今年結成20周年を迎え、10月にはベストアルバム「The Very Best of SHERBETS『8色目の虹』」をリリースしたSHERBETS。4人はジュディ・ガーランド「虹の彼方に」がSEとして流れたあとにステージに現れ、「トカゲの赤ちゃん」やセットリストの後半に置かれることの多いナンバー「カミソリソング」をライブの冒頭に披露した。
続けて4人は初期のナンバー「グレープジュース」や、ベンジーの繊細な声と福士久美子(Key, Cho)のハイトーンボイスが重なる「Michelle」、仲田によるシンプルなベースのサウンドが響きわたる「フクロウ」などを届けていく。また本ツアーでは数曲ごとに各メンバーがベンジーから紹介され、その流れでMCを展開。最初のブロックでは仲田、その次に外村公敏(Dr)がファンに20年間の感謝の気持ちを伝えた。ライブ中盤にはバンドの前身であるベンジーのソロプロジェクト・SHERBETの楽曲「水」が演奏され、福士はキーボードの音色とスキャットでオーディエンスを魅了。続く「GREEN」でリードボーカルを担当した彼女はMCで、「笑ったり、ケンカしたり、泣いたり、いたずらしたりして、ここまで来れました。大好きだなと思える音楽が作れてハッピーです」とコメントした。
後半はアップテンポのナンバーが並び、フロアはさらにヒートアップ。「HIGH SCHOOL」や「ジョーンジェットの犬」がプレイされたあとには、ベンジーが「本当にありがとう」とファンにお礼を述べた。その後、4人はベストアルバムの通常盤に新曲として収録されている「Yesterday」をライブ本編最後にプレイ。ベンジーは「OK! Big Heart」という歌詞を大きな声で響かせた。
アンコールで再びステージに登場したSHERBETSは、ベンジーの「みんな、踊ろうか」という言葉から四つ打ちのナンバー「愛が起きてる」を披露。演奏中には外村や福士も観客と共にダンスを踊り、会場は開放感で満たされた。ダブルアンコールではベンジーが「SHERBETSの中で一番異色な曲ってなんだと思う? ……え、『38 Special』? 『Baby Revolution』だよね(笑)」と話し、イラストレーターの奈良美智が「Baby Revolution」をモチーフに描いた絵本「ベイビーレボリューション」が2019年1月下旬に刊行されることを発表した。そして同曲のほか、「わらのバッグ」「星空の方があったかい」を熱演し、全26曲を演奏し終えた4人は会心の表情と共に横並びで一礼。「20th Anniversary Tour 2018『8色目の虹』」の幕を閉じた。
なお2019年2月にベンジーのソロプロジェクトである浅井健一 & THE INTERCHANGE KILLSの配信シングル(タイトル未定)がリリースされることが決定。3月からは全8カ所で全国ツアー「METALLIC MERCEDES TOUR 2019」が行われる。
浅井健一 & THE INTERCHANGE KILLS「METALLIC MERCEDES TOUR 2019」
2019年3月9日(土)静岡県 LiveHouse 浜松 窓枠
2019年3月10日(日)岐阜県 yanagase ants
2019年3月17日(日)福岡県 久留米GEILS
2019年3月19日(火)山口県 LIVE rise SHUNAN
2019年3月21日(木・祝)兵庫県 Live House Beta
2019年3月22日(金)奈良県 奈良NEVER LAND
2019年3月29日(金)東京都 LIQUIDROOM
2019年4月13日(土)沖縄県 Output
※記事初出時、公演情報に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
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- SHERBETS
- 浅井健一|SEXY STONES RECORDS
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