10年前の3月29日は、2期生の合格発表の日。彼女たちはその思い出の日に、SKE48としては初の周年公演を行った。合格発表から丸10年を迎えた3人は「10年桜」でライブを開始し、ソロコーナーでは斉藤はダンスメドレー、内山は「飛べないアゲハチョウ」、高柳は「恋のお縄」を披露した。最後の曲「掌」を歌唱したのち、アンコールに応えステージに登場した3人は「未来の扉」「桜の花びらたち」を続けてパフォーマンス。そして最後のMCで内山が「私から発表があります」と話し、卒業することを突然ファンに告げた。
観客から「やめないで」と悲しみの声が飛び交う中、内山は「2人がいるときに発表したいと思っていたので、2人の了承が得られないのであれば、やめておこうと思ったんですけど、私自身、本当に本当にやりきったといえるSKE48人生だったので、悔いは本当にありません。私は、SKE48を旅立ちます」と胸中を明かした。
終演後、ライブを終えた感想を聞かれた斉藤は「長かった。長かったけど、どの一瞬を切り取っても今日はないから、よかったなと思います。SKE48でよかったって改めて思いました」とコメント。内山は「もうちょっとできたかも、って思いました。1回ステージに立つと、もう1回やりたいっていう気持ちになりましたね。やりきったけど、もう1回できるならやりたい」と話し、高柳は「最近は2期生としても先輩としても、メンバーに何か教えたりすることが多かったけど、今回は同期だけだったから、お互いが同じテンションですべてできるし、同じ時間歩んできたからこその信頼関係がありました。自分たちだけのためにがんばるのは、SKE48に入った最初のうちにしかできなかったことだから、初心にも帰れました」とそれぞれ語った。
さらに内山の卒業について聞かれると、斉藤は「同期という以前に、一緒の時間を共にした時間が長かったメンバーなので、いつか来ると思ってたけど、いよいよかって思ってしまいました。でも彼女の前向きな姿勢が輝いて見えたので、応援したいという気持ちになったし、それを踏まえて、私は最後の1人になってもSKE48でいたいなと思いました」とコメント。高柳は「いつ(卒業)してしまうんだろうって思ってたから、『(内山)命の生誕祭で言うんじゃないかな』とか、なんとなく察してた部分はあったんですよ。やり遂げた雰囲気があったから。『ああ、ここか』って思いました。KIIでの発表ではなく、同期の前で発表してくれたのはうれしかったし、(2期生の)末っ子だから、『先に行っちゃうのか』って言うのは率直な気持ちですけど」と話した。
そして内山は「3人でやってきた期間も長いので、見送ってもらいたいな、見送りたくないな、って思っていました。今回の発表の場については、SKE48に入って、初めてっていうくらいわがままを言いました。今日がいいって言いまくって(笑)。本当に気持ちいいですね。でも、まだ卒業したわけじゃなくて、卒業を発表しただけです。ファンの方が『やめないで!』って一生の別れみたいに言っていたけど、まだ2カ月ありますので、その間に感謝の気持ちを伝えていけたらと思ってます」とコメントした。
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