KICK THE CAN CREW、16年ぶり武道館ワンマンでキャリア総括する濃厚ステージ

8

978

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 241 626
  • 111 シェア

KICK THE CAN CREWが昨日9月1日に東京・日本武道館にてワンマンライブ「現地集合~武道館ワンマンライブ~」を開催した。

KICK THE CAN CREW(撮影:西槇太一)

KICK THE CAN CREW(撮影:西槇太一)

大きなサイズで見る(全23件)

KREVA(撮影:西槇太一)

KREVA(撮影:西槇太一)[拡大]

武道館でワンマンライブを行うのは、実に16年ぶりとなった彼ら。2時間にわたるライブでは懐かしいナンバーから最新曲まで、全21曲をパフォーマンスした。

熊井吾郎によるDJタイムを経て、KREVALITTLEMCUが背中合わせになりステージの中央にせり上がりで現れる。意外な登場方法にオーディエンスが驚く中、3人はまず新曲「Keep It Up」をドロップ。レーザー光線の演出を交えながらマイクリレーを繰り広げ、会場を自分たちの空間へと変えた。「全員集合」ではKREVAが「今日やるならこっちだろう!」とリリックの一部を「現地集合」に変え、高らかに歌い上げていく。その勢いのままMCに突入すると、KREVAは「ようこそ『現地集合』に! 」とメンバーを代表して挨拶。続けて「言ってなかったんですが、16年ぶりの武道館ワンマンらしいです」と何気ない調子で語った。

LITTLE(撮影:西槇太一)

LITTLE(撮影:西槇太一)[拡大]

終始軽妙な掛け合いをみせる「なんでもないDays」、LITTLEがファニーな声でラップするパーティチューン「GOOD TIME!」で会場の熱気を高めたあと、3人は再びトークを開始。KREVAは「俺たちがどういう道を経て、ここに来たかを示してあげればいいじゃん」とこの日のライブのコンセプトを説明し、「20年ぶりになる曲もあるからね」「みんなで一緒に俺たちの歴史を曲で経て、復活の狼煙を上げようじゃないか!」と叫ぶ。さらに「そのきっかけから始める前に、宣言しておかなきゃな」と、KICK THE CAN CREWとしてのスタンスをアピールするように「スーパーオリジナル」を叩き込んだ。

MCU(撮影:西槇太一)

MCU(撮影:西槇太一)[拡大]

その後、「ここがスタート地点!」というKREVAの言葉から「タカオニ2000」「カンケリ01」という初期の楽曲を貫禄たっぷりにラップしてみせる。また懐かしいナンバーのあとは、最新のモードにシフト。「千%」に参加しているYURIを迎えて同曲を披露してみせる。3人はYURIのソウルフルな歌に声を重ね、ステージ上の様子とミュージックビデオをクロスオーバーさせた映像を流しながらパフォーマンスを展開。曲のクライマックスでKREVA、LITTLE、MCUは「現地集合」と声をそろえ、オーディエンスを盛り上げた。

次のブロックでメンバーは“季節モノ”のナンバーを連発。KICK THE CAN CREWのラップスキルが試される難解な「SummerSpot」で口火を切る。3人は絶妙なテンポでマイクリレーをし、パフォーマンスを完遂するとガッツポーズを決めた。さらに今の季節に似合う「イツナロウバ」を届けたのち、雪が降る映像と幻想的なスモークの演出を取り入れながら「クリスマス・イブ Rap」を熱演した。

熊井吾郎(撮影:西槇太一)

熊井吾郎(撮影:西槇太一)[拡大]

KICK THE CAN CREW(撮影:西槇太一)

KICK THE CAN CREW(撮影:西槇太一)[拡大]

熊井によるMPCを使ってのパフォーマンスを挟み、ライブは後半戦に突入。衣装替えをした3人は、ミディアムテンポのトラックとスケール感のあるリリックが印象的な「LIFELINE」「ユートピア」を届けて観客を惹き付けた。MCが始まると洒脱なトークを展開し、前日の8月31日に日本武道館でライブイベント「908 FESTIVAL 2018」を開催したKREVAは、「どの景色も素晴らしいなと思ってます。でも根本は変わってなくて、曲を作って終わりじゃなく、みんなと楽しむことを求めてるんだなって」と自身の音楽活動の原動力について熱弁。MCUはKREVAに茶々を入れられつつ、登場時はドキドキしていたものの、観客の顔を見た瞬間に緊張が吹き込んだとうれしそうに述べ、LITTLEは自分たちを支え、応援してくれるファンに向かって感謝の思いを伝えた。

MCで落ち着いた空気が漂い始めたのを見計らったように、LITTLEは「ガッチガチのKICK THE CAN CREWを見せてやる!」と宣言。3人は「TORIIIIIICO!」を皮切りに、自分たちの代表曲を間髪入れずに投下していく。そして炎の特効が飛び交い、お祭りムードを作り出した「神輿ロッカーズ」、リリックの面白さを伝える映像を流しながら「地球ブルース~337~」を披露。本編のラストナンバー「アンバランス」を熱演したのち、トラックを流したままステージをあとにした。

「住所 feat. 岡村靖幸」パフォーマンス中の様子。(撮影:西槇太一)

「住所 feat. 岡村靖幸」パフォーマンス中の様子。(撮影:西槇太一)[拡大]

KREVAの「いくぞ!」の掛け声から、アンコールは「完全チェンジTHEワールド」でスタート。ノリのいいナンバーで再び観客の熱気に火を点けた3人は、ラストナンバーとして最新曲「住所 feat. 岡村靖幸」を披露することを予告する。岡村が不在であることを受けてKREVAは「俺がサビのところを歌うので」と説明し、曲中のコール&レスポンスを観客にレクチャー。そして、自然と起こる手拍子に乗せて、3人は軽やかにラップをしていく。会場が一体感で包まれ、熱気が最高潮に達したとき、KREVAは「当然ですが……現地解散!」と叫び「現地集合~武道館ワンマンライブ~」に幕を下ろした。

この記事の画像(全23件)

KICK THE CAN CREW「現地集合~武道館ワンマンライブ~」2018年9月1日 日本武道館 セットリスト

01. Keep It Up
02. 全員集合
03. なんでもないDays
04. GOOD TIME!
05. スーパーオリジナル
06. タカオニ2000
07. カンケリ01
08. 千%
09. SummerSpot
10. イツナロウバ
11. クリスマス・イブ Rap
12. LIFELINE
13. ユートピア
14. TORIIIIIICO!
15. 神輿ロッカーズ
16. 地球ブルース~337~
17. マルシェ
18. sayonara sayonara
19. アンバランス
<アンコール>
20. 完全チェンジTHEワールド
21. 住所 feat. 岡村靖幸

全文を表示

読者の反応

  • 8

Tomoko Maeda @TomokoMOfficial

https://t.co/8YA6qKs8TX

コメントを読む(8件)

関連商品

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 KICK THE CAN CREW / KREVA / LITTLE / MCU の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。