THERE THERE THERES、戦友ゆるめるモ!と笑顔のファンに背中押され未来へ羽ばたく

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THERE THERE THERESが昨日2月28日に東京・LIQUIDROOMで行ったゆるめるモ!とのツーマンライブ「ゼアめるモ!the final」をもって解散した。

THERE THERE THERESとゆるめるモ!。(撮影:稲垣謙一)

THERE THERE THERESとゆるめるモ!。(撮影:稲垣謙一)

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BRICKS

THERE THERE THERES「BRICKS」
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2016年末に“崩壊”した前身グループ・BELLRING少女ハートの有坂玲菜とカイに新メンバーの平澤芽衣、一条さえき、緒倉かりんを加えた5人で2017年2月18日にデビューしたゼアゼアことTHERE THERE THERES。一条と緒倉の脱退後、新メンバーとして朝倉みずほと小島ノエを迎え、昨年12月に1stアルバム「BRICKS」を発売したのち、今年1月7日にグループの解散を発表した。ラストライブとなる本公演には1月20日に卒業した小島を除く平澤、有坂、カイ、朝倉の4人が出演。ベルハー時代から何度も競演を重ねてきた戦友・ゆるめるモ!とのツーマンライブを繰り広げて、その歴史に幕を下ろした。

ゆるめるモ!(撮影:稲垣謙一)

ゆるめるモ!(撮影:稲垣謙一)[拡大]

先攻を務めたゆるめるモ!は「歩くの遅い犬」でライブを開始。続けて「永遠の瞬間」を歌った4人が「スキヤキ」のパフォーマンスを開始するとフロアは一気にヒートアップし、ファンの熱烈な声援が場内に響きわたる。「OO(ラブ)」でしふぉんが「そろそろ時間です! ゆるめるモ!とゼアゼアちゃん、共に長い時間を過ごしてきましたね。戦友が未来に向かって羽ばたきます! みんな背中を押す準備は出来ましたか?」と歌詞を変えて呼びかけると観客は声をそろえて「出来た!」と叫んだ。

ようなぴ(ゆるめるモ!)(撮影:稲垣謙一)

ようなぴ(ゆるめるモ!)(撮影:稲垣謙一)[拡大]

MCでようなぴは「ベルハー時代を入れると6年くらいお互いやってるわけなんですけど、ゆるめるモ!とゼアゼアちゃんはこの広いアイドル業界の中で長く長く親戚のような形でお付き合いさせてもらっている本当に大切な存在」と語り、「ゼアゼアちゃんの最後を見届けさせてもらえるっていうのはすごく光栄だと思うし、引けを取らない最高のライブをぶちかましてやろうと思ってるんでよろしくお願いします!」と意気込んだ。

ゆるめるモ!(撮影:稲垣謙一)

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4人はゼアゼアメンバーから強く要望された曲だという「サマーボカン」でパフォーマンスを再開。「NEW WAVE STAR」「idアイドル」で場内の温度を上昇させていき、「Only You」ではあのがフロアにダイブして絶叫する。気迫あふれるパフォーマンスで会場を盛り上げ続けた4人は、最後に「さよならばかちゃん」を優しく歌唱。曲中、ようなぴは「ゼアゼアちゃん、ベルハーの時代からずっとずっと引き継いでくれてありがとう!」、あのは「ちっちゃいライブハウスで一緒に対バンしたときのこと今でも忘れません。さよなら?」、しふぉんは「いつの時代も最高でした! 本当にありがとう!」、けちょんは「大好きです!」とそれぞれ別れの言葉をゼアゼアに捧げた。

THERE THERE THERES(撮影:稲垣謙一)

THERE THERE THERES(撮影:稲垣謙一)[拡大]

THERE THERE THERES(撮影:稲垣謙一)

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ゆるめるモ!退場後、高ぶった観客たちの雄叫びが飛び交う中、ステージの幕が開くと、いよいよゼアゼアのラストライブが始まる。SEに乗ってケチャのポーズでステージを跳ね回った4人は、そのまま「IKENIE」のパフォーマンスになだれ込み、ライブ冒頭からフロアに激しいモッシュを巻き起こす。続く「ペリカン」で観客を飛び跳ねさせたのち、「STOP」をエキセントリックに歌い踊ったゼアゼアは、「NYLON FLAMINGO」を妖艶にパフォーマンス。サイケデリックな「JUKAI」からダンサブルな「dignity」「クロノメサイア」につなげてフロアを大きく揺らした。

