フランチャイズ制とは、“本店”であるマキシマム ザ ホルモンのスピリットを受け継ぐ“2号店”を新たに作るもの。“2号店”にはホルモンの原曲を自由に使用できる権利が与えられ、楽曲を自由にアレンジすることも可能。発案者のマキシマムザ亮君(歌と6弦と弟)は「コンビニでつい『カップヌードルナイス』に手が伸びちゃったときに気付いたんです。僕らは味もカロリーも変えません、でも、こんな(ひと味違った)ホルモンがいたら、新しいファンがつかめるのではないか」と、今回の発表がバンドの多角化を狙う一手であることを説明した。
さらに亮君は、“2号店”は埼玉・さいたまスーパーアリーナにて行われるライブイベント「VIVA LA ROCK 2019」の5月5日のステージへの出演が決まっていることも発表し、ダイスケはん(キャーキャーうるさい方)を「待って待って。さいたまスーパーアリーナなんて、そもそも俺たちもそんなライブやったことないでしょ!?(笑)」と驚かせた。“2号店”メンバー選出にあたってはオーディションが行われる。ホルモンの4人は応募条件を説明し「年齢4歳以上」「性別不問」「人種・種族不問」「いじめっこ、麻薬中毒者、犯罪者、詐欺師、動物虐待者はダメ」「プロダクションへ所属している方は事前承諾を得ていること」「5月5日のスケジュールが空いている方」「マキシマム ザ ホルモンに見た目や特徴が似ている人はNG」と次々に項目を上げていった。そして“2号店”には、“本店”メンバーにはない「第5のパート」を設けることを併せてアナウンスし、亮君は「ずっと湯切りしてるとかね」、ダイスケはんは「声優さんとかでもいいよね」と例を挙げた。
“2号店”メンバーオーディションの模様や最終選考の様子、「VIVA LA ROCK 2019」出演に至るまでの道のりは、ドキュメント番組「ガチンコ ザ ホルモン~コッテリの継承者たち~」としてホルモンのYouTube公式チャンネルで3月19日頃から配信されることも決定。さらに亮君は「マキシマム ザ ホルモンは八王子が拠点のバンドですけど、“2号店”にも拠点の土地を選びたいんです」と言って、“2号店”の拠点エリアを設けることを明らかにした。そしてナヲ(ドラムと女声と姉)は「2号店の拠点では、本店は向こう5年間ライブをしないことを誓います!」と宣言する。これが「いい意味でも悪い意味でも驚愕的な発表(※一部の方にとって)」の2つめの発表にあたるもの。ダイスケはんは「2号店のために悩みに悩み抜いた苦渋の決断なんです」と続き、4人は抽選で“2号店”の拠点エリアとなる1つの都道府県を決めた。この拠点エリアは、ホルモンのYouTube公式チャンネルに2月25日(月)にアップされる動画の中で発表される。
“本店”の活動に関してはダイスケはんが「2018年の9月にヘルニアの手術をして、今はライブ復帰に向けて毎日リハビリをして、みんなにご心配をおかけした分を取り返す気持ちで励んでます」と現状を語り、亮君は「『本店のファンだから2号店はいらない』っていう意見も大いにけっこう。でも今は本店が“閉店中”なので、2号店にも足を運んでもらえたら。2号店は本店が活動再開しても活動を続けさせていただきます。臨時の店舗というわけではないです。どっちが好みかはお客さんが選べばいいの」とコメントした。“驚愕的な発表”を終えるとナヲは「我こそはという方はどしどしご応募ください」と呼びかけ、求める人材について「今まで私たちのパンチが届かなかったシーンの人たちにがっつり食らわせることができる人たちが来てくれたら。ウチらにはないものを持っている人が来てくれたらなあと思います」と思いを語る。そしてダイスケはんは「正式にはまだわからないけど、出向という形で本店メンバーが2号店に行く可能性はあります!(笑)」と上ちゃん(4弦)のほうを見つめつつ「我々も期待してますし、いろんな方の期待を背負ってる。即戦力求むという感じです。ウチで出してる楽曲の、違う角度からの味を見出してくれたらうれしいなと思いますね」と呼びかけた。“2号店”オーディションの詳しい応募条件や応募方法は後日バンドのオフィシャルサイトでアナウンスされる。
この会見は、マキシマムザ亮君が日清食品「カップヌードル コッテリーナイス」新CMの“アウトサイダー広告代理人”に就任したことに伴い行われたものとあり、壇上では3月6日(水)からオンエアされる「カップヌードル コッテリーナイス」新CMについてのエピソードも語られた。アウトサイダー広告代理人として、スーツに便所サンダルというスタイルで登場した亮君を見たナヲは「(亮君は)就職したことないんです。要するに40歳超えて初めて就職できた! 初月給でお姉ちゃんに何を買ってくれるのか?っていう」としみじみコメント。記者会見という場に若干緊張の面持ちの亮君が「僕らみたいな顔面偏差値の低いバンドマンがCMに出ること自体がアウトサイダー」と言うとナヲは「“サイダー”じゃない。ただのアウトだよ」と付け加える。CMはスーツ姿の腹ペコ(マキシマム ザ ホルモンファンの呼称)の前でメンバーが演奏するというもので、亮君は「僕らは『麺カタコッテリ』という言葉を掲げて活動してきた。『何事も噛みしめ、アッサリせずにコッテリ生きろ』というスローガンになっているんですけど、『コッテリとは生き様だ』というのが今回の趣旨です」と自ら企画したCMに注いだ熱い思いを明かしていた。
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リンク
- マキシマム ザ ホルモン Official Site
- カップヌードル | 日清食品グループ
- MTHOFFICIAL - YouTube
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きちはち @monokichi8
【イベントレポート】マキシマム ザ ホルモンがフランチャイズ制に!“2号店”のメンバーオーディション開催(写真45枚) - 音楽ナタリー https://t.co/PVJzr1mynM
フランチャイズ制、おもろいこと考えるなぁ