THE BACK HORN、ファンと共に20周年祝福した3度目の武道館

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THE BACK HORNが2月8日に東京・日本武道館で「THE BACK HORN 20th Anniversary『ALL TIME BESTワンマンツアー』~KYO-MEI祭り~」のツアーファイナルを行った。

「THE BACK HORN 20th Anniversary『ALL TIME BESTワンマンツアー』~KYO-MEI祭り~」東京・日本武道館公演の様子。(Photo by RUI HASHIMOTO[SOUND SHOOTER])

「THE BACK HORN 20th Anniversary『ALL TIME BESTワンマンツアー』~KYO-MEI祭り~」東京・日本武道館公演の様子。(Photo by RUI HASHIMOTO[SOUND SHOOTER])

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2018年に結成20周年を迎え、10月より毎公演異なるセットリストを組んでアニバーサリーツアーを行ってきたTHE BACK HORN。彼らは自身3度目となる日本武道館を舞台に、ツアータイトル通り新旧の楽曲をパフォーマンスして全国から集まったファンを熱狂させた。

「THE BACK HORN 20th Anniversary『ALL TIME BESTワンマンツアー』~KYO-MEI祭り~」東京・日本武道館公演の様子。(Photo by RUI HASHIMOTO[SOUND SHOOTER])

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開演時刻を迎え、これまでの作品のジャケットやリリース日などを振り返るオープニングムービーがスクリーンに映し出されると場内の祝福ムードが高まっていく。そんな中ステージに登場した4人が1曲目にセレクトしたのは2015年リリースの「その先へ」。バンドを結成した1998年当時の心境をつづったナンバーでアニバーサリーライブの口火を切った彼らは「ブラックホールバースデイ」、メジャーデビューシングル「サニー」と畳みかけてフロアのテンションを一気に引き上げた。

松田晋二(Dr)(Photo by RUI HASHIMOTO[SOUND SHOOTER])

松田晋二(Dr)(Photo by RUI HASHIMOTO[SOUND SHOOTER])[拡大]

菅波栄純(G)(Photo by RUI HASHIMOTO[SOUND SHOOTER])

菅波栄純(G)(Photo by RUI HASHIMOTO[SOUND SHOOTER])[拡大]

松田晋二(Dr)の「待ちに待った武道館! 20年やってこれた感謝の気持ちと、まだまだやっていくぞという決意を込めたツアーです。その締めにふさわしい夜を作っていきたいと思います!」という挨拶を経て、前半は「ジョーカー」「悪人」「雷電」などTHE BACK HORNのダークサイドとも言える楽曲が並べられる。山田将司(Vo)は妖艶な歌声で会場を包み込み、菅波栄純(G)はつんざくようなギターサウンドを繰り出す。また「コワレモノ」の曲中には菅波が歌詞にある「神様だらけの」「スナック」のコール&レスポンスを観客と繰り広げ、「最高だー!」と喜びを爆発させるひと幕もあった。

岡峰光舟(B)(Photo by RUI HASHIMOTO[SOUND SHOOTER])

岡峰光舟(B)(Photo by RUI HASHIMOTO[SOUND SHOOTER])[拡大]

MCで松田が「みんなに出会えた喜びを感じています」と語れば、岡峰光舟(B)も「3度も武道館でライブができるのは皆さんのおかげです」と感謝の気持ちを口にする。初めての武道館公演時のMCを振り返るなどしばらく和やかな会話が続いたあと、岡峰のルート弾きが淡々とした雰囲気を醸し出す「初めての呼吸で」でライブは再開。このブロックはミディアムテンポのバラードを中心としたセットリストで、山田の鍵盤ハーモニカで始まる「ヘッドフォンチルドレン」、イントロの優しいベースリフとサビで爆発するギターの対比が印象的な「美しい名前」などが届けられる。また初期の代表曲「未来」も演奏され、菅波の奏でるアルペジオで余韻を残して曲が終わると大きな拍手が場内に響き渡った。

山田将司(Vo)(Photo by RUI HASHIMOTO[SOUND SHOOTER])

山田将司(Vo)(Photo by RUI HASHIMOTO[SOUND SHOOTER])[拡大]

しばらく客席を見渡した山田は「胸がいっぱいです」と言って感無量の様子で笑顔を見せる。そして「こうやって集まってくれたみんなの顔を見ると、曲が届いてるんだなと実感します。今日はTHE BACK HORNの20周年を祝ってもらうライブなんだけど、俺たちもみんなが今日まで生きてこれたことを祝うようなライブがしたくて。これからもそんなライブをずっとしていきます。まだまだ行こうぜ!」と言って「Running Away」で再びギアを入れる。「グローリア」や「シンフォニア」でメンバーは観客を煽りながらパフォーマンス。さらに間髪入れずに松田のドラムソロが始まり、ベースとギターが加わってキラーチューン「コバルトブルー」になだれ込む。爆音で武道館を熱狂させた彼らは「刃」を叩き込んでオーディエンスのシンガロングを巻き起こし本編を締めくくった。

「THE BACK HORN 20th Anniversary『ALL TIME BESTワンマンツアー』~KYO-MEI祭り~」東京・日本武道館公演の様子。(Photo by RUI HASHIMOTO[SOUND SHOOTER])

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アンコールでは松田が「今日これからがまた俺たちの出発です」と宣言し、山田が「また生きて会おうぜ!」とファンとの再会を約束する。彼らはバンドを結成して初めて作った「冬のミルク」と最新曲「ハナレバナレ」を披露したあと、ライブの鉄板曲である「無限の荒野」を投下。肩を寄せ合ったりステージ両脇に伸びた花道へ駆け上がったりしながら会場に一体感を生み出し、20周年のアニバーサリー公演をフィナーレに導いた。

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THE BACK HORN「THE BACK HORN 20th Anniversary『ALL TIME BESTワンマンツアー』~KYO-MEI祭り~」2019年2月8日 日本武道館 セットリスト

01. その先へ
02. ブラックホールバースデイ
03. サニー
04. 罠
05. ジョーカー
06. ひとり言
07. 悪人
08. 雷電
09. コワレモノ
10. 初めての呼吸で
11. ヘッドフォンチルドレン
12. 美しい名前
13. 未来
14. Running Away
15. グローリア
16. シンフォニア
17. コバルトブルー
18. 刃
<アンコール>
19. 冬のミルク
20. ハナレバナレ
21. 無限の荒野

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