RADWIMPS、横浜アリーナでオーディエンスと愛ぶつけ合った夜

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RADWIMPSが6月20日にライブツアー「Road to Catharsis Tour 2018」の神奈川・横浜アリーナ公演を開催した。

野田洋次郎(Vo, G, Piano)(撮影:ヤオタケシ)

野田洋次郎(Vo, G, Piano)(撮影:ヤオタケシ)

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RADWIMPS「Road to Catharsis Tour 2018」神奈川・横浜アリーナ公演の様子。(撮影:ヤオタケシ)

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このツアーでニューシングル「カタルシスト」を携え、全国6カ所で計11公演を行ったRADWIMPS。客電が落ちると突如サイレンが鳴り響き、赤いライトが場内を交錯する。会場がどよめく中ステージ上方に設置された2台のドラムにスポットライトが当たり、刄田綴色(Dr)と森瑞希(Dr)が力強くスティックを振り下ろした。オーディエンスの視線がドラムに集まっている間に、ステージの左右には桑原彰(G)と武田祐介(B)の姿が。地鳴りのような歓声に包まれながらステージ中央に野田洋次郎(Vo, G, Piano)が現れ、彼らはヒップホップチューン「AADAAKOODAA」で勢いよくライブの幕を開けた。立体的なステージを自由に動き回りながらリリックを投げかけた野田は、ギターを手に取り「横浜、暴れる準備はできてるか!」と客席に向かって叫ぶ。観客がその言葉に応えて高く拳を突き上げると、彼は真っすぐに前を見据えながら「One man live」でギターをかき鳴らした。その後正面を向いていたドラム台が90度回転し、刄田と森が向かい合う形に。2人がパワフルなプレイで「ます。」へつなげると、オーディエンスは力いっぱいかけ声を飛ばした。

RADWIMPS「Road to Catharsis Tour 2018」神奈川・横浜アリーナ公演の様子。(撮影:ヤオタケシ)

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「ます。」を歌い終えたところで野田は「こんばんは。RADWIMPSです!」と改めて一礼。「俺は今日を楽しみにしてた! めちゃめちゃ心を込めて、最後まで出しきって歌うのでよろしくお願いします!」と告げ、そっとつぶやくように「ふたりごと」を歌い始めた。アウトロの最後の一音まで丁寧に奏でた彼らは、その後も「遠恋」「俺色スカイ」といった懐かしいナンバーを続ける。「ヤバい!」と楽しげな様子の野田は「誰1人置いてけぼりにならず、一緒に気持ちよくなりましょう!」と呼びかけ、鍵盤や大太鼓を使いながらマーチング調のナンバー「やどかり」を披露した。野田は「みんな楽しんでますか? 昔の曲が多いと思うんですけど、最近知ってくれた人大丈夫ですか?」と観客を気遣い、「上のほうまで届いてる? 君たちの声は届いてるよ!」と場内を見渡す。そして暗闇の中、柔らかなスポットライトの光に照らされた彼がピアノでゆっくりと弾き始めたのは「スパークル」。ドラマティックな音色が響きわたり、オーディエンスはじっくりと楽曲の世界観に浸っていた。

RADWIMPS(撮影:ヤオタケシ)

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ライブの前半が終わったところで「俺の知ってる横浜、こんなもんじゃねえよな? 受け止めるだけの大きな心の茶碗を用意してきたのに、まだ3割しか満たされてない状態です! 完全に俺の愛情過多じゃねえか!」と野田に煽られたオーディエンスは、バンドへの愛を口々にステージに向かってぶつける。ヒートアップした客席に「必死で付いてこいよ!」と言葉を投げかけ、彼らが繰り出したのは「おしゃかしゃま」。桑原と武田による白熱のソロプレイに会場は大盛り上がりとなった。ステージ下から炎が吹き上がる中、彼らが届けたのは現在「FIFAワールドカップ」のフジテレビ系関連番組で放送されている最新シングル曲「カタルシスト」。「洗脳」では重厚感のあるサウンドと野田の鬼気迫る歌が緊迫感を生み出していた。観客が固唾をのみアウトロの演奏に集中していると、突然会場後方が照らされ、客席エリアに設置されたサブステージに野田の姿が。観客は大きくどよめくも、彼が「週刊少年ジャンプ」をピアノで弾き語り始めるとその演奏に聴き入っていた。

RADWIMPS「Road to Catharsis Tour 2018」神奈川・横浜アリーナ公演の様子。(撮影:ヤオタケシ)

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360度を囲むオーディエンスを見渡した野田は、「いい顔してるね。俺らもめちゃくちゃ楽しいです!」と顔をほころばせる。彼が「心をこめて歌います」と告げ、凛とした佇まいで歌唱したのは「HINOMARU」。天井から無数の白い紙吹雪がひらひらと舞い降り、美しい光景が広がった。メインステージに野田が戻ったあとも彼らは「いいんですか?」などを披露。温かな大合唱を浴びた野田は「愛してるよ!」とオーディエンスに告げた。そしてライブ本編のラストを飾ったナンバーは「君と羊と青」。イントロの熱いコール&レスポンスを経て、さわやかなギターサウンドが突き抜けるように鳴り響いた。

野田洋次郎(Vo, G, Piano)(撮影:ヤオタケシ)

野田洋次郎(Vo, G, Piano)(撮影:ヤオタケシ)[拡大]

アンコールで野田は「昔の曲を歌っていて、『こういうことを歌ってたんだ』と思いました。どこかで俺は自分を忘れかけていたような気持ちだったんだけど、みんなが大合唱している姿を見てうれしくなりました。本当にありがとう」と感謝を述べ、「毎日生きなきゃいけない僕らの歌です」と「棒人間」を歌い上げた。彼は「今日のこの記憶を持って、また明日を生きられるのをうれしく思います。今回はシングルのツアーなんですけど、実は今アルバムを作ってます。ヤバいアルバムになってるから、早く聴いてほしい!」と語り会場を大きく沸かせたあと、「横浜の“駄々っ子っぷり”見せてくれ!」と叫び「DADA」へ。アグレッシブなプレイが繰り広げられ、会場は最後まで熱気で満たされた。演奏を終えた5人はファンのメッセージが書かれた青い横断幕を羽織ってステージに並び、客席に向かって深く頭を下げる。大歓声を浴びながら「絶対また会おうね! 次会うときまで幸せでいろよ!」と観客に言葉をかけ、彼らは会場に深い余韻を残してステージを去っていった。

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RADWIMPS「Road to Catharsis Tour 2018」2018年6月20日 横浜アリーナ セットリスト

01. AADAAKOODAA
02. One man live
03. ます。
04. ふたりごと
05. 遠恋
06. 俺色スカイ
07. やどかり
08. 揶揄
09. スパークル
10. おしゃかしゃま
11. カタルシスト
12. 洗脳
13. 週刊少年ジャンプ
14. HINOMARU
15. トレモロ
16. いいんですか?
17. 君と羊と青
<アンコール>
18. 棒人間
19. DADA

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AKIKO @nekokohaku

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