ここなつの“ミライコウシン”した初ワンマン

KONAMIが展開するWeb連動型音楽配信企画「ひなビタ♪」発の2人組ユニット・ここなつのワンマンライブ「EDP presents ここなつワンマンライブ2018～ミライコウシン～」が7月29日に実施された。この記事では昼夜2公演が行われたうち、昼公演の模様をレポートする。

会場が暗転し、ステージ上のスクリーンにオープニングムービーが映し出されると、フロアはここなつの2人のイメージカラーである赤と青のペンライトの光で埋め尽くされる。ここなつの東雲夏陽を演じる日南結里と、東雲心菜を演じる小澤亜李の2人はゆっくりとステージに現れ、フロアから怒号のような歓声が上がる中、「ポメグラネイト」でライブをスタートさせた。2曲目「Finally Dive」では、2人の動きに合わせてオーディエンスが一斉にペンライトを振り上げ、ライブ序盤から会場内はすさまじい熱気に包まれていた。

MCに入り日南が夏陽になりきって「たった1000人規模の会場を昼夜2公演埋めるなんて、私たちからしたら朝飯前よ！」と言い放つと、フロアからはそれに同意するかのような盛大な歓声が上がる。またこの日の衣装が以前のものから“アップデート”されていることに触れた2人は、ステージで一回転して見せるなど、フロアのオーディエンスとの交流を楽しんでいた。日南と小澤が向かい合って歌った「コンフェイト*コンチェルト」、2人が星をモチーフとした光るステッキを手に歌って踊った「魔法のたまご ～心菜 ELECTRO POP edition～」などを経て、ライブはソロコーナーへ。日南が「キリステゴメン」で力強い歌声を響かせると、フロアのペンライトの色は赤一色に。対する小澤は「シノビシノノメ」をキュートに歌い上げ、曲中では手裏剣を放つ真似をした振付でフロアのファンを魅了した。

ライブ後半、チャイナドレスふうの衣装に着替えたここなつの2人は「ロンロンへ ライライライ！」で中華料理の名前を連呼するコール＆レスポンスをバッチリ決める。次の曲「千客万来☆無問題！」では、オーディエンスと一緒にタオルを回すパフォーマンスで会場内の一体感を高めていった。その後、日南が1人でステージに立つと彼女は「今日はみんなのためのライブだけど、この曲だけは心菜のために歌わせてね」と話し、「ツーマンライブ」をソロで歌い上げた。日南と入れ替わるように登場した小澤は、手に持っていた夏陽の人形を抱きながら「キモチコネクト」を歌唱。それぞれが演じるキャラクターに合った選曲や演出でファンの心を鷲掴みにした。

再びステージに2人がそろうと、ここなつの2人は「みんなへ」という書き出しで始まる手紙を読み始める。「ここなつの未来はいつだって少しずつ“コウシン”されてきました」とこれまでの活動を振り返った彼女たちは「これからも歌い続けていきたい」とオーディエンスに気持ちを伝えた。本編最後の楽曲はここなつの“始まりの曲”でもある「ミライプリズム」。2人の歌声にオーディエンスのシンガロングも加わり、盛大な歌声が響きわたる中、ライブ本編の幕が閉じられた。

熱烈なアンコールに応えてステージに再度登場した2人は「アナーキーインザ夕景」を語りかけるように歌い上げ、フロアのテンションに再び火を点ける。1曲歌い終えたところで、ここなつと同じく「ひなビタ♪」発のユニット・日向美ビタースイーツ♪の山形まり花を演じる日高里菜がサプライズゲストとして登場。3人は仲睦まじい様子を見せながら「じもとっこスイーツ」で声を合わせてオーディエンスを喜ばせた。再びここなつの2人だけがステージに立つと、ラストナンバー「ナナイロライト」のパフォーマンスへ。曲中に銀テープが盛大に発射され、最高潮の盛り上がりを見せる中、ライブは大団円を迎えた。