「自分のすべてがM!LKだった」山崎悠稀、涙のラストライブで4人と交わした約束

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昨日6月30日をもってメンバーの山崎悠稀がグループを卒業したM!LKがこの日、東京・Zepp DiverCity TOKYOからスペシャルライブを生配信。5人での最後のステージをみ!るきーず(M!LKファンの呼称)に届けた。

山崎悠稀(中央)の背中を押す(左から)吉田仁人、板垣瑞生、佐野勇斗、塩崎太智。(撮影:笹森健一)

山崎悠稀(中央)の背中を押す(左から)吉田仁人、板垣瑞生、佐野勇斗、塩崎太智。(撮影:笹森健一)

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BLACK M!LK(撮影:笹森健一)

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「新たな自分の夢に向かって進んで行きたい。」という思いから、グループを離れることを決めた悠稀。スペシャルライブの生配信は、この日同所で行われたBLACK M!LKのワンマン公演後に実施された。この記事ではBLACK M!LKのワンマンライブ「RED SIGNAL BATTLE in 東阪 W BLACK」の第2部の公演およびM!LKのスペシャルライブの模様をレポートする。

BLACK M!LK「RED SIGNAL BATTLE in 東阪 W BLACK」第2部公演

M!LKの“突然変異ユニット”であるBLACK M!LK。薄暗いステージにHAYATO、DAICHI、HARUKI、JINTOの4人がクラップをしながら姿を見せると、少し遅れてMIZUKIがステージに現れる。MIZUKIの「BLACK M!LKワンマンライブ、泣いても笑っても今日が最後だ!」という咆哮とともに「Don't look back」がドロップされると、5人は無数のレーザーの中激しいダンスパフォーマンスを見せて観客を圧倒した。

BLACK M!LK(撮影:笹森健一)

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続く「MUKATSUKI」ではステップに足をかけたHAYATOが「たった30分、たった1800秒、たった6曲にすべてを込めるぜ!」と思い切り叫ぶ。世の中へのいら立ちを歌うこの曲でボーカルのMIZUKIとHAYATOは力強いシャウトを聴かせ、5人はヘッドバンギングで会場を煽った。「HYBRID」で巨大なミラーボールの光に会場が照らされると、華やかなブラスサウンドに乗ったダンサーのDAICHI、HARUKI、JINTOが息ぴったりの身振りでファンを魅了。またダンサー陣は続く「Charge」のダンスパートでも持ち前のスキルを存分に発揮し、しなやかなバネでダイナミックに躍動するDAICHI、流れるような身のこなしでパワフルに舞うHARUKI、ジャズダンス仕込みの艶っぽい腕さばきを見せたJINTOと、それぞれの個性を思い切り見せつけた。

BLACK M!LK(撮影:笹森健一)

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6曲目の「Bye Bye」を終えて自身のレパートリーをすべて披露すると、MIZUKIとHAYATOは改めてオーディエンスに声を求める。「なあ、ラストだよ。次でホントに最後です。みんな後悔のないように、全力で楽しんでいきましょう!」と力強くフロアに語りかけたHAYATOは、メンバーがポジションに就くと「HARUKI! がんばれよ、ありがとう!!」と涙交じりの声で叫んだ。ラストナンバー「MUKATSUKI」の曲中、感極まったHARUKIの目には涙があふれ、彼はステージセットにもたれかかってしまう。HARUKIの様子を見たメンバーは彼の肩を抱いたり耳元で声をかけたりと彼をサポートし、最後に5人はパワフルにオーディエンスを煽って大きな一体感の中でライブを終えた。

M!LK スペシャルライブ

M!LK(撮影:笹森健一)

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BLACK M!LKの公演後、20:20頃に5人のM!LKの最後のライブがスタートした。アルバム「王様の牛乳」の衣装でステージに現れた5人は、デビュー曲「コーヒーが飲めません」を1曲目にセレクト。佐野勇斗が「盛り上がっていきましょう!」と元気いっぱいにカメラの向こうのみ!るきーずに呼びかけると、5人はステージの最前線に広がって声援を求めた。「次の曲、聴いてください」と悠稀の合図でスタートした2曲目は、M!LKの前身グループ時代から彼が歌ってきた「miruku!」。この曲のラストには“スクショタイム”が設けられ、塩崎太智は「うちの悠稀、かわいいでしょ?」とみ!るきーずに向かって“悠稀自慢”をしていた。

山崎悠稀(中央)へ贈るメッセージフラッグを持ったメンバー。(撮影:笹森健一)

山崎悠稀(中央)へ贈るメッセージフラッグを持ったメンバー。(撮影:笹森健一)[拡大]