4人は「いつも全力で!」「黒い羽まといし!」「キラリ汗光る!」「堕天使!」「私たちTHERE THERE THERESです!」とおかしなテンションで自己紹介したのち、ゆるいトークを展開。ニコニコするファンを見た平澤が「みんなが笑っててうれしいよ」と話すと、朝倉はぎこちない笑い声をあげる。さらにカイが「わはは」と作り笑いしたところで「RadicalHead」のイントロが突然スタート。有坂は「みんな笑って! もっと!」と観客に呼びかけ、ゼアゼアの始まりとなった同曲を底抜けに明るくパフォーマンスした。

THERE THERE THERES(撮影:稲垣謙一)

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その後1stシングル表題曲「Upstairs Down」、3rdシングル表題曲「SOIL」を続けてパフォーマンスしたゼアゼアは、ここでベルハー時代に発表された楽曲である「タナトスとマスカレード」を披露。場内に静謐な空気を生み出しつつ、曲後半では凄まじい轟音でフロアを飲み込んだ。さらに4人は「白昼夢」を儚げに歌ったのち、ベルハー時代のライブ定番曲「サーカス&恋愛相談」をパフォーマンス。同曲の落ちサビではスマートフォンを手にしたカイが他のメンバーの上に乗り、観客で埋め尽くされたフロアを写真に収めた。

THERE THERE THERESのライブの様子。(撮影:稲垣謙一)

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ダウナーな「メタリクス」を経て、緊張感あふれる2ndシングル表題曲「There’s something behind」で観客を圧倒したゼアゼアが、4thシングル表題曲「スナッキー」を繰り出すとフロアは狂乱状態に。さらにベルハー時代からライブアンセムとして広くアイドルファンに知れわたる「asthma」が披露されると、会場後方で観ていたゆるめるモ!のファンも前方に駆け出し、ゼアゼアのファンと一緒に沸き上がった。

左から平澤芽衣、朝倉みずほ(THERE THERE THERES)。(撮影:稲垣謙一)

左から平澤芽衣、朝倉みずほ(THERE THERE THERES)。(撮影:稲垣謙一)[拡大]

THERE THERE THERESのライブの様子。(撮影:稲垣謙一)

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ライブ終盤のMCで平澤は「アイドルになって夏のアイドルフェスに全部出る」「ゆるめるモ!さんと対バンする」という夢がゼアゼアへの加入で叶ったことを喜ぶ。フロアから彼女に「泣かないでー!」と声が飛ぶと平澤は「今日みんなもっと泣いてるかと思ってね、なのにね……笑ってんじゃん! みんなが笑ってるからめいちゃも笑います! このあとも楽しんでいけますか!? ラストスパート楽しんでいけますか!?」と涙声で観客を煽る。オーディエンスが大歓声で答えると、4人は「五・FOUR・参・弍・ONE!」というカウントダウンから「Sunrise=Sunset」のパフォーマンスに突入。7分近い楽曲の後半で観客たちはオレンジ色のサイリウムを点灯させ、4人が同曲で歌う「素晴らしき夜明け」をその視界に広げてみせた。場内がエモーショナルな雰囲気で包まれる中、ゼアゼアは爽快なアッパーチューン「Burnable Garbage」を熱演。フロアにピースフルな盛り上がりをもたらしてステージをあとにした。

左から有坂玲菜(THERE THERE THERES)、けちょん(ゆるめるモ!)。(撮影:稲垣謙一)

左から有坂玲菜(THERE THERE THERES)、けちょん(ゆるめるモ!)。(撮影:稲垣謙一)[拡大]

左から朝倉みずほ(THERE THERE THERES)、しふぉん(ゆるめるモ!)。(撮影:稲垣謙一)

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左から平澤芽衣(THERE THERE THERES)、あの(ゆるめるモ!)。(撮影:稲垣謙一)

左から平澤芽衣(THERE THERE THERES)、あの(ゆるめるモ!)。(撮影:稲垣謙一)[拡大]

左からようなぴ(ゆるめるモ!)、カイ(THERE THERE THERES)。(撮影:稲垣謙一)

左からようなぴ(ゆるめるモ!)、カイ(THERE THERE THERES)。(撮影:稲垣謙一)[拡大]

観客がアンコールを求める中、コラボグッズのTシャツに着替えたゆるめるモ!がステージに再登場し、そこに全19曲のパフォーマンスを終えたばかりのゼアゼアメンバーも合流。有坂とけちょん、朝倉としふぉん、平澤とあの、カイとようなぴという組み合わせでペアになった8人は、ゆるめるモ!の「なつ おん ぶる ー」をパフォーマンス。肩を組んだり、ハイタッチしたり、それぞれ仲睦まじい様子を見せて、場内にハッピーなムードを作り上げる。さらにゼアゼアとゆるめるモ!は、ゼアゼアでは一度も披露されることのなかったベルハー時代の人気曲「夏のアッチェレランド」でコラボ。意外な選曲に双方のファンが入り乱れて盛り上がり、会場の熱気は最高潮に達した。

