樽美酒は熱唱し歌広場はガチ凹み、ゴールデンボンバー壮絶ツアーファイナル

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ゴールデンボンバーの全国ツアー「ゴールデンボンバー全国ツアー2018『ロボヒップ』」のファイナル公演が、昨日7月18日に埼玉・さいたまスーパーアリーナで行われた。

アンコールで「タツオ…嫁を俺にくれ」を披露するゴールデンボンバー。(撮影:菅沼剛弘)

アンコールで「タツオ…嫁を俺にくれ」を披露するゴールデンボンバー。(撮影:菅沼剛弘)

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開演前の場内ビジョンには前回の全国ツアー「オールゲイズ 二丁目のユウジ」で行われたものの失敗に終わった“おみくじ企画”のリベンジとばかりに、来場者に向けた「暇つぶし用サイト」のURLが表示される。場内には「鬼龍院が企画したものの、意外と皆様アクセスしてくださらず失敗に終わった……」というアナウンスが流れ、ファンの薄い笑いを誘った。

オープニング映像では、「頭を使う話は苦手」と常に筋トレに励む樽美酒研二(Doramu)の様子が映し出された。そんな樽美酒がオフの日にテレビを観ていると、生放送の「ニュージックステーション」に鬼龍院翔(Vo-karu)、喜矢武豊(Gita-)、歌広場淳(Be-su)が出演して彼を驚かせる。樽美酒のポジションに立っていたのは、最新AIを搭載した樽美酒に瓜二つの「ロボヒップ」。上半身にプロテクター、下半身はTバックという異様な出で立ちの彼はその後も完璧な仕事っぷりで樽美酒の存在を脅かしていった。追い詰められた樽美酒はロボヒップを破壊しようと事務所へ向かうが、そこで目にしたのはロボヒップがゴールデンボンバーのチケットの高額転売を行い、インターネットへ樽美酒の悪口を投稿する姿。樽美酒はロボヒップに倒され監禁されてしまう。ライブ本番を迎え、ロボヒップがステージに立つ裏で樽美酒がなんとか拘束を解き、会場へ向かうシーンとともにライブ本編がスタートした。

鬼龍院翔(Vo-karu)(撮影:菅沼剛弘)

鬼龍院翔(Vo-karu)(撮影:菅沼剛弘)[拡大]

ステージ上に炎が上がる中で披露された新曲「つよいぞ! ロボヒップ」でライブの幕が上がると、2曲目「やんややんやNight ~踊ろよ埼玉~」で樽美酒がステージに登場。「一旦どいておいてやろう」とロボヒップが樽美酒にポジションを譲ったあと、メンバーの自己紹介へ突入した。最近ドラマ出演が相次いだという喜矢武は、TBS系「コウノドリ」への出演を振り返り「感動的なセリフをもっと言いたかったなー。続編があったら主演をやりたいです!」と野望を告白。樽美酒は「ロボヒップよりも俺のほうが強いから! 『SASUKE』を観てくれたらわかるんじゃないでしょうか」とファンにアピールした。

白衣で登場した喜矢武豊(Gita-)。(撮影:菅沼剛弘)

白衣で登場した喜矢武豊(Gita-)。(撮影:菅沼剛弘)[拡大]

サーモンラダーに挑戦する樽美酒研二(Doramu)。(撮影:菅沼剛弘)

サーモンラダーに挑戦する樽美酒研二(Doramu)。(撮影:菅沼剛弘)[拡大]

続く「抱きしめてシュヴァルツ」の間奏に入ると、喜矢武が白衣姿で赤子を抱えてステージ中央に立ち、「コウノドリ」の主人公・鴻鳥サクラさながらの感動的なセリフを語るが、あまりの長セリフに赤子がお漏らしをする始末。その一方、樽美酒はステージ後方に設けられた「SASUKE」2ndステージの障害物、サーモンラダーを華麗に上り下りし、観客を沸かせた。曲が終わり、樽美酒が「確実に成長してますから!」とツアーを通じてのサーモンラダーの上達っぷりを喜ぶと、鬼龍院は「個人的な目的で(ツアーを)使うのやめてもらえますか」と冷静に突っ込んでいた。

