中村佳穂、ソロとバンドの2形態で変幻自在のパフォーマンス「AINOU」リリースパーティ

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中村佳穂が12月22日昼夜に東京・下北沢440と下北沢CLUB251でニューアルバム「AINOU」のリリースパーティを行った。

中村佳穂(撮影:森建二)

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AINOU

中村佳穂「AINOU」
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11月発売のニューアルバム「AINOU」がさまざまなアーティストに絶賛され、音楽誌で2018年の年間ベスト作品として選出されるなど、大きな反響を集めている中村。リリースパーティの昼公演では自身と縁のあるゲストを迎えたソロライブ、夜公演ではバンド編成のワンマンライブを行い、その卓越したパフォーマンス力を存分に発揮した。

中村佳穂(撮影:森建二)

中村佳穂(撮影:森建二)[拡大]

左から中村佳穂、磯部舞子。(撮影:森建二)

左から中村佳穂、磯部舞子。(撮影:森建二)[拡大]

「中村佳穂BAND presents. 2nd album 『AINOU』 release party~好きな人の音楽で旅立たせるの巻~ at下北沢440」の様子。(撮影:森建二)

「中村佳穂BAND presents. 2nd album 『AINOU』 release party~好きな人の音楽で旅立たせるの巻~ at下北沢440」の様子。(撮影:森建二)[拡大]

「好きな人の音楽で旅立たせるの巻」と題された昼公演には、武徹太郎(馬喰町バンド)、尾島隆英、ASAYAKE01の3組がゲスト出演。トップバッターを務めた武は、中村が現在のバンドメンバーと出会うきっかけを作った人物なのだという。彼はアコースティックギターで美しい旋律を奏でつつ、ヒューマンビートボックスやコール&レスポンス、さらには“ヨーロピアンダンス“というコミカルなダンスを交えて観客を大いに楽しませた。続いて登場したのは、中村と共演したライブがHiatus Kaiyoteのネイ・パームに絶賛されたというエピソードを持つ尾島。彼はギターを力強くかき鳴らしてパフォーマンスを開始すると、中村のライブに刺激を受けて作ったという楽曲を叙情的に届ける。3人目のゲストはASAYAKE01。元々は自分の客だったという中村との関係を即興の弾き語りによって説明した彼は、計4曲を朗々と歌い上げた。ゲストライブが終わると、中村のソロライブが幕を開ける。彼女は直前にASAYAKE01が歌った楽曲「SSW」をピアノアレンジで演奏し、ゲスト3組との思い出を歌ったのち、「GUM」や「SHE'S GONE」といったアルバム収録曲をソロの弾き語りで披露。「永い言い訳」ではバイオリン奏者の磯部舞子を迎えて美しいハーモニーを聴かせた。アンコールで中村は夜公演に出演するバンドメンバーやゲストを率いてフロアに移動。観客に囲まれながら「そのいのち」を和気あいあいと演奏して昼公演を終えた。

ナマケモノのぬいぐるみを頭に乗せながらパフォーマンスする中村佳穂。(撮影:森建二)

ナマケモノのぬいぐるみを頭に乗せながらパフォーマンスする中村佳穂。(撮影:森建二)[拡大]

昼公演が行われた下北沢440の地下にある下北沢CLUB251が会場となった夜公演。中村はバンドメンバーである荒木正比呂(Key / レミ街)、深谷雄一(Dr / レミ街、egoistic 4 leaves) 、西田修大(G / 吉田ヨウヘイgroup)、MASAHIRO KITAGAWA(Cho)と並んでステージに現れる。彼女はバンドメンバーと一緒に作ったアルバムへの思いを鍵盤の演奏に乗せて語り始めると、徐々にヒートアップし、「京都から来ました! 中村佳穂です!」と高らかに自己紹介。アドリブから切れ目なく「POiNT」の演奏につなげ、心地よいグルーヴを生み出していく。西田のギターがうなりを上げた「GUM」演奏後、中村はアルバムが高く評価されていることへの喜びを語ると「Fool For 日記」でパフォーマンスを再開。浮遊感あふれるサウンドで観客を夢心地にさせたのち、「intro」「永い言い訳」で優しい歌声を聴かせた。

「中村佳穂BAND presents. 2nd album 『AINOU』 release party」東京・下北沢CLUB251公演の様子。(撮影:森建二)

「中村佳穂BAND presents. 2nd album 『AINOU』 release party」東京・下北沢CLUB251公演の様子。(撮影:森建二)[拡大]

バンドメンバーを改めて紹介した中村は、「get back」でKITAGAWAと甘い歌声を絡ませて観客を魅了。その後ヒューマンビートボクサーのRyo Tracksをステージに呼び込むと、彼の口から発せられる迫力あるビートの上でフリースタイルラップのように言葉を繰り出し、「You may they」につなげる。さらに越智俊介(B / CRCK/LCKS)を迎えて披露された「アイアム主人公」では、バンドが中村の指定する回数のキメを連発して喝采を浴びた。ライブ終盤、「忘れっぽい天使」「そのいのち」を続けて観客の心を揺さぶった中村は「あと2曲で終わると思ったら寂しい気持ちになってきた」と名残惜しそうに話すと「きっとね!」を楽しげに演奏。最後は昼公演に出演したASAYAKE01と共にアルバム表題曲「AINOU」を情感豊かに歌唱してライブ本編を終えた。

「中村佳穂BAND presents. 2nd album 『AINOU』 release party」東京・下北沢CLUB251公演の様子。

「中村佳穂BAND presents. 2nd album 『AINOU』 release party」東京・下北沢CLUB251公演の様子。[拡大]

観客がアンコールを求める中、登場したのは荒木、深谷、西田、KITAGAWAの4人。彼らは中村不在のままグルーヴィな演奏を繰り広げ、バンドの持つ力を見せつけた。4人の演奏を見届けてからステージに合流した中村はRyo Tracksや越智を再びステージに迎え入れると「口うつしロマンス」のパフォーマンスを開始。彼女が「みんな行くよ!」と叫ぶと激しさを増したバンアンサンブルが観客を圧倒する。全演目を終えた中村は集まった観客と記念撮影を行い、歓声と拍手に包まれながらリリースパーティに幕を下ろした。

この記事の画像(全18件)

中村佳穂BAND presents. 2nd album「AINOU」 release party
2018年12月22日 下北沢440 セットリスト

武徹太郎

01. 源助さん
02. 左右
03. タイトルなし

尾島隆英

01. Amy
02. タイトル未定
03. 本を読む

ASAYAKE01

01. YOU & I
02. ギター
03. LAST MAY
04. SSW

中村佳穂

01. アドリブ ~ 口うつしロマンス
02. GUM
03. SHE'S GONE
04. get back
05. 永い言い訳
06. You may they
<アンコール>
07. そのいのち

中村佳穂BAND presents. 2nd album「AINOU」 release party
2018年12月22日 下北沢CLUB251 セットリスト

01. アドリブ
02. POiNT
03. GUM
04. Fool For 日記
05. intro
06. 永い言い訳
07. SHE'S GONE
08. get back
09. You may they
10. アイアム主人公
11. 忘れっぽい天使
12. そのいのち
13. きっとね!
14. AINOU
<アンコール>
15. タイトル未定
16. 口うつしロマンス

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