すべてのパフォーマンスを終えたゼアゼアにゆるめるモ!はサプライズで花束をプレゼントし、ゼアゼアメンバーの涙を誘う。ようなぴは「かけがえのない時間を一緒に過ごしてきたと思っているので、ゼアゼアちゃんが終わっちゃうのはすごくさみしいけど、私たちは私たちなりの、ゼアゼアちゃんはゼアゼアちゃんなりのこれからの道をとってもハッピーに過ごしていってもらいたいなと本当に心から強く思います。ここが終わりじゃなくて新しい始まりとして、みんなも見送ってもらいたいなと思います!」と話した。

「ゼアめるモ!the final」の様子。(撮影:稲垣謙一)

「ゼアめるモ!the final」の様子。(撮影:稲垣謙一)[拡大]

記念撮影を行ったのち、ゼアゼアは最後に1人ずつ挨拶。朝倉は「1年くらいだったけど、THERE THERE THERESの中に入れてとてもうれしかったです。ありがとうございました」と話して目を潤ませつつ、「ゼアめるモ!はいつも楽しいし、今日もできて超楽しい」と笑った。続くカイは「えっと……さみしいです。ありがと……」と短くコメントして会釈。花束で顔を隠した。平澤は「2年前の2月18日からゼアゼアに入って2年間いろいろあったけど、ずっと一緒にいてくれてありがとう……みんながめいちゃんの夢をたくさん叶えてくれました。2年間ずっと楽しかったです! 辛いこともあったけど、みんながいてくれたから全部楽しいです……!」と涙ながらに活動を振り返る。最後に有坂は「2年間とは思えないほど、いろんなことがあって、これからうまくいくと思ったら崩れて、またうまくいくぞって思ったら崩れて。それでもずっと応援するよって言ってくれたり、今日だってこんなにいっぱい来てくれて。本当に挫折しないでここまで続けて来られたのも付いてきてくれた皆さんのおかげです。THERE THERE THERESを好きになってくれて、興味を持ってくれて本当にありがとうございました!」とファンに感謝して挨拶を締めくくった。

「ゼアめるモ!the final」の様子。(撮影:稲垣謙一)

「ゼアめるモ!the final」の様子。(撮影:稲垣謙一)[拡大]

4人の言葉に感極まって涙を流すしふぉんは「これからもみんなの幸せを願って、みんなの背中を押していきましょう」と観客に呼びかけ、最後に全員で「ゼアめるモ!」と叫ぶことを提案。これで本当に終わってしまうという事実にためらいつつも会場に集まったゼアゼア、ゆるめるモ!、それぞれのファンが声を振り絞って「ゼアめるモ!」と叫び、3時間にわたるライブに幕を下ろした。

終演後ゼアゼアは特典会を行い、24時を過ぎるまで列に並んだファン1人ひとりと言葉を交わした。特典会の最後にディレクターの田中紘治は「ゼアゼアという形ではなくなるんですけど、メンバーまだまだがんばれますし、才能もありますし、かわいいですし、活躍の場はがんばって作ってます」と話してファンを安心させる。それぞれの活動の詳細は近日中に発表されるという。そして特典会を終えた4人はファンが作るアーチを笑顔でくぐって、THERE THERE THERESとしての活動に終止符を打った。

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ゼアめるモ!the final
2019年2月28日 LIQUIDROOM セットリスト

ゆるめるモ!

01. 歩くの遅い犬
02. 永遠の瞬間
03. スキヤキ
04. OO(ラブ)
05. 私へ
06. サマーボカン
07. NEW WAVE STAR
08. idアイドル
09. Only You
10. ミュージック 3、4分で終わっちまうよね
11. さよならばかちゃん

THERE THERE THERES

01. IKENIE
02. ペリカン
03. STOP
04. NYLON FLAMINGO
05. JUKAI
06. dignity
07. クロノメサイア
08. RadicalHead
09. Upstairs Down
10. SOIL
11. タナトスとマスカレード
12. 白昼夢
13. サーカス&恋愛相談
14. メタリクス
15. There's something behind
16. スナッキー
17. asthma
18. Sunrise=Sunset(intro long.ver)
19. Burnable Garbage

ゼアめるモ!

01. なつ おん ぶる ー
02. 夏のアッチェレランド

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オジソン a.k.a. カズキ @terubowz

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