NICO初岐阜ライブ、新曲「速度」で新境地を開拓
2010年5月23日 20:45 1
5月22日、
■NICO Touches the Walls「NICO Touches the Walls TOUR2010 ミチナキミチ」レポート第3回
ツアーの3日目にあたるこの日の会場は、クラブ兼ライブハウスとして親しまれている岐阜club-G。NICOが岐阜でライブをするのは初めてだが、開演30分前にして会場は満員状態となっていた。
この日もメンバーのコンディションは絶好調。冒頭から光村龍哉(Vo,G)は力強く歌声を響かせ、古村大介(G)と坂倉心悟(B)は光村とともに歌を口ずさみ、ときに暴れながらそれぞれに熱演。屋台骨の対馬祥太郎(Dr)はフロントの3人を支えるように、落ち着いたリズムを刻んでいく。ライブを重ねるごとにメンバーも手応えを感じているのだろう。これまでの2公演以上に安定したパフォーマンスが繰り広げられた。特にこの日は会場の反応も鮮やかで、フロントの3人はそれに応えるように、狭いステージを行き来しながら、オーディエンスとのコミュニケーションを楽しんでいた。
今回メンバーが岐阜公演のために用意した新曲は「速度」「サドンデスゲーム」の2曲。「速度」は3月の日本武道館公演でも披露された楽曲で、一筋縄ではいかないトリッキーなアレンジが楽しめるミディアムチューン。メロディの展開も独特で、聴くたびに新しい発見がある、バンドのネクストレベルを感じさせる1曲だ。オーディエンスは、4人が丁寧に作り出すサウンドスケープに耳を傾け、演奏が終わると力強い拍手を響かせた。そしてツアーの定番になりつつある「サドンデスゲーム」は、他の公演同様大盛り上がりに。メンバーも楽しそうな表情を浮かべ、伸び伸びとしたパフォーマンスを披露していた。
ご当地ネタ満載のMCでは、観客を交えた岐阜弁講座が開講。自転車を意味する「けった」「けったましーん」や、「だよね」を意味する「やらぁ」といった言葉がフロアから上がり、光村が教わった岐阜弁をさっそく披露する。またこの日のライブに、坂倉の大学時代の同級生がイベンターのスタッフとしてかかわっていることが明かされ、光村が「不思議な縁もあるんだなと」としみじみと語る場面もあった。
なおNICO Touches the Wallsは、5月29日に新木場の若洲公園で開催される野外フェスティバル「ROCKS TOKYO」に出演。その後、6月5日の長崎公演よりツアーを再開させる。
■ライブ終演後コメント(光村龍哉編)
――ツアー3日目が終わりましたがいかがですか?
セットリストも毎回違うので、慣れという感じはしませんね。メンバーの様子を見てると日によって違うし、同じ曲でも違った表情が見えてくる。1本やるごとにバンドとして皮がむけてる気がします。むけすぎちゃって困るタイミングがあるくらい(笑)。そこらへんがツアーを楽しめてる要因なんだと思います。
――今回はパフォーマンスもMCも自由な印象がありますね。
それまでのツアーだと、結構固めていた部分がありましたから。今回のツアーはそんなに大きな決めごとがない分、バンドの本来の姿が見えてくるんじゃないかなと。それが楽しいし、手応えもある。だから7本だけで終わるのはもったいないなと。47都道府県回るまでは「ミチナキミチ」は終わらないと思ってます。
――4本目以降はスケジュールがタイトですが、意気込みのほどは?
連チャンのほうが楽しいんですよね、勢いよくできるんで。新曲のストックもあるんで、後半は前半とは違うタイプの楽曲を演奏したいなと思ってます。後半始まるまでの間に新曲も作りたいし、楽屋で作った曲をやってみようかなと思ったりも(笑)。
※密着レポート第4回は6月6日掲載予定。
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音楽ナタリー @natalie_mu
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