元シュガー・ベイブのベーシストで、映画字幕を中心とした翻訳家の寺尾次郎が、本日6月6日朝に死去した。彼の長女であるシンガーソングライターの
葬儀は親族と関係者のみで行われるとのこと。寺尾紗穂はTwitterで「私にとっては長らく『遠くて遠い』父でしたが、最後に少し近く感じることができました。ホスピスに移る日、看護師さんに『またどこかで』と言った