昨日3月19日に東京・両国国技館にて、
2011年に乃木坂46の1期生オーディションに合格し、2013年11月発表の「バレッタ」以降は全15回にわたってシングルの表題曲で選抜入りするなど、人気フロントメンバーとしてグループを牽引してきた衛藤。乃木坂46史上初の卒業ソロコンサートとして開催された昨日の両国国技館公演で、彼女はバックバンドの演奏に乗せて自身でセレクトしたセットリストをもとに楽曲を届け、両国国技館に集まった約8千人のファンを魅了した。
白と淡い青の衣装に身を包んでステージに姿を現した衛藤は、「狼に口笛を」でさわやかにライブをスタートさせる。2曲目の「おいでシャンプー」では彼女が「両国国技館、盛り上がる準備できてんのか!?」と勢いよくファンを煽りつつ、「みんなのこと大好き!」とチャーミングに叫ぶと、赤いペンライトの光で染まった客席から大きな歓声が沸き起こった。
最初のMCで「リハーサルしてて全然実感がなかったんですけど、『Overture』聴いた瞬間から緊張して。皆さんすごいですね! 盛り上がりが!」とファンに笑顔で呼びかけた衛藤は、バンドメンバーの紹介を挟みながら、「せっかちなかたつむり」「シークレットグラフィティー」「思い出ファースト」といった軽快なナンバーを連続で披露。「ほかのアーティストさんの曲とかいろんな曲をやりたかったんですけど、楽曲から乃木坂のファンになった方もたくさんいらっしゃるし、やっぱり乃木坂の楽曲だけにしようと決めたんですよ」とセットリストに込めた思いを明かしたあとには、切ない曲調の「無口なライオン」やスローナンバー「立ち直り中」で透き通った歌声を響かせた。
その後、衛藤は黒のセクシーな衣装に着替えて「意外BREAK」をパフォーマンス。さらにバックダンサーを率いて「女は一人じゃ眠れない」「欲望のリインカーネーション」をスモークに包まれながら歌い、クールな一面を観客に見せつけた。ライブ後半には真っ赤なドレスを身にまとった衛藤がアコースティックギターの音色に乗せて「ひと夏の長さより…」、ピアノの伴奏と共に「今、話したい誰かがいる」をしっとりと歌い上げ、ファンを楽曲の世界観に引き込んでいく。続けて「シンクロニシティ」「サヨナラの意味」が歌われると、両国国技館はセンチメンタルなムードで満たされた。
終盤のMCで衛藤は卒業公演がソロコンサートとして開催されたことについて触れ、「ソロコンサートをやりたいという思いは大きく掲げてはいなかったですけど、自分の中の夢の1つで。今日この場で卒業ソロコンサートができて、スタッフの皆さんに感謝しかありません」と挨拶する。またアンダーメンバーだった時期を振り返り、「あの期間はやっぱり自分にとって苦しくて。7年前の自分は将来、卒業ソロコンサートをやれるなんて思ってなかったし、本気で辞めようと何度も思ったけど、やっぱりファンの皆さんがたくさん支えてくれたから今の私があると思っています」と涙を流した彼女は、力強い歌声で「アンダー」を歌唱。「本当に私の夢が今日叶いました」「皆さんここまで付いてきてくれて、ときには引っ張ってくれて感謝の気持ちでいっぱいです」と言葉を紡ぎ、銀色の紙吹雪が場内に舞う中、「私のために 誰かのために」でライブ本編を終えた。
アンコールでは赤いTシャツとダメージデニムというラフな格好で再登場した衛藤が、ゲストとして
ここでライブが締めくくられるかと思いきや、衛藤はもう1曲歌うことを宣言。4月17日にリリースされる乃木坂46の4thアルバム「今が思い出になるまで」に収録される初のソロ曲「もし君がいなければ」を熱唱し、盛大な拍手を浴びながら「今日この場所で歌うことができて本当に幸せです」「これまで私を応援してくださって本当にありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えた。さらにダブルアンコールに応えて「ロマンスのスタート」を歌った彼女は、「この先何が正しいかはわからないけど、自分が正しいと思った道にこれから進んでいきます」「これからも活動は続けていくので、私の応援と、私の愛した乃木坂46をこれからも愛してくれると本当に幸せです」とファンに語りかけ、卒業ソロコンサートの幕を閉じた。
※記事初出時、キャプションに誤りがありました。お詫びして訂正します。
乃木坂46 衛藤美彩 卒業ソロコンサート 2019年3月19日 両国国技館 セットリスト
00. Overture
01. 狼に口笛を
02. おいでシャンプー
03. 自惚れビーチ
04. せっかちなかたつむり
05. シークレットグラフィティー
06. 思い出ファースト
07. 無口なライオン
08. 立ち直り中
09. 意外BREAK
10. 女は一人じゃ眠れない
11. 欲望のリインカーネーション
12. ひと夏の長さより…
13. 今、話したい誰かがいる
14. シンクロニシティ
15. サヨナラの意味
16. アンダー
17. 私のために 誰かのために
<アンコール>
18. 雲になればいい
19. 悲しみの忘れ方
20. 乃木坂の詩
21. もし君がいなければ
<ダブルアンコール>
22. ロマンスのスタート
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