水樹奈々、宮野真守ら熱演「KING SUPER LIVE」8年ぶりPrits復活も

キングレコード主催のライブイベント「KING SUPER LIVE 2018」が9月24日に東京・東京ドームで開催された。

「KING SUPER LIVE」は2015年に埼玉・さいたまスーパーアリーナ、2017年に東京・日本武道館で行われたライブイベント。3回目となる今回は規模を拡大し、東京、台湾、中国の海外含む3カ所での開催となった。東京公演には水樹奈々、宮野真守、堀江由衣、林原めぐみ、上坂すみれ、蒼井翔太、小倉唯といったアニソンの歴史を彩ってきたアーティストが出演。約5時間にわたっておよそ3万7000人を楽しませた。

イベントのトップバッターを務めたangelaは、ライオン型フロートに乗って登場。大歓声の中「Shangri-La」でライブの幕を切り、会場をフロートで回る。atsuko（Vo）は「キングアミューズメントクリエイティブ本部の中間管理職としてトップバッター盛り上げていきます！」と意気込み、劇場アニメーション「K SEVEN STORIES」のオープニング主題歌としても話題となっている最新ナンバー「SURVIVE!」を歌唱した。上坂はアニメ「ポプテピピック」のオープニングテーマ「POP TEAM EPIC」をキュートにパフォーマンス。「ヤバい○○」「Inner Urge」を続け、独特な世界観にオーディエンスを引き込んだ。

透明なスクリーンに映し出されたのは、堀江が原案を手がけたキャラクターのミス・モノクローム。堀江の「バニラソルト」を“カバー”するミス・モノクロームの姿にオーディエンスの視線は釘付けとなった。続いて堀江がバルーン型気球に乗ってアリーナ外周に登場。彼女は優雅に空中を浮遊し、「PRESENTER」「YAHHO!!」で会場を盛り上げた。最後に堀江はアニメ「シスター・プリンセス」のオープニングテーマ「Love Destiny」を歌唱。ここからイベントは「シスプリ」ゾーンへ。can/gooによる「シスター・プリンセス RePure」のテーマソング「まぼろし」を経て、約8年ぶりの復活となるPritsがステージに現れた。Pritsは「シスプリ」でメインキャストを演じていた桑谷夏子、望月久代、小林由美子、水樹からなるユニット。4人は「Sakura Revolution」「Private Emotion」を披露し、会場を大きく沸かせた。

今年声優活動25周年を迎えた保志総一朗は、星空のようなスクリーンをバックにゲーム「シャイニング・ティアーズ」のオープニングテーマ「Shining Tears」をエモーショナルに歌い上げた。この日が初ライブとなった内田雄馬は、デビュー曲「NEW WORLD」をフロートの上で元気いっぱいに披露。「キングレコードやアーティストの方々、そして応援してくださる皆さんの熱量のおかげで、東京ドームというステージで初ライブを実現させることができました！」と感謝の気持ちを伝え、9月に発表したばかりの新曲「Before Dawn」をさわやかに届けた。板垣奏太郎はゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」主題歌「夢現乱舞抄」を披露。和をイメージした映像をバックに、透き通った歌声を場内に響かせた。

鮎川麻弥はアニメ「機甲戦記ドラグナー」のオープニングテーマ「夢色チェイサー」、アニメ「重戦機エルガイム」の主題歌「風のノー・リプライ」といった懐かしいナンバーを届ける。高橋洋子は「伝説の『KING SUPER LIVE』でもう一度皆さんにお会いすることができて、非常にうれしく思います！」と喜び、劇場版「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生」の主題歌「魂のルフラン」を「新世紀エヴァンゲリオン」劇中に登場する“ロンギヌスの槍”を持ちながら熱唱した。

林原は「Give a reason」「サクラサク」をエネルギッシュに披露。「十代から五十代以上までが一堂に会して盛り上がれるこの場所は、まるでアミューズメントパーク」と話し、自身が五十歳になった節目に作詞したという「Fifty」を歌い上げた。水瀬いのりは情感たっぷりに「Starry Wish」を歌唱。「Ready Steady Go!」ではオーディエンスの熱いコールが沸き起こった。紫を基調としたエレガントな衣装を身にまとった蒼井は、7mに及ぶリフターの上でロックナンバー「零」を披露。「Eclipse」では力強い歌声が場内に響きわたった。

小倉はフロートに乗ってアリーナを回り、デビュー曲「Raise」でライブをスタートさせた。「今この瞬間の歴史を刻んで、一緒に素敵な思い出を作りましょう！」というMCを経て、彼女がさわやかにパフォーマンスしたのは「永遠少年」。オーディエンスはタオルを一斉に振り回して楽しんだ。ウエディングドレスをリメイクした衣装で登場した森口博子は「ETERNAL WIND～ほほえみは光る風の中～」を披露。そして「新曲が33年ぶりに出ました。みんなの愛で飛び立たせてください！」と語り、今年発表した楽曲「鳥籠の少年」を歌い上げた。

宮野は歌手デビュー10周年を記念したナンバー「EXCITING!」を歌い、セクシーなダンスパフォーマンスで観客を魅了。「宮野真守は今年音楽活動10周年です！ 記念すべき年に記念すべきステージに立てることをうれしく思います。心の限り叫ぼうぜ！」と「SHOUT!」を届け、笑顔で観客とコール＆レスポンスを繰り広げた。

水樹はリフターの上で「Pray」を歌い上げたあと、「SCARLET KNIGHT」で「みんな心を1つに、思い切り燃えていくぜ！」と観客を煽っていく。そして彼女はステージに再び現れた宮野と共に、本日9月26日にリリースしたニューシングルに収録されているコラボ曲「結界」をライブ初披露した。水樹はその後のMCで「最高の仲間！」と宮野を改めて紹介。そしてライブ本編最後に炎による演出に彩られながら、「TESTAMENT」を熱くパフォーマンスした。

アンコールではこの日の出演者がコラボステージを繰り広げ、オーディエンスを喜ばせた。まずは小倉、上坂、水瀬からなるドロップスターズが「ポプテピピック」第1話オープニングでオンエアされ話題となった「Twinkling star」を披露。鮎川と森口は「機動戦士Zガンダム」オープニング曲である「Z・刻をこえて」「水の星へ愛をこめて」を続けて歌唱した。angela、宮野、蒼井、内田は、水樹とT.M.Revolutionによる楽曲「革命デュアリズム」をカバー。堀江と水樹はアニメ「VS騎士ラムネ&40炎」のオープニングテーマ「未来形アイドル」を歌い上げた。そしてこの日最後に出演アーティストが全員で披露したのは「残酷な天使のテーゼ」。高橋による冒頭のソロ歌唱に続き、キャノン砲から発射された金テープが舞う中、出演者は楽しそうに楽曲を届けた。

「KING SUPER LIVE 2018」は9月30日に台湾・国立台湾大学総合体育館、10月14日に中国・上海メルセデス・ベンツアリーナでも行われる。