村上春樹の同名短編小説をもとに、松永大司がメガホンを取った「ハナレイ・ベイ」は、一人息子が命を落とした場所であるハワイのハナレイ・ベイを訪れたシングルマザー・サチの姿を描く人間ドラマ。10年間ハナレイ・ベイに通い続けるサチを吉田羊、サメに襲われて死んだ息子タカシを佐野が演じ、村上虹郎と佐藤魁がサチがハナレイ・ベイで出会う日本人サーファーに扮している。
上映会に際して出演者と監督による舞台挨拶が行われ、佐野は「自分はこのような作品に参加できたことを本当に幸せに思ってます。この映画をたくさんの方々に届けるべく自分たちができることを精一杯したいと思います」と真摯に述べる。また彼は自身が出演していた「HiGH & LOW THE LIVE」に松永が来ていたエピソードを披露。松永が「ライブを観たときにすごく光ってる男が1人いて、『あれ誰?』と一緒にいた人に聞いたら、『佐野玲於だよ』と教えられたんです。その日のうちにプロデューサーと話をしてオファーしたんですが、一度断られて」と振り返ると、佐野は「いや、僕が知らないうちに断られてたんです!」とエクスキューズを入れる。この言葉に続いて、松永は「出演オファーは恋の告白のようなものですから、そんな簡単にあきらめられず、2回目で出てもらえることになりました」と振り返った。
登壇者たちはハワイでの撮影の日々を振り返り、吉田が「心を閉ざした役だったので、カメラが回っていないところではみんなと関わらないようにしていました。でも一度だけ4人でお昼を食べたことがあって」と語ると、佐野が「ケチャップとマスタードを持って来て『あんたたち、これ付けな』って言ったんですけど、そのときの羊さんが完全に母親だったんですよ」と続け会場を和ませた。さらに佐野は「こんなにも一緒に現場で仕事をしてないのに、波長が合って仲良くなってしまうのかってくらい、ハワイでは虹郎と魁と共に行動させてもらって。初めてハワイに行ったんですが有意義に過ごさせてもらって。羊さんとは現場中とはほとんどしゃべってなくて、撮影終わってから仲良くさせてもらってます」と共演者たちとの関係を明かした。
イベントでは、本作が“人生で一番大切な人に会いたくなる映画”がテーマであることにちなんで、キャストが「人生で一番大切な写真」を披露するコーナーが設けられた。佐藤は家族、村上虹郎は飼っていた犬の親子、佐野は本作の撮影中に遭遇した虹をバックに自身が写っているもの、吉田は自身の両親の写真を公開。佐野が眠そうな自分の顔について「寝起きで顔パンパン」と説明するも、村上は「普通にハンサムな写真!」と力強くフォローを入れ、客席からは「かわいい!」という声が飛び、本人は「どうすりゃいいの!?」と照れた表情を見せていた。
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- 「ハナレイ・ベイ」公式サイト
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