“教祖”のようなCrystal Lake、満員のBLITZで初ワンマン「バンドは宗教みたいなもの」

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Crystal Lakeが1月13日に東京・マイナビBLITZ赤坂、15日に大阪・BIGCAT、昨日18日に愛知・THE BOTTOM LINEでワンマンツアー「HELIX TOUR」を実施した。この記事では初日の東京公演の模様をレポートする。

Crystal Lake「HELIX TOUR」の様子。(Photo by TAKASHI KONUMA )

Crystal Lake「HELIX TOUR」の様子。(Photo by TAKASHI KONUMA )

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このツアーは彼らが2018年11月にリリースしたアルバム「HELIX」を携えて行ったもの。マイナビBLITZ赤坂公演はバンドにとって過去最大規模のワンマンで、チケットはソールドアウト。満員となった会場には、フィーチャリングゲストとしてIKEPY(Vo / HER NAME IN BLOOD)、Koie(Vo / Crossfaith)も駆け付けてステージを彩った。また会場内には「HELIX」収録曲「Aeon」のミュージックビデオでRyo(Vo)が被っているヘッドギアを着用可能なフォトブースが設置され、ライブ以外でも彼らの世界観が楽しめる公演となっていた。

Crystal LakeとIKEPY(HER NAME IN BLOOD / 右)。(Photo by TAKASHI KONUMA )

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定刻を少し過ぎた頃、ステージ上の照明がフラッシュのように焚かれ、静かにメンバーが姿を現した。無機質な機械ボイスのみで構成されたショートチューン「Helix」が流れた瞬間、会場にはライブのスタートを待ちわびていた観客の大歓声が響く。同じく「HELIX」に収録されている「Aeon」では、ステージ後方に近未来的なMVが投影されて、SF映画のような世界観が表現された。この日は「HELIX」収録曲を中心にセットリストが用意されたが、4曲目の「Prometheus」以降は新旧混じえたナンバーが繰り広げられていく。「Matrix」ではIKEPYが乱入してグロウルを披露する、ファンにはおなじみのコラボで会場の熱を高めていった。

Yudai(G)(Photo by TAKASHI KONUMA )

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観客から「ソールドアウトおめでとう!」と声が飛ぶと、Ryoは「ありがとう、君たちのおかげです。自分に拍手!」と顔をほころばせて感謝の気持ちを伝えた。また「HELIX」について、「俺らの集大成でもあるけど、通過点でもある。これからもっとデカくなっていくのでついて来てください」と語った。ヨーロッパツアーを経て日本人であることを誇りに思うようになったというYudai(G)は、「みんなに世界中でCrystal Lakeがプレイしている姿を見せたい」と今後の展望を述べた。

Crystal LakeとKoie(Crossfaith / 右)。(Photo by TAKASHI KONUMA )

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サポートメンバーのGaku(Dr)によるスキルフルなドラムソロで幕を開けた後半戦。「Ritual」では宗教の“儀式(Ritual)”のようなコール&レスポンスが起こる。そのまま「Hail To The Fire」の演奏に突入していくと、Ryoがフロアに降り立ってオーディエンスに支えられながら絶唱し、ビートダウンパートではヘッドバンギングやモッシュが発生した。その後もバンドは「Ups & Downs」を始めとした攻撃的なナンバーで観客に重低音を浴びせつつ、「Devilcry」ではスケール感のあるサウンドに乗せてRyoが感傷的に歌唱するなど、多様なパフォーマンスを展開。「Beloved」ではShinya(G)がこの日サポートを務めたみつる(キバオブアキバ / B)と向き合いノイジーなギタープレイを披露し、Ryoはステージに登場したKoieと顔を見合わせながら渾身のシャウトをするなど、メンバー内外の友情を感じさせた。本編ラストは、オープニングと同じく「HELIX」の収録順に合わせて、会場を轟音で満たす「Apollo」と、幻想的な「Sanctuary」を届けてバンドとアルバムの魅力を打ち出した。

Crystal Lake「HELIX TOUR」の様子。(Photo by TAKASHI KONUMA )

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アンコール時のMCでRyoは「バンドは“宗教”みたいなものだ」と自身の考えを話し、「俺らが信じる音楽をお前らも信じているし、音楽を通じて1つになる」ためだと説明した。さらに次曲を示唆するように「お前ら、円を作れ」と要求すると、観客は“教祖”の元に集った信者のように手のひらで円を作る。「The Circle」のMVがステージ後方に映し出されると、バンドは映像に合わせて重厚なサウンドを放って観客を魅了した。

Crystal Lake(Photo by TAKASHI KONUMA )

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彼らはラストナンバーとして、バンドにRyoが加入後に初リリースしたシングルの表題曲「The Fire Inside」をセレクト。フロアに飛び込んで歌唱するRyoを追いかけるようにYudaiも客席にダイブしてギターをかき鳴らす。激しいメンバーたちのパフォーマンスに負けじと観客も暴れ回ってフロアは狂騒状態となった。全演目を終えたバンドは、「3、2、1、HELIX!」を掛け声にファンと記念撮影。Ryoは力を出し尽くしたようにしばらく座り込んでから、マイクを通さず「ありがとう」とファンへ感謝の気持ちを届ける。メンバーはそれぞれタオルやペットボトル、ピック、ドラムスティックなどをフロアに投げると、達成感に満ちた表情でステージをあとにした。

なおCrystal Lakeは愛知公演内で、「HELIX TOUR」の追加公演として全国ツアー「HELIX ONEMAN TOUR Season2」を開催することを発表。イープラスでは1月21日21:00より2月3日23:59までチケットの先行予約を受け付ける。

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Crystal Lake「HELIX TOUR」
2019年1月13日 マイナビBLITZ赤坂 セットリスト

01. Helix
02. Aeon
03. Agony
04. Prometheus
05. Matrix feat. IKEPY from HER NAME IN BLOOD
06. +81
07. Six Feet Under
08. Machina
09. Lost In Forever
10. Mercury
11. Metro
12. Ritual
13. Hail To The Fire
14. Ups & Downs
15. Devilcry
16. Beloved feat. Koie from Crossfaith
17. Apollo
18. Sanctuary
<アンコール>
19. The Circle
20. The Fire Inside

HELIX ONEMAN TOUR Season2

2019年4月26日(金) 北海道 BESSIE HALL
2019年4月28日(日) 秋田県 Club SWINDLE 
2019年4月29日(月・祝) 岩手県 Club Change WAVE
2019年4月30日(火・祝) 宮城県 仙台MACANA 
2019年5月1日(水・祝) 新潟県 CLUB RIVERST
2019年5月4日(土) 福岡県 LIVE HOUSE CB 
2019年5月6日(月・祝) 広島県 広島セカンド・クラッチ 
2019年5月10日(金) 東京都 八王子RIPS 
2019年5月11日(土) 長野県 LIVE HOUSE J
2019年5月12日(日) 静岡県 Shizuoka UMBER 
2019年5月17日(金) 京都府 KYOTO MUSE
2019年5月18日(土)香川県 高松TOONICE

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※記事初出時、香川公演の会場に誤りがありました。お詫びして訂正します。

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