6年目の「ネコフェス」大盛況、アルカラは盟友のギタリスト5人と夢のコラボ

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兵庫県神戸市を舞台にしたライブサーキットイベント「ネコフェス2018」が6月24日に開催された。

アルカラのアンコールの様子。(撮影:新倉映見)

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アルカラ(撮影:西槇太一)

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アルカラが地元・神戸を盛り上げるために企画し、2013年から行っている「ネコフェス」。6年目を迎えた今年はチキンジョージ、神戸VARIT.、ART HOUSE、Event-hall RAT、KOBE BLUEPORT、MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎、KINGSX、KINGSX BASE、クラブ月世界の9会場が舞台となった。

ベッド・イン(撮影:新倉映見)

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クラブ月世界ではクリトリック・リス、sooogood!らのライブや順平(chaqq)の紙芝居など、バラエティに富んだプログラムを次々と実施。ベッド・インは「♂×♀×ポーカーゲーム」でもはやおなじみとなった「フワフワ」コールを催促し、ムーディなディスコナンバー「GO TO HELL…!」では熱帯夜ならぬ白昼夢のようなひとときを演出した。ラストの「C調び~なす!」では益子寺かおり(Vo)がフロアへと降り立ち、性徒諸クン(ベッド・インのファンの呼称)との交流を楽しむ一幕も。彼女たちは元キャバレーならではの趣きあふれるフロアにバブルの嵐を巻き起こした。

MONO NO AWARE(撮影:西槇太一)

MONO NO AWARE(撮影:西槇太一)[拡大]

バックドロップシンデレラやSTANCE PUNKS、フィッシュライフらが熱いパフォーマンスを繰り広げた高架下のライブハウス・MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎では、初の神戸でのライブとなったMONO NO AWAREも出演。彼らは「マンマミーヤ!」「東京」「イワンコッチャナイ」といった浮遊感あふれるナンバーをたっぷりと届け、夕暮れの神戸を心地よく演出した。そんな中MCに入ると、電車が通るたびに会場が揺れ、玉置周啓(G, Vo)が「これなんの音っすか!?」「戦争が始まったのかと思った……」と反応。演奏時の雰囲気とは異なる、コミカルなトークでオーディエンスの笑いを誘った。

アフロ(MC / MOROHA)(撮影:新倉映見)

アフロ(MC / MOROHA)(撮影:新倉映見)[拡大]

「ネコフェス」では最も大きなキャパを誇るチキンジョージにはIvy to Fraudulent Game、キュウソネコカミらが出演した。緊張感に満ちたステージングを展開したMOROHAは、序盤からアフロ(MC)が「あんたの想像を超えなかったら、容赦なく罵ってやってください!」とその意気込みを表明。UK(G)の奏でる美しい旋律にアフロのエモーショナルな歌唱が乗せられる「革命」「一文銭」で、集まった観客たちを一気に惹きつけていった。2人のパフォーマンスはどんどんと熱を帯びていき、「ストロンガー」ではアフロの「ダメなやつは全部ぶっ壊せ!」「行こう! 胸を張ってさ!!」と力強いリリックが次々と飛び出し、圧倒的な迫力を示して出番を終えた。

夜の本気ダンス(撮影:西槇太一)

夜の本気ダンス(撮影:西槇太一)[拡大]

MOROHAに続いてチキンジョージに登場した夜の本気ダンスは「WHERE?」「Magical Feelin'」などのダンスチューンでフロアを湧かせていく。合間に挟まれたMCでは鈴鹿秋斗(Dr)が「ネコフェスだよみんなー! フォーーー!!!」と言葉にならない叫びでイベント開催の喜びをエモーショナルに表現した。「fuckin' so tired」では米田貴紀(Vo, G)の「一緒に踊ってくれませんか?」という催促に応え、観客たちは思い思いのダンスを展開。さらに「TAKE MY HAND」では米田がメガネを投げ飛ばし、ハイテンションなアクションでフィニッシュを決めた。

