CUBERS、持ち曲すべて披露したインディーズ最後のワンマン

CUBERSが3月3日に東京・LIQUIDROOMでワンマンライブ「インディーズ卒業ワンマンライブ～入場無料を超えた“100 円貰えちゃうワンマン”!?～」を開催した。

本公演は5月にキングレコードよりメジャーデビューが決定しているCUBERSにとって、インディーズ最後のワンマンライブ。かつて彼らが実施した企画「100円貰えちゃうCD!?」にならい、このライブでは来場者に100円をプレゼントするという一風変わった施策も行われ、開演時間にはフロアは満員となった。

開演を知らせるSEが鳴り始めると、CUBERSの5人は挨拶代わりにダンスを披露。キレのあるダンスでオーディエンスを魅了したところで「それじゃ、よろしく」を歌い始め、ワンマンライブをスタートさせた。「卒業」という呼びかけに「ワンマン」で答えさせるコール&レスポンスでフロアからの盛大な声を引き出した「ワンダーパレード」、フォーメーションを変えつつハードなダンスと共に歌を届けた「PINK」など、5人はライブの鉄板曲を立て続けに披露。また「Forever」歌唱後にはソロダンスのコーナーが用意され、それぞれ個性豊かなダンスでファンを沸かせた。

ライブ中盤のペアコーナーではメンバー同士がペアを組み、それぞれが得意とする分野を生かしたパフォーマンスが繰り広げられた。末吉9太郎と綾介は、9太郎が作詞作曲、綾介が振り付けを担当した楽曲「なんで夜なのにサングラスかけてんの」を披露。この曲は9太郎が綾介に抱いていた疑問をそのまま歌にしたもので、綾介は曲のテーマに合わせてサングラスを着用し、9太郎とのペアダンスを踊った。TAKAと優の2人は「パズとウェッディ」というタイトルのコントを展開。TAKAが「ウェッディ」として“おもちゃのカウボーイ”のコスプレで登場したところで「トイ・ストーリー」的なストーリーが展開されると思いきや、優は昨年5月のワンマンライブ「CUBERSワンマンライブ ～それじゃ、ホールワンマン～」のソロコーナーと同じ衣装である、上裸に皮のジャケット姿で登場。自身を「パズ・ライトイヤー」と自己紹介した優は、“おもちゃのフリをして人間から隠れる”という設定を無視して鍛え抜かれた上半身をアピールし続け、オーディエンスからの笑いを取った。誰ともペアを組むことができなかった春斗は、「春斗 with CUBERS」としてメンバー4人を従えてステージに登場した。5人はDA PUMP「U.S.A.」の替え歌であり、春斗の地元・昭島をアピールした楽曲「A.K.島.」をパフォーマンス。替え歌とはいえ、5人は振り付けまでしっかり再現し、クオリティの高い歌と踊りでフロアは大盛り上がりとなった。

ライブ後半には、デビューシングル「SHY」に収録された楽曲「Stage」や、5人が「只今、研修中です。男子」というユニット名で活動していた頃の代表曲「Baby Fever」など、計16曲を組み込んだメドレーが披露された。普段のライブではあまり披露されないレア曲を含む選曲に、フロアからはどよめきに似た声が上がるひと幕もあった。祝いごとを大事にするという春斗がライブ前に赤飯を買ってきたというエピソードが語られると、「赤飯」「豆！ 豆！」という即興のコール&レスポンスが行われ、会場内は謎の一体感に包まれる。ライブ終盤は「Bi'Bi'Bi'」「STAND BY YOU」といった代表曲が次々と披露され、ラストナンバー「Samenaide」へ。動きを合わせ、最後まで熱のこもった歌声を届けた5人は、笑顔でステージをあとにした。

アンコールではサプライズとして、5月8日に発売予定のメジャーデビュー曲のタイトルが「メジャーボーイ」に決定したことがアナウンスされた。この発表は事前にメンバーにも伝えられておらず、9太郎は「『メジャーボーイ』ってスゴくない!? めっちゃ幸せ！」と興奮気味にコメント。この曲はつんく♂が作詞作曲を手がけており、TAKAは「タイトルだけでつんく♂さんっぽい！」と目を輝かせていた。「僕たちの思いがいっぱい詰まった曲」という紹介から「Circus」を届け、30曲以上ある持ち曲をすべてパフォーマンスしたところでワンマンライブは終幕。最後に春斗が「目標の武道館、夢の味の素スタジアムにいつか5人揃って立てるように、これからもがんばっていきます！」と目標を宣言すると、会場内は割れんばかりの拍手と声援に包まれた。