちを背負い、WAggは上に行きたいという強い思いを持っていて。候補者は人生の大事な瞬間を使ってここまで来て、スタッフさんたちはほぼ寝ずにサポートしてくれました。ファンの皆さんはたくさん応援を飛ばしてくれて、何よりメンバーは毎日たくさん連絡をくれて。多くの人がたくさんの愛や力をくれて、がんばる糧になりました。ありがとうございました。GANG PARADEは全員がいつも同じ方向を向いていて、常に全力で何事もあきらめず、何事にも恐れず挑んで。馬鹿みたいにまっすぐなグループです。馬鹿みたいにまっすぐだからこそ、皆さんを幸せにできるグループです。私はそんなGANG PARADEを誇りに思っています。これからもがむしゃらに進んで、皆さんにもっといっぱい笑顔、愛、希望、勇気を与えられるグループにしていきます」と観客に思いの丈を伝えた。

BiSH(Photoy by kenta sotobayashi)

BiSH(Photoy by kenta sotobayashi)[拡大]

BiSHはモモコグミカンパニーがインフルエンザの疑いで欠席になったため、現体制で初めて5人体制でステージに立ち、「オーケストラ」でライブの口火を切った。「GiANT KiLLERS」ではおなじみのリンリンの煽りに始まり、アユニ・Dが「もっともっと声出せますか!」と声を上げるなど白熱のステージを展開していった。アユニは「この合宿にBiSHからは私が参加したんですけど、最初はやり切れるのか不安で怯えてました。人生を犠牲にして合宿に参加している候補生をはじめ、がんばっている人々の本気に感銘を受けました。メンバーもめっちゃ優しい言葉をかけてくれて、なんとかやり切れました。私の心の支えになっている方々の心の支えになれるように、BiSHとしてアユニ・Dとしてこれからも音楽を通して恩返ししていきたいと思ってます」と語った。BiSHは「BiSH-星が瞬く夜に-」「ALL NEED is LOVE」をラストに届け、アイナ・ジ・エンドが「皆さん今日は来てくれてありがとうね。でも次は6人のBiSHで会いましょう!」とモモコを含めた6人での再会を誓ってステージをあとにした。

ライブ後には「WACK合同オーディション」の結果発表が行われた。まずポイントランキングの発表があり、1位がヤママチ、2位がアユニ、3位がムロ、4位がYUiNA、5位がウルウ・ル、同率5位がMAYU、7位がナルハワールド、そして最下位の8位がアンズピアという結果に。これにより最下位のアンズピアの改名が決定し、これからは「ア・アンズピア」になることが決定した。続けてアユニがエイベックスからEMI Recordsに移籍し、夏にアルバムリリースとツアー開催を予定していることが渡辺の口から明かされた。渡辺は発表を続け、EMPiREに候補生テラヤマユフ、GANG PARADEにWAggのナルハワールド、そしてWAggに候補生セントチヒロノイモウトの加入がアナウンスされた。EMPiREは4月21日の福岡・DRUM SON公演から、GANG PARADEは5月26日の東京・日比谷野外大音楽堂公演から新体制になり、WAggの新体制お披露目については追って案内される。

メンバー移籍と加入発表のあと、BiSが5月11日の東京・赤坂BLITZ公演をもって解散することが発表されると、場内は静まり返る。そしてメンバーの希望を受けて解散すること、渡辺がBiS再結成のためにメンバーオーディションの開催を告知した。現メンバーの事務所への所属について渡辺は「所属に関してWACKとしては受けたいと思っているので、今後の予定については話し合っていきたいと思います」と述べた。

GANG PARADE移籍が決まったWAggのナルハワールド。(Photoy by kenta sotobayashi)

GANG PARADE移籍が決まったWAggのナルハワールド。(Photoy by kenta sotobayashi)[拡大]

続いて「WACK合同オーディション」に参加したメンバーがそれぞれコメント。ア・アンズピアは「本当にありがとうございました。私はみんながいるから乗り越えられると思っていたけれど、日を重ねるごとにメンバーが帰ってしまってとても複雑な気持ちになって合宿に残っていて辛くなったことがありました。私も前に進みたかったし、もっと成長したいと思ったので、最後まで残って全力で自分のできることを尽くしました。合宿を乗り越えてきたWAggは今、ちょっと前のWAggと違って格別にみんな自信であふれています。私も自信が付きました。これから私たちはどんなことでも乗り越えられると思うので、これからもWAggの応援よろしくお願いします」、MAYUは「6人体制からこの前5人体制になりまして、でもこの5人は最強だったなと思います。そこにユフちゃんが入ってくれてもっともっと強くなれると思うので、4月に始まる『NEW EMPiRE TOUR』でお待ちしています! 新しいEMPiRE、見逃さないでください!」とメッセージを送った。

YUiNAは「皆さんの応援が毎日心強くて、信じて待ってくれていたメンバーやスタッフさんそして皆さんのおかげで最後まで心折れずやり切ることができました。BiSの解散が発表されましたが、5月11日のマイナビBLITZ赤坂まで、最後まで世界を変えることをあきらめません。BiSのカッコいい曲で皆さんにパワーをお届けします。最後までBiSをよろしくお願いします」と涙を流しながら語り、ヤママチは「私は合宿を通じてナルハと何度もユニットを組ませていただいて、ナルハの努力をたくさん近くで見てきたので、間違いなくこの9人の最強のGANG PARADEに新しい風を吹かせてくれると信じています。10人体制になる5月26日の日比谷野音では、もっともっと幸せをたくさん皆さんに与えられる、新しい10人のGANG PARADEをお見せするので必ず遊びに来てください」と述べた。

続けてアユニは「応援してくださった方々、ありがとうございました。本当に合宿が不安で最初は正直行きたくなかったんです。でも行ってみてWACKのほかのグループの子と関わってこなくて合宿で初めてちゃんと関わって。すごい人間味にあふれていて。自分もそれに感化されて、合宿前よりすごく人間になれた気がします。そしてWAgg加入が決まった候補生のセントチヒロノイモウトちゃんは、ダンスパフォーマンス審査で何回も同じグループになったんですけど、最初はけっこう不安げな顔してて、どうやって教えたらいいか自分もわからなくてうまくいかないなりにがんばりました。でも私以上に理解しようとがんばってくれて、次の日までに覚えることをすごくしっかり覚えていて、毎日笑顔で私はとてもうれしかったです」と振り返った。

7日間にかけて行われた合宿オーディションおよび「WACK EXHiBiTiON」が終了。これからWACK所属アーティストの活躍を、ファンは楽しみにしておこう。

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