このツアーは最新ミニアルバム「夢うつつ」を携えて5月から行われていたもの。最終公演のチケットはソールドアウトし、彼らは満員のLIQUIDROOMを舞台に熱演を繰り広げた。
この日まず登場したのはゲストの
SIX LOUNGEはステージに登場すると、ヤマグチユウモリ(G, Vo)が息を大きく吸い込み、「10号線」でライブをスタートさせる。疾走感あふれるナンバーを伸びやかに歌い上げたヤマグチは「よく来たな、リキッドルーム! ずっと歌いたかった! 俺たちが大分のSIX LOUNGEだ!」と声を上げ、バンドは「STARSHIP」「ふたりでこのまま」を畳みかけた。
一気に3曲を駆け抜けるとヤマグチはファンがつめかけたフロアを見渡し「すごいな!」と感激した様子を見せる。さらにSUPER BEAVERが自身について「後輩の友達」と称したことについて「うれしい」と言いつつも「俺は先輩としか見てない。噛み付きたくてしょうがないんですが、ただ噛み付いても相手にしてもらえないと思うので、敬意を払って思いっきりぶつかっていきたいと思います」と闘志を燃やした。
その後も、イワオリク(B, Cho)がひときわ艶っぽい低音を奏でた「ZERO」「ORANGE」をじっくり聴かせたかと思えば、ナガマツシンタロウ(Dr, Cho)が刻む高速ビートに乗せた「LULU」「トラッシュ」をエネルギッシュに続けるなど、緩急付けたアクトを見せる彼ら。「涼しい曲をやります」との前置きから届けられた「SUMMER PIXY LADY」ではヤマグチが柔らかなファルセットで夏の終わりを歌い、ラブソング「メリールー」を穏やかな歌声を聴かせるなど、表情豊かにライブを進行した。
終盤にヤマグチは「バンドやってるなーって感じがします。それはあんたらが観に来てくれるからで。とても感謝しています」とファンへの思いを述べる。そして「いい歌を歌って帰ります」と改めて宣言すると、しんと静まり返る中、アカペラで「くだらない」を歌い始める。それまで拳を突き上げたり暴れたりしていたファンも、バンドが丁寧に紡ぐグルーヴィな演奏にじっと聴き入った。3人はナガマツのシャウトにあわせてファンも合唱した「俺のロックンロール」で再び場内をヒートアップさせると、ヤマグチが「この景色、絶対忘れないわ! 1秒でもいいから覚えとけ!」とシャウト。大きな歓声が上がると、彼らは勢いを加速させて「僕を撃て」をドロップ。パワフルなプレイで本編を締めくくった。
アンコールではヤマグチが改めてSUPER BEAVERへの感謝の言葉を口にする。続けてライブを振り返り「いい日でした!」と声を弾ませると、バンドはラストナンバー「SWEET LITTLE SISTER」の演奏へ。始まってすぐにヤマグチのギターの弦が切れてしまうも、彼らは演奏を止めないどころか最後まで力強いパフォーマンスでファンの体を揺らし、すがすがしい表情でツアーの幕を下ろした。
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SIX LOUNGE「SIX LOUNGE TOUR 2018 “夢うつつ”」
2018年6月20日 LIQUIDROOM セットリスト
SUPER BEAVER
01. 証明
02. 青い春
03. 正攻法
04. irony
05. ラヴソング
06. 人として
07. 秘密
SIX LOUNGE
01. 10号線
02. STARSHIP
03. ふたりでこのまま
04. ZERO
05. ORANGE
06. SHEENA
07. LULU
08. トラッシュ
09. SUMMER PIXY LADY
10. メリールー
11. くだらない
12. 俺のロックンロール
13. 僕を撃て
<アンコール>
14. SWEET LITTLE SISTER
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リンク
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音楽ナタリー @natalie_mu
【ライブレポート】SIX LOUNGE、満員リキッドルームでツアー終幕「この景色、絶対忘れない」(写真10枚) https://t.co/loGtuM2NVF https://t.co/Wd6IN3bxKx