「やさしくしてね」のあとには「暗闇バトルロワイヤル」と題した映像が上映された。これは暗闇の中、体に紙風船を付けたメンバー4人がお互いの紙風船を割り合う競技で、相手が見えない中で常軌を逸した行動に出るメンバーの姿にファンは抱腹絶倒。続く恒例の演劇コーナーでは樽美酒演じる伝説のパンケーキ職人、ダル・ケンイチの店に弟子入りした鬼龍院の物語が描かれた。なぜかコックコートにパンティが制服の店で、鬼龍院は同時に弟子入りした喜矢武とライバル関係に。ダルとただならぬ関係にあった店員、歌広場が店の金を持ち逃げするピンチを切り抜けた2人の間に芽生えた愛を「スイートマイルーム」「ドンマイ」などの楽曲とともに表現。「スイートマイルーム」の曲中には喜矢武が本物のパンケーキを焼き、ファンをどよめかせた。

喜矢武豊(Gita-)の機関車でアリーナを走るゴールデンボンバー。(撮影:菅沼剛弘)

喜矢武豊(Gita-)の機関車でアリーナを走るゴールデンボンバー。(撮影:菅沼剛弘)[拡大]

歌広場による物販紹介が終わると喜矢武がおもむろに「元気になるんだよ」と“石炭”だという黒い物体を食べ始め、鬼龍院を「何やってるの! 怖い!」と驚かせる。その後始まった「#CDが売れないこんな世の中じゃ(偽)」の間奏では、喜矢武がダンボール工作の機関車に変身し、元気いっぱいにステージを走り回った。続く「アモーレ」では喜矢武の機関車に接続した客車にほかの3人が乗り込み、アリーナを周回して会場を盛り上げた。ライブ本編はあっという間に終盤へ。「毒グモ女(萌え燃え編)」「†ザ・V系っぽい曲†」に続き、最後は「女々しくて」で締めくくられた。鬼龍院はファンに向けて「また会おうなー! ……また2分後くらいに会おうな!」と叫び、場内の笑いを誘った。

その言葉どおりにすぐに始まったアンコールでは、樽美酒の代わりにロボヒップが再びステージへ。ロボヒップが「樽美酒さんはトイレに行っています」と明かすと、鬼龍院は「あいつクズなんだよ! 昨日も最後の曲でiPodの操作間違えて!」と愚痴ってファンを笑わせる。その言葉になぜか暗い表情になったロボヒップに、客席から「がんばれー!」という声援が飛ぶと、ロボヒップは「やかましい!」と一喝していた。

アンコール1曲目の「かっこいいな英語って」では、さまざまなテレビ番組に出演してクイズ王を目指す歌広場に対して埼玉のご当地クイズが出題された。しかし「大宮アルシェでの生放送出演日」など、ハイレベルすぎる問題に歌広場は撃沈。罰ゲームとしてロボヒップの生尻が歌広場の顔面に押し付けられるが、ここで歌広場は「俺は何回も研二さんのお尻を押し付けられてきました。好きでやっていたわけではない、続けられたのはあのぬくもりがあったから」と何かに気づいた様子を見せる。鬼龍院や喜矢武も尻の感触を確かめつつその意見に賛同する中、樽美酒がステージへ戻ってきた。

ロボヒップがドリンクに下剤を盛ったと主張する樽美酒は、ロボヒップと揉み合いながらステージ袖へ。絶体絶命のロボヒップは樽美酒を大気圏外まで運んで亡き者にしようと画策するが、事務所にいたときに鬼龍院が違法ダウンロードした“海外の動画”によるウイルス汚染でエラーを起こし墜落していった。樽美酒は日頃の筋トレの成果でかろうじて東京スカイツリーの壁面につかまり無事帰還。晴れて4人そろったゴールデンボンバーは「イヤホン」で「ロボヒップ」のストーリーの結末を飾った。

「タツオ…嫁を俺にくれ」を歌う樽美酒研二(Doramu)。(撮影:菅沼剛弘)

「タツオ…嫁を俺にくれ」を歌う樽美酒研二(Doramu)。(撮影:菅沼剛弘)[拡大]

ここでゴールデンボンバーからの新たな告知が発表されると客席がざわついた。トイレを出た鬼龍院に、CD-Rを手にした樽美酒が「2曲できた」と語りかける映像が流れるとそのざわつきはさらに大きくなる。そして9月1日に、樽美酒が作詞作曲とボーカルを担当したニューシングル「タツオ…嫁を俺にくれ」が発売されることが明かされ、客席からは驚きと喜びが混ざった歓声が沸き起こった。そんな中メンバーが再びステージに現れ、新曲を初披露した。金髪ロングヘア姿の樽美酒が歌う「タツオ…嫁を俺にくれ」は、切ない愛を歌った壮大なバラード。曲が終わると鬼龍院は、タイトルにもある“タツオ”がゴールデンボンバーの楽曲のプロデュースを手がけるtatsuoと同名であることに触れ「ふざけすぎだろ!」と突っ込む。樽美酒は「本気で好きなわけじゃないけど、歌詞を書くときはちゃんと愛しました(笑)」と作詞秘話を明かしていた。

SNOWで加工されたアンコールの罰ゲームの様子。(撮影:菅沼剛弘)

SNOWで加工されたアンコールの罰ゲームの様子。(撮影:菅沼剛弘)[拡大]

アンコール最後のナンバーの直前、鬼龍院は「このツアーに向けてスタッフも進化、すっぴんになってもすっぴんで映さないという技術を身につけました」と語り、最後の企画へと導いた。これはステージ上であみだくじを引き、ハズレを引いたメンバーがメイクを落としたすっぴんになるが、スマートフォン向けアプリのSNOWを駆使するためビジョンには素顔が映らないという内容。ここでハズレを引いた歌広場は、金髪ロングヘアの樽美酒がすっぴんになるというツアーファイナルでしか見られない光景を展開できなかったことに本気で凹む。客席がどよめくレベルの凹みっぷりに、メンバーたちは「俺たちここまでイカサマなしでやってきたじゃないか!」「お前もゴールデンボンバーの一員だぞ!」と真剣に励ましていた。

気を取り直したすっぴんの歌広場とともに最後の楽曲「ultra PHANTOM」が披露されたあと、開演前に告知された“おみくじ企画”の詳細が明かされ、前回同様おみくじで大凶が出た観客は携帯のライトを付けるように鬼龍院が呼びかけた。うまく行けば点灯したライトで何らかの文字が浮かぶはずが、URLへのアクセスが前回同様に少なかったのか、ちらほらとしか灯らない明かりに鬼龍院は「今のところ失敗の香りが……(笑)」と苦笑する。あげくスタンド席のまるまる1ブロックで誰も点灯していないという事態があちこちで起こり、メンバーたちは「これは(システム上の)ミスだ!」と絶望。結局全員のライトを付けさせての記念撮影で、ライブのエンディングへと向かった。

最後にステージに残った鬼龍院は「こんな熱のあるツアーができるか自信がないです!」と、気合いの入ったロングツアー最終日での正直な気持ちを明かしつつ「またちょっと暗い生活に戻るけど(笑)、そこから引っ張り上げてくれよな! また必ず会うぞ!」と宣言。ファンとの再開を力強く約束し、ステージを降りていった。

このツアーで披露された新曲「つよいぞ! ロボヒップ」、および9月1日にCDリリースされる「タツオ…嫁を俺にくれ」は、各配信サイトにて先行配信中。YouTubeでは「タツオ…嫁を俺にくれ」のショートサイズ音源も公開されている。

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ゴールデンボンバー全国ツアー2018「ロボヒップ」 2018年7月18日 さいたまスーパーアリーナ セットリスト

01. つよいぞ! ロボヒップ
02. やんややんやNight ~踊ろよ埼玉~
03. 抱きしめてシュヴァルツ
04. お前を-KOROSU-
05. 海山川川
06. やさしくしてね
07. 燃やして! マイゴッド
08. いつもと同じ夜
09. スイートマイルーム
10. ドンマイ
11 #CDが売れないこんな世の中じゃ(偽)
12. アモーレ
13. あの日君を傷つけたのは
14. 毒グモ女(萌え燃え編)
15. †ザ・V系っぽい曲†
16. 女々しくて
<アンコール>
17. かっこいいな英語って
18. イヤホン
<ダブルアンコール>
19. タツオ…嫁を俺にくれ
20. ultra PHANTOM

※動画は現在非公開です。

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マツイアサヒ @asahi300

イイ身体してるよな~。
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