THE NOVEMBERSの全国ツアー「Tour - TODAY -」のファイナル公演が6月21日に東京・LIQUIDROOMで開催された。
5月リリースの新作CD「TODAY」を引っさげて行われた今回のツアー。各公演はワンマン形式で実施されたが、ファイナルでは元Galileo Galileiの尾崎雄貴(Vo, G, Key)のソロプロジェクト・
スペシャルゲストとして登場したwarbearは尾崎雄貴、弟の尾崎和樹(Dr)の2人編成でライブを披露。シンプルなアレンジに、伸びやかなボーカルスタイルを生かしたサウンドで客席を温めていった。途中では尾崎雄貴がこの日のために制作したと説明し、「生まれた」「ターンテーブル」という仮タイトルの新曲をプレイ。キレのあるドラミングに浮遊感あふれるシンセの音色を乗せ、フロアを包み込んだ。
続くTHE NOVEMBERSは「melt」「みんな急いでいる」など、穏やかな曲調のナンバーでライブをスタート。会場には小林祐介(Vo, G)の優しい歌声が響き渡り、柔らかなムードが演出された。壮大な曲調の「Hallelujah」では、吉木諒祐(Dr)が力強いドラミングを展開。バンドとオーディエンスたちをリードしていった。
メンバーが敬愛するL'Arc-en-Cielの楽曲「Cradle」のカバーを挟み、高松浩史(B)による重厚なベースフレーズが終始展開される「1000年」から、フロアの雰囲気は緊迫したものに変化。小林とケンゴマツモト(G)のソリッドなギターフレーズが飛び交うSuicide「Ghost Rider」カバー、小林の悲鳴にも似たシャウトがこだました「Gilmore guilt more」「鉄の夢」など、バンドのサウンドは徐々に攻撃的になっていった。さらに「Xeno」「黒い虹」では耳をつんざくような轟音でフロアを圧倒。破壊力抜群のアンサンブルで禍々しいムードを作り上げた。
爆音の「黒い虹」の演奏を終えると、小林はオーディエンスに感謝を言葉をかける。そして「丁寧に、大事に生きてみようかなと心がけたときに生まれた、特別な曲です」と説明し、新作CDの表題曲「TODAY」を披露。きらびやかなサウンドでフロアを再び穏やかなムードへと変え、THE NOVEMBERSは貫禄あるステージングで本編の幕を閉じた。
アンコールで小林はwarbearと競演できたことの喜びを明かしつつ、「明るい未来、って感じの照明でお願いします」とスタッフに希望して「いこうよ」を演奏。「TODAY」ツアーの終わりを幻想的に彩った。最後に小林は「いい未来で会いましょう。そのときまでお元気で!」と観客たちと再会を約束し、ステージをあとにした。
THE NOVEMBERS「Tour - TODAY -」
2018年6月21日 LIQUIDROOM セットリスト
warbear
01. 車に乗って
02. 生まれた(仮)
03. 罪の国
04. ターンテーブル(仮)
05. ウォールフラワー
06. 27
THE NOVEMBERS
01. melt
02. みんな急いでいる
03. O Alquimista
04. philia
05. Misstopia
06. Hallelujah
07. Cradle
08. 1000年
09. Ghost Rider
10. Gilmore guilt more
11. 鉄の夢
12. dogma
13. Xeno
14. 黒い虹
15. TODAY
<アンコール>
16. いこうよ
※記事初出時より本文の表現を一部変更しました。
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