THERE THERE THERES、新体制初ワンマンで示したグループの進化と新たな可能性

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THERE THERE THERESが昨日8月9日にワンマンライブ「KHIMAIRA」を行った。

THERE THERE THERES「KHIMAIRA」の様子。(写真提供:AqbiRec)

THERE THERE THERES「KHIMAIRA」の様子。(写真提供:AqbiRec)

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開演前に円陣を組んで士気を高める5人。(写真提供:AqbiRec)

開演前に円陣を組んで士気を高める5人。(写真提供:AqbiRec)[拡大]

2016年大晦日に“崩壊”した前身グループ・BELLRING少女ハートのカイと有坂玲菜(当時:仮眠玲菜)に新メンバーの平澤芽衣、一条さえき、緒倉かりんを加えて2017年2月に活動を開始したゼアゼアことTHERE THERE THERES。一条と緒倉の脱退後、2017年大晦日に朝倉みずほ、2018年5月に小島ノエを新メンバーとして迎え、現在の5人体制となった。新体制初となるワンマンライブで、ゼアゼアは新曲を含む全26曲を披露し、ベルハーとは異なるグループの新たな可能性を提示した。

THERE THERE THERES「KHIMAIRA」の様子。(写真提供:AqbiRec)

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定刻を迎えたLIQUIDROOMにSEが流れると、黒い衣装に身を包んだゼアゼアは2ndシングル収録のロックチューン「IKENIE」でライブを開始。その勢いを殺すことなく「2SoundDown」「憂鬱のグロリア」を爆音で畳みかけると、minus(-)プロデュースの「The Victim」から四つ打ちビートの新曲「クロノメサイア」につなげてオーディエンスを驚かせる。曲終わりでチアリーダーのポンポンを手にした5人は、ベルハー時代の楽曲「BEYOND」を元気いっぱいに届けたあと、ゼアゼアの陽気な再スタート曲「RadicalHead」をパフォーマンスした。

コール&レスポンスを行うTHERE THERE THERESとBUTCH。(写真提供:AqbiRec)

コール&レスポンスを行うTHERE THERE THERESとBUTCH。(写真提供:AqbiRec)[拡大]

THERE THERE THERES「KHIMAIRA」の様子。(写真提供:AqbiRec)

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THERE THERE THERES「KHIMAIRA」の様子。(写真提供:AqbiRec)

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MCでは、ベルハー時代から“ビッグウェーブ担当”としてグループを盛り上げてきたマスコット的存在のBUTCHが久々に登場。彼とメンバーそれぞれが自己紹介を済ませ、微笑ましいやり取りを交わしたあと、スクリーンには1stアルバムの発売や全国ツアーの開催などを告知する映像が映し出される。場内が喜びで包まれる中、BUTCHが「乗るしかない、この!」「ビッグウェーブに!」という恒例のコール&レスポンスを3連続で行うと、ゼアゼアは原曲「Beady Riot」の歌詞を一新した「Beady Riot 2」でライブを再開。キャノン砲が派手に放たれたこの曲を経て、ハードなギターリフが印象的な新曲「dignity」でオーディエンスを圧倒する。ダークな「メタリクス」で会場の空気を一変させた5人は、サイケデリックな1stシングル表題曲「Upstairs Down」を歌い踊ったあと、ベルハーのミニアルバム「13 WEEKS LATER EP」の収録曲を3曲連続で展開し、その世界観を豊かに表現。3rdシングルの表題曲「SOIL」と合わせてグループの進化を印象付けた。

THERE THERE THERES「KHIMAIRA」の様子。(写真提供:AqbiRec)

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THERE THERE THERES「KHIMAIRA」の様子。(写真提供:AqbiRec)

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ゼアゼアはベルハーの初期曲「Pleasure~秘密の言葉~」に続いて本日3曲目の新曲「JUKAI」を初披露。緑を基調とした照明の中、5人は代わる代わる呪文のような歌を響かせる。続く「ROOM 24-7」で緊張感に満ちた空間を作り上げた彼女たちは、ステージが赤く染まる中、2ndシングルの表題曲「There's something behind」で鬼気迫るパフォーマンスを繰り広げた。ここでベルハー時代に最も凶暴なキラーチューンとして名を馳せた「rainy dance」が投下されると、フロアは狂乱状態に陥り、クラウドサーフも多数発生。5人はオーバーヒートした会場を「或いはドライブミュージック」で優しく包むと、松隈ケンタ作曲のセンチメンタルなナンバー「UNDO」で観客の心を揺さぶり、竹中夏海が振り付けを担当した新曲「スナッキー」で演劇のようなステージを展開した。最初のMCからここまでノンストップで駆け抜けてきたゼアゼア。平澤が「これからもみんなと一緒に羽ばたいていけるようにという思いを込めて、この曲を作りました」と告げると、5人は福井シンリが作詞作曲を手がけた「ペリカン」でライブ本編を締めくくった。

THERE THERE THERES「KHIMAIRA」の様子。(写真提供:AqbiRec)

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メンバーの退場後、会場には法螺貝の音と共にファンの力強い「ゼアゼア」コールが響き渡る。その声に応じてステージに再集結した5人は、縦一列に並ぶとベルハー時代からのライブアンセム「asthma」で観客のテンションに再び火をつける。この曲のラストで朝倉が「これからもずっとずっと一緒にいてください!」と叫ぶ中、フロアは爆発的な盛り上がりを見せた。熱気に満ちあふれるLIQUIDROOMで汗に濡れた5人が最後に届けたのは3rdシングルの収録曲「Burnable Garbage」。イントロで朝倉が「皆さん元気モリモリですかー?」とオーディエンスに問いかけ、「モリモリ!」と叫ばせたこの曲で、メンバーとファンは朗らかな表情を浮かべながら完全燃焼した。

ここで再び登場したBUTCHに自分が喋りすぎたせいで時間がないと急かされた5人は、会場に集まったファンと記念撮影を行ったあと、「以上、私たちゼアーゼアーゼアーズでした!」と声をそろえて挨拶。大歓声に包まれながら、新体制初のワンマンライブに幕を下ろした。

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THERE THERE THERES「KHIMAIRA」
2018年8月9日 LIQUIDROOM セットリスト

01. IKENIE
02. 2SoundDown
03. 憂鬱のグロリア
04. The Victim
05. クロノメサイア
06. BEYOND
07. RadicalHead
08. Beady Riot 2
09. dignity
10. メタリクス
11. Upstairs Down
12. タナトスとマスカレード
13. low tide
14. 鉄の街
15. SOIL
16. Pleasure~秘密の言葉~
17. JUKAI
18. ROOM 24-7
19. There's something behind
20. rainy dance
21. 或いはドライブミュージック
22. UNDO
23. スナッキー
24. ペリカン
<アンコール>
25. asthma
26. Burnable Garbage

THERE THERE THERES アルバムツアー

2018年12月8日(土)東京都 WWW X
2018年12月15日(土)大阪 MUSE
2019年1月14日(月・祝)北海道 cube garden
2019年1月27日(日)福岡県 DRUM SON

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読者の反応

けんち @kenichi0511

お世話になってるカメラマンさんに誘われて撮影入りました。とてもいいライブだった。
【ライブレポート】THERE THERE THERES、新体制初ワンマンで示したグループの進化と新たな可能性(写真40枚) - 音楽ナタリー https://t.co/t038rDMD7J

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