「ヘブン」は2014年12月発表の「My Friend Keiichi」以来4年ぶりとなる曽我部のソロ作品。近年ヒップホップの要素を盛り込んだ楽曲制作に注力してきた彼が、ラップ曲で構成された全10曲入りのアルバムを完成させた。本作について曽我部は「シンガーである自分がラップのアルバムを作ることが『それもヒップホップ』かどうかまったくわからないし自信はないが、気分は実はけっこう清々しい。能書きはこのくらいで、ぜひ音楽に耳を傾けていただけたら嬉しいです」とコメントしている。
※記事初出時、見出しおよび本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
曽我部恵一「ヘブン」収録曲
01. small town summer wind
02. 文学
03. フランシス・ベーコンエッグ
04. the light ~夜明け前の明るさについて
05. 野行性
06. mixed night
07. Gravity Garden
08. 夏至
09. Big Yellow
10. 花の世紀
曽我部恵一 コメント
Ollieの表紙(2018年6月号 特集「POWER of HIP HOP - HIP HOPの力」)、アップでこちらを見る仙人掌の眼差しが「お前もやってみろ」と言っているようで自分でラップをやろうと思った。ヒップホップに近づきたくて、好きなラッパーに参加してもらって幾つかの曲を作ってきた。いい曲ができたけどそれらはヒップホップの曲じゃなくラップとロックが融合した曲だった。なかば満足しながらもオレがやりたいのはヒップホップの曲なんだが...、という気持ちがどこかにあった。PUNPEEくんのコーストでのライブ(2018.5.26 新木場STUDIO COAST - PUNPEE Presents“Season Greetings'18”)にゲストで出たとき、リハを終えて外にいたら同じくゲスト出演のISSUGIとSUMMITの増田さんが喋ってて、リハでモニタリングが難しかったというISSUGIに対し、増田さんが、もし自分の声が聞こえにくかったらたとえ本番でもモニターの音を上げてくださいと(PAに)言ってもいいんじゃないかと言ってた。「それもヒップホップやん」と。盗み聞こえたその言葉は自分にとって天啓だったし、矢のように胸に刺さった。ヒップホップはトライブの音楽だと信じてきた。ある種のコミュニティを内側から救済し強固にするための手段がヒップホップでたまたまそれが音楽だったのだと。憧れはあったが踏み込むことはできなかった場所。シンガーである自分がラップのアルバムを作ることが「それもヒップホップ」かどうかまったくわからないし自信はないが、気分は実はけっこう清々しい。能書きはこのくらいで、ぜひ音楽に耳を傾けていただけたら嬉しいです。最後にアルバムを作る時によく聴いていたヒップホップアルバムを3枚挙げておきます。仙人掌「BOY MEETS WORLD」、Nas「Nasir」、Black Thought「Streams of Thought vol. 1」。
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