映画はSAKANAMONの結成10周年を記念して、彼らのミュージックビデオを手がける清水康彦監督の手によって製作されたもの。レコチョクのアーティスト支援プラットフォーム「WIZY」では、2017年11月より本作の日本全国での上映を目指すプロジェクトが行われ、この企画をサポートしたファンが試写会を楽しんだ。なおサポーターへのリターンは試写会招待のほか、映画本編のDVDや藤森元生(Vo, G)愛用の作曲用ギターのプレゼント、映画エンドロールへの名前入れなど多岐にわたった。
映画上映ののち、藤森が壇上へ。彼は「出資してくれた皆さんも製作者の1人だと思ってます。“作ったみんなで一緒に観ようぜ”の会です。本当にありがとうございます」とファンに感謝の気持ちを表し、アコースティックギターによる弾き語りで「クダラナインサイド」、「SAKANAMON THE MOVIE」の主題歌である「ロックバンド」、そして映画に登場した新曲「箱人間」の3曲を披露。観客は彼の鳴らすアコギの音色と、情感たっぷりの歌声にじっくりと聴き入っていた。
楽曲の合間のトークで藤森は「映画の感想とか聞きたいんだけど……どうしたらいいんだろう……?」「やばいな……昔のピアノの発表会を思い出す……」と普段のライブとは異なる雰囲気に戸惑いを見せ、客席には温かな笑い声が起こる。本作は「サカナモンは、なぜ売れないのか」というテーマで、清水監督が10周年を迎えたSAKANAMONのツアーや日常生活を追った内容。これを藤森は「フェイクドキュメンタリー的なところがある」と説明し、「ツアーとかもずっとカメラ回ってたんですけど、大変ですね。気を使うと言うか。なんかしゃべんなきゃと思って、めちゃくちゃしゃべっちゃうんですよ。『でも監督はこういう画を撮りたいわけじゃないんじゃないかな?』とか気を回しながら、僕なりにがんばりました」と述べた。
その後は公開中の映画「カメラを止めるな!」の話題に。2館という小規模上映から徐々に人気に火が付き、47都道府県での拡大公開となった同作にちなみ、藤森は「バズったら配給できるんじゃないかと思ったり。そんなことになったらうれしいなと思ってて。ネタバレはあんまりよくないけど、皆さん感想とかツイートしたら……いいんじゃないですか?(笑)」と全国公開への夢を語った。
最後は森野光晴(B)と木村浩大(Dr)、そして清水監督もステージに上がる。木村は「オススメのシーンは、僕の顔が徐々に近付いてくるシーンです。目が小さくて顔が大きいなあって感じると思うので……」とコメント。これに森野は「キムさんがあんなにがんばってるのに、一番笑いが起こってたのがセイヤくん(
清水監督は「もうちょっと売れてもいいのかなって本気で思ってまして。なんで売れないのかっていうことを思い浮かべながら、皆さんの力をお借りしてこの映画を撮りました。なんで売れないか……僕はこの映画を通じて気付くことができました。映画の中でもそれがわかるシーンがあると思うので、DVDでもう1回観てみてください」と呼びかけた。そして4人と観客は、「SAKANAMONはなぜ、売れないの?」「かー!」のかけ声で記念撮影を行い、イベントの幕を閉じた。
リンク
- SAKANAMON Official Website
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【イベントレポート】映画「サカナモンは、なぜ売れないのか」試写会で藤森元生「カメ止めのようにバズったら」(写真15枚) - 音楽ナタリー https://t.co/kuZeWqR8mT