森良太(Vo, G / Brian the Sun)(撮影:新倉映見)

森良太(Vo, G / Brian the Sun)(撮影:新倉映見)[拡大]

ART HOUSEのトリを担当したBrian the Sunは落ち着いた佇まいでスタンバイ。森良太(Vo, G)の柔らかな歌声とメロディアスなサウンドが絡み合う「神曲」「彼女はゼロフィリア」「HEROES」といったナンバーが休みなく披露され、オーディエンスも盛んに拳を突き上げてバンドのパフォーマンスを盛り上げた。「パワーポップ」の演奏に入ると森はギターを置き、ステージ最前列の柵に上がって観客を煽動。そして「ネコフェス最高!」コールを幾度も行い、彼らならではの方法で「ネコフェス」に対するリスペクトを表した。

稲村太佑(Vo, G / アルカラ)(撮影:西槇太一)

稲村太佑(Vo, G / アルカラ)(撮影:西槇太一)[拡大]

下上貴弘(B / アルカラ)(撮影:西槇太一)

下上貴弘(B / アルカラ)(撮影:西槇太一)[拡大]

疋田武史(Dr / アルカラ)(撮影:西槇太一)

疋田武史(Dr / アルカラ)(撮影:西槇太一)[拡大]

チキンジョージで「ネコフェス」の大トリを務めたアルカラのライブの模様は神戸VARIT.、ART HOUSE、クラブ月世界でも生配信。さらにステージ袖には出演アーティストやスタッフが大勢集まり、アルカラの演奏を見守っていた。そんな中アルカラはリハ時間中、徳永英明「壊れかけのRadio」や尾崎紀世彦「また逢う日まで」を「ネコフェス」にちなんだ歌詞に変えてカバー。フロアを十分に温めたところで本編がスタートすると、「半径30cmの中を知らない」「アブノーマルが足りない」といったスケール感あふれる楽曲で貫禄ある姿を見せつけた。「サースティサースティサースティガール」の演奏が終わると、稲村太佑(Vo, G)は「あーーーー! めっちゃよかった!!」「これからも43年、続けていこうと思うので!」とイベントを振り返りつつ、長年にわたって続けていきたい思いを告白した。そして本編最後の「チクショー」では、イベント内のオーディション企画「スーパーサポートギターヒーロー(SSGH)はお前だ!!」で優勝した吉岡優ことリバーシブル吉岡がゲストギタリストとして参加。幾度も「ネコフェス」で競演してきた2組によるコラボが実現された。

アルカラのアンコールの様子。(撮影:新倉映見)

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「ネコフェス2018」舞台裏の様子。(撮影:西槇太一)

「ネコフェス2018」舞台裏の様子。(撮影:西槇太一)[拡大]

鳴り止まない声援に応えて行われたアンコールでは、「スーパーサポートギターヒーロー(SSGH)はお前だ!!」にて熱いバトルを繰り広げたリバーシブル吉岡、武田将幸(HERE)、辻友貴(cinema staff)、ハヤシング(フィッシュライフ)、ぽんちゃん(ボーフラ)を迎え、稲村を含む合計6人のギタリストによるスペシャル編成で「RADIOから聴こえるJ-POP」をプレイした。途中では各ギタリストによるソロパートも用意され、全員の演奏が終わると稲村は「俺たちみんなでアルカラやーーーー!!」と絶叫。そしてくだけねこやスギム(クリトリック・リス)らもステージに乱入し、6年目の「ネコフェス」は大歓声に包まれて幕を閉じた。

なおスペースシャワーTVでは、「ネコフェス2018」の模様を収めた特別番組が8月24日(金)23:00から放送される。

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スペースシャワーTV「ネコフェス2018 -KUDAKENEKO ROCK FESTIVAL 2018-」

2018年8月24日(金)23:00~24:00

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Brian the Sun (ブライアン ザ サン) @Brian_the_Sun

ネコフェスのライブレポート!

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