「死ぬまでこの愛憎劇を続けたい!」アカシック全国ツアーが幸せに終幕

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アカシックが8都市を巡ったワンマンツアー「POP OFF」のツアーファイナルとして、12月20日に東京・渋谷ストリームホールでライブを実施した。

理姫(Vo)(撮影:森リョータ)

理姫(Vo)(撮影:森リョータ)

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ライブの1曲目は、このツアーの初日からライブ会場限定で販売されているミニアルバム「POP OFF」の収録曲「かしこい食卓」。黒いドレスを着てステージに現れた理姫(Vo)は、バンドの新境地を拓いたクールなこの曲を妖艶に歌唱した。その後も彼女たちは「エリザベスロマン」「Death is Not the END」「禁煙成功」といった「POP OFF」収録の新曲を中心に、バラエティに富んだ選曲でバンドの世界観を構築していった。

左から山田康二郎(Dr)、バンビ(B)。(撮影:森リョータ)

左から山田康二郎(Dr)、バンビ(B)。(撮影:森リョータ)[拡大]

MCで理姫は、今回のツアーで初めてメンバーに怒り散らしたと説明。そのときの山田康二郎(Dr)や奥脇達也(G)の様子を克明に伝え、会場に笑いが起こった。そして彼女は「初日の横浜公演で『愛憎にまみれた私たち』って言ったんだけど、こんなにリアルに愛憎にまみれたツアーは初めてでした」と振り返り、観客に向けて「私たちと愛憎劇を共に作り上げていきましょう。私たちのことが憎らしいこともあると思うんですけど、それでも離れられない関係になりましょう」と呼びかけた。

理姫はその後、「私たちの永遠に続く愛憎劇のための歌」と曲紹介して、バラードナンバー「地獄に手を振って」を熱唱。「邪魔」では観客もリズムに合わせて手拍子をして、会場に一体感が生まれていた。

理姫(Vo)(撮影:森リョータ)

理姫(Vo)(撮影:森リョータ)[拡大]

続いてのMCでは「メジャーデビュー直後は奥脇が積極的に歌いたがっていて、彼がボーカルを担当する曲を作っていたが、いつの頃からか奥脇が歌を避けるようになった」という話題に。これについて奥脇は、自分はカラオケに自信があるからいけると思っていたが、ライブ音源を聴くと気持ち悪く、自分の声が好きでないことに気付いたと説明した。そして理姫は「『平成最後にやらなくていつやるんだ』っていう歌がありました」と語り、全編に渡って奥脇のボーカルパートがあるデュエット曲「平成へゴー!」を披露。理姫は、レコーディング音源でも使用されている、ファンから差し入れてもらったというビブラスラップを片手に持って歌い上げた。

初期曲「ツイニーヨコハマ」で観客をヒートアップさせ、ライブは後半戦に突入。バンビ(B)が「CGギャル」イントロのベースソロを弾くと客席から絶叫に近い歓声が沸き、曲が始まると観客は飛び跳ね、これまでで一番の盛り上がりになった。バンドはその後も荒々しくアグレッシブな演奏で「いちかばちかちゃん」「ヨコハマカモメ」とアッパーチューンを畳み掛けていく。「秘密のデート」の前には山田によるドラムを叩きながらのコール&レスポンスも実施。人気曲「8ミリフィルム」を経てミニアルバム「POP OFF」の収録曲「LSD」がスタートすると、理姫はフロアに色とりどりの風船を投げ込みながら歌った。

「LSD」のパフォーマンスの様子。(撮影:森リョータ)

「LSD」のパフォーマンスの様子。(撮影:森リョータ)[拡大]

「LSD」の終盤、オーディエンスに「赤 ピンク 緑 みずいろ と 黄色 白 ママにあげる 薄荷味」というフレーズを何度も何度もアカペラで歌わせ、理姫は「メンバーももうちょっと大きな声で」「照明さんも、PAさんも」「今日で終わりなんだよ!? 本気出して!」と観客のみならずメンバーやスタッフも含め会場中を扇動。盛大な合唱がライブハウスを包み、ライブ本編は終了した。メンバーは横並びになって、来場者に向かって「ありがとうございました!」と挨拶。さらに続けて理姫が「来年もよろしくお願いします! 死ぬまでこの愛憎劇を続けたいと思います!」とメッセージを送った。

アカシック(撮影:森リョータ)

アカシック(撮影:森リョータ)[拡大]

アンコールの声に応えてステージに戻った彼女たちは、アカシックが初めてワンマンライブを行った東京・下北沢SHELTERでデビュー5周年を記念したワンマンライブを開催すると発表。この公演は3月18日に「ヒール疲れでコンサバ編」と題して1stミニアルバム「コンサバティブ」の収録曲、翌19日に「限界ぶりっ子プリチー編」と題して2014年10月リリースのミニアルバム「プリチー」の収録曲を軸としたライブが行われる。そしてバンドはアンコールとして「愛×Happy×クレイジー」と「サイノロジック」を披露。理姫は観客1人ひとりを見るようにじっくりとフロアを眺め、幸せそうに手を降ってライブを終えた。

メンバーが退場したあとで1人ステージに残った理姫は、客出しSEとして流れていた「LSD」に合わせて観客と一緒に合唱。会場を幸せな空気で満たしながら、曲がフルコーラス流れ終わるまでステージに居残り、名残惜しそうに去っていった。

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アカシック ワンマンツアー2018「POP OFF」2018年12月20日 渋谷ストリームホール セットリスト

01. かしこい食卓
02. エリザベスロマン
03. ブラック
04. Death is Not the END
05. 禁煙成功
06. you&i
07. 飴と日傘
08. 地獄に手を振って
09. 憂い切る身
10. 邪魔
11. 平成へゴー!
12. ツイニーヨコハマ
13. マイラグジュアリーナイト
14. CGギャル
15. いちかばちかちゃん
16. ヨコハマカモメ
17. 秘密のデート
18. 8ミリフィルム
19. LSD
<アンコール>
20. 愛×Happy×クレイジー
21. サイノロジック

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めるすけ。 @m0r3s2k7hrk

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