THE NOVEMBERSのワンマンライブ「HOLY」が12月7日に東京・キリスト品川教会 グローリア・チャペルで開催された。
彼らにとって同会場でのワンマンは昨年8月以来2回目。この日は前回と同じく鎌野愛(Key, Cho)、竹内悠馬(Tp)、須賀裕之(Tb)をゲストメンバーに迎えた特別編成で演奏が披露された。
開演時刻になるとゆっくりと会場の照明が落とされ、落ち着いた様子でメンバーが登場。1曲目の「TODAY」ではキーボードやブラスのサウンドを交え、高松浩史(B)がアップライトベースを使用するなど、この日ならではのアレンジでパフォーマンスが展開された。ノベンバはライブ前半、ブラス隊のソロパートが盛り込まれた「みんな急いでいる」、小林祐介(Vo, G)が優しくアコースティックギターをつま弾いた「mer」など穏やかな曲調の楽曲を中心に披露。心地よいムードが漂う中、観客たちはじっくりとバンドの演奏に耳を傾けていた。
ケンゴマツモト(G)の奏でるきらびやかなギターフレーズと吉木諒祐(Dr)の力強いドラミングが絡み合った「美しい火」のあと、小林の「すごく共感するグループの曲をカバーします。ここでずっとやりたいと思っていた曲です」という説明のもと、バンドはPlastic Treeの「アンドロメタモルフォーゼ」をカバー。原曲へのリスペクトを感じさせつつ、より幻想的に変化を遂げたサウンドが展開された。さらに前回の教会ライブでも披露されたThe Beatles「Across The Universe」のカバーでは、小林の柔らかな歌声によってフロアがノスタルジックな雰囲気に包み込まれていった。
「Across The Universe」のあと、小林は「会場に入ったら十字架の横にモミの木が飾られていて、すごくうれしくって。きれいですよね」とステージ後方の装飾について触れ、「12月は僕が生まれた月ということもあるんですけど、ワクワクするし、切ない気持ちにもなるというか。子供のころを思い出すのかな」と自身の思いを語った。そして子供の頃に浮かんだ感情を込めたというナンバー「holy」、スケール感に満ちた曲調でフィナーレを演出した「Hallelujah」で本編は幕を閉じた。
アンコールに入ると、小林は今回の特別編成について話題に挙げた。前回の教会ワンマン、昨年行われたワンマンツアー「TOUR - Before Today -」のファイナル公演に続き、この編成でのライブは3度目に。これに際し小林は「そろそろ名前が欲しいと思っていて。なんだろう……『HOLY sessions』とか?」と笑みを浮かべながら語った。そして彼は「今日を迎えるまでいい時間だったと思うし、今日からまたいい時間を過ごして、いい未来で会えたらうれしいです」と観客たちと再会を約束。最後は小林と鎌野の歌声が美しく重なり合う「今日も生きたね」で、今回のワンマンを厳かに締めくくった。
Hostess Club Presents "HOLY" THE NOVEMBERS Live at Shinagawa Gloria Chapel
2018年12月7日 キリスト品川教会 グローリア・チャペル セットリスト
01. TODAY
02. みんな急いでいる
03. 心一つ持ちきれないまま
04. Misstopia
05. mer
06. ウトムヌカラ
07. 最近あなたの暮らしはどう
08. 美しい火
09. アンドロメタモルフォーゼ(オリジナル:Plastic Tree)
10. Moire
11. Across The Universe(オリジナル:The Beatles)
12. holy
13. Hallelujah
<アンコール>
14. 今日も生きたね
※「Moire」はeの上にアクサンテギュが正式表記。
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