OVER ARM THROW、ファンと作り上げた15周年ワンマン「OVER ARMY」

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OVER ARM THROWがワンマンライブ「OVER ARM THROW 15th Anniversary “OVER ARMY”」を10月3日に東京・TSUTAYA O-EASTにて開催した。

「OVER ARM THROW 15th Anniversary “OVER ARMY”」の様子。(Photo by YASUMASA HANDA[Showcase])

「OVER ARM THROW 15th Anniversary “OVER ARMY”」の様子。(Photo by YASUMASA HANDA[Showcase])

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この公演は彼らが今年結成15周年を迎えたこと、10月3日で初ライブから15年が経ったことを記念して実施されたもの。開演前には会場内で過去のライブ写真の展示や、結成当初である2003年のライブ映像の上映、寺本英司(Dr, Cho)が好きな音楽を説明しながらかけていく“DJ A-Z”によるパフォーマンスなどが行われ、ライブ前からファンは彼らの15年の歴史を堪能していた。

菊池信也(Vo, G)(Photo by YASUMASA HANDA[Showcase])

菊池信也(Vo, G)(Photo by YASUMASA HANDA[Showcase])[拡大]

鈴野洋平(B, Cho)(Photo by YASUMASA HANDA[Showcase])

鈴野洋平(B, Cho)(Photo by YASUMASA HANDA[Showcase])[拡大]

寺本英司(Dr, Cho)(Photo by YASUMASA HANDA[Showcase])

寺本英司(Dr, Cho)(Photo by YASUMASA HANDA[Showcase])[拡大]

開演時間になると菊池信也(Vo, G)、鈴野洋平(B, Cho)、寺本の3人がステージへ。最初に菊池が「来てくれてありがとう。昨日からいろんなものがこみ上がってきてすごく……寝れました(笑)」と笑いを誘ったあと「心ゆくまで我々OVER ARM THROWを楽しんでくれよ!」と声をかけ、バンドは現体制になって初めて発表した楽曲だというNo Use for a Nameのトリビュートアルバム「V/A iLECHE CON COVER!-A Tribute To NO USE FOR A NAME-」参加曲「Dumb Reminders」でライブの口火を切った。同曲から祭囃子でつないだ「Now or Never」や「By yourself」からなだれ込むように始まった「ZINNIA」ではフロアから盛大なシンガロングが広がり、「Across the fanfare」では菊池と鈴野が畳み掛けるように掛け合うなど、ライブは序盤からクライマックスような盛り上がりを見せる。5曲演奏後に挟んだMCでは鈴野がすでに感極まった様子で「いつみんなと出会ったかわかんないけど、みんなが15年をつないでくれて15年やってこれた。みんなが俺たちを15年生かしてくれたんだよ」とファンへの感謝の気持ちを述べた。3人は「Lamplight」「Dessert Window」といったエッジの効いたナンバーで息の合ったタイトな演奏を聴かせ、「Honey Baby Surfer-Girl」では菊池がモノマネを織り交ぜるなど、緩急をつけたパフォーマンスでファンを喜ばせていった。

「Frankenstein」演奏時の様子。(Photo by YASUMASA HANDA[Showcase])

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また中盤には会場内に用意されたスクリーンに「菊川淳二の本当になかった怖~い話」と題された映像が上映される。洋館をモチーフにした話の冒頭部分が語られたあと、“菊川淳二”が「この話には続きがありまして……」と言うとスクリーンが消え、場内に「Welcome to the ”GxHx”」のイントロが。菊池と鈴野はメインステージに立ち、寺本はDJ A-Zで使用したサブステージのドラムに座るというポジショニングで、ダークな同曲をプレイした。同じポジショニングで届けられた「Frankenstein」ではステージ上にスモークが吹き上がり、彼らの通常のライブでは見られない演出にファンは驚きつつも興奮していた。

メロディアスな「TONIGHT」が届けられたあと、バンドは高速ビートに乗せて「Wish on the star」「Fixed star」「Stardust」と星にまつわる楽曲を連投する。すると鈴野が「また星の曲作っちゃったんだよ」と言い、バンドは新曲「Stargazer」「Star Right」を初披露。2曲の演奏が終わると再び場内にスクリーンが登場し、この日からライブハウス会場限定でニューシングル「FRUITS」を発売することが発表され、会場は大歓声で包まれる。バンドはその後、シングル収録曲「Hang Out」も初披露した。

「OVER ARM THROW 15th Anniversary “OVER ARMY”」の様子。(Photo by YASUMASA HANDA[Showcase])

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最後のブロックを前に鈴野は「(観客から)レスポンスが返ってこなかった時期もあったけど、15年やってたら返してもらえるようになって、またそれを返そうとしてキャッチボールができるようになった」と15年を振り返る。またバンドのこれまでの歩みについて「誰かを置いてけぼりにして先に進むこともできたと思うんだけど、無理だったよ」と説明。「みんな仲良くね。幸せになろうね!」とファンへメッセージを送った。

「OVER ARM THROW 15th Anniversary “OVER ARMY”」の様子。(Photo by YASUMASA HANDA[Showcase])

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感動的なムードが広がる中、バンドはラストスパートとばかりに「S.O.G」「Rotation」「Keep making the road」とライブの人気曲を続けて投下。菊池のエモーショナルな弾き語りから始まった「Dear my songs」では、バンドの熱演に応えるように観客は拳を突き上げて合唱した。続く「Thanks」では演奏が始まると同時に2階席から色とりどりの風船が投げ込まれ、会場はカラフルに彩られた。これはOVER ARM THROWメンバーからのサプライズで、数曲前に2階席のファンに向け「一緒にライブの風景を作ってほしい」という旨のメモと風船が配られ、2階席のファンが風船を膨らませて準備をしていたもの。突然のカラフルに彩られる演出に1階にいたファンは驚きの声を上げ、会場内にはさらなる一体感が生まれた。そしてバンドは最後に「All right all wrong」をドロップ。ステージから金テープが放たれ、華やかに本編が締めくくられた。

アンコールでバンドは鈴野の「俺たちとみんなをつないでるのは……音楽!」という言葉から「MUSIC」を演奏。観客は再びヒートアップし、場内には達成感に満ちたムードが広がる。しかし3人がステージを去るとファンからさらなるアンコールを求める声が上がる。みたびステージに登場した3人は、最後に1本締めを行い、ワンマンライブの幕を下ろした。

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OVER ARM THROW「FRUITS」収録曲

・Star Right
・Stargazer
・Hang Out

OVER ARM THROW「OVER ARM THROW 15th Anniversary “OVER ARMY”」
2018年10月3日 TSUTAYA O-EAST セットリスト

01. Dumb Reminders(※No Use for a Nameカバー)
02. Now or Never
03. By yourself
04. ZINNIA
05. Across the fanfare
06. Lamplight
07. Upside down
08. Dessert Window
09. Spiral
10. A Story
11. in Bloom
12. Way home
13. Unity! Freedom! Opportunity!
14. Honey Baby Surfer-Girl
15. Without you,Without me
16. Welcome to the ”GxHx”
17. Frankenstein
18. The dancing rain
19. Hand in hand
20. TONIGHT
21. Wish on the star
22. Fixed star
23. Stardust
24. Shooting Star
25. Stargazer
26. Star Right
27. Hang Out
28. S.O.G
29. Rotation
30. Keep making the road
31. Dear my songs
32. Thanks
33. All right all wrong
<アンコール>
34. MUSIC

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みつと @mitsuto_

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