ここで4人のメンバーとみ!るきーずからの贈り物として、4枚におよぶメッセージフラッグが悠稀へ贈られる。勇斗は「ファンのみんなと僕らから、メッセージを書かせていただきました」、太智は「思いが詰まってるからあとでゆっくり読んで」と伝え、悠稀は「持って帰っていいのかな? ありがとう!」と笑顔でこのフラッグを抱えた。プレゼントを渡し終えると5人は自己紹介を行い、勇斗は自身の口上に「みんなが大好き、悠稀!」というアドリブを混ぜてメンバーを楽しませていた。

M!LK(撮影:笹森健一)

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自己紹介ののち、悠稀は「本日付けでM!LKを卒業することになりました」とファンに改めて報告し、自身の思いを語り出した。「本当に自分のすべてがM!LKだったし、最初に『会いたいな』って思うのもM!LKのメンバーやスタッフさん、み!るきーずのみんなでした。本当にM!LKは自分の宝物だったなって思います!」と振り返る悠稀は「それはこれからも変わらないし、僕が新しい夢や大学をがんばって、M!LKじゃなくなったとしても、今まで自分がいた期間が4人の支えになったらいいなって思うし、これからは自分がいなくなってしまうので、み!るきーずの皆さんがもっともっと4人のことを支えてあげてください」とみ!るきーずへと呼びかける。そして「これからも自分はM!LKやみ!るきーずが大好きだし、ずっと応援していますし、自分もがんばるので。同じ空の下でがんばっているという思いを込めて、次の歌を歌いたいと思います」と「星空スコープ」のタイトルコールをした。

「星空スコープ」は結成初期のM!LKが歌唱力を磨くための課題曲で、長期間ボーカルレッスンに励んでいた5人にとって思い入れの深い楽曲。悠稀のメッセージののちに始まったこの曲で太智はあふれる思いをこらえきれずに涙で肩を震わせる。彼の涙をきっかけにメンバーそれぞれの瞳には涙があふれ、吉田仁人は思わず後ろを向いて目頭を押さえた。

山崎悠稀(撮影:笹森健一)

山崎悠稀(撮影:笹森健一)[拡大]

目を真っ赤にした5人が最後に届けた楽曲は「約束」。この曲で悠稀は「M!LKとみ!るきーずの絆はホントにすごいし、これからも支え合って……ホールツアーとか武道館ライブとか。紅白の司会の夢も叶えてください。それは僕との“約束”です」と4人のメンバーへと思いを伝えた。泣き崩れる太智と仁人、表情に力を込めて前を向く勇斗と板垣瑞生、そして悠稀は「流れた涙が僕を 連れて行くよ君の元 同じ空の下一人じゃない」と強い絆を歌うこの曲で声を重ねる。アウトロのピアノの音が響くと、瑞生、勇斗、太智、仁人は彼らの前に立つ悠稀の肩に手をかけ、優しく悠稀の背中を押す。4人の手で一歩を踏み出した悠稀はステージセンターに設置された階段をゆっくりと降りて姿を消し、彼の後ろ姿を見送った4人は力強い眼差しで前を見据えた。

山崎悠稀 コメント

M!LK(撮影:笹森健一)

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僕、山崎悠稀は本日付けでM!LKを卒業することになりました。18歳の僕には長い年月だったなって思うんですけど、M!LKとしてたくさんのことを学んだり、ちっちゃいことでも大きなことでもケンカしたし、でもまた「5人でがんばろうね」ってなっていっぱいライブをして、そうしたらだんだん「好き」って言ってくれる人が多くなっていきました。本当に自分のすべてがM!LKだったし、最初に「会いたいな」って思うのもM!LKのメンバーやスタッフさん、み!るきーずのみんなでした。
本当にM!LKは自分の宝物だったなって思います! それはこれからも変わらないし、新しい夢や大学をがんばって、M!LKじゃなくなったとしても、今まで自分がいた期間が4人の支えになったらいいなって思うし、これからは自分がいなくなってしまうので、み!るきーずの皆さんがもっともっと4人のことを支えてあげてください。本当に、たくさんの愛をありがとうございました。

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BLACK M!LK「RED SIGNAL BATTLE in 東阪 W BLACK」2018年6月30日 Zepp DiverCity セットリスト

01. Don't look back
02. MUKATSUKI
03. HYBRID
04. Charge
05. More
06. Bye Bye
07. MUKATSUKI

M!LK スペシャルライブ 2018年6月30日 Zepp DiverCity セットリスト

01. コーヒーが飲めません
02. miruku!
03. 星空スコープ
04. 約束

※山崎悠稀、塩崎太智の崎はたつさきが正式表記。

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古柳アキ @koyanagi_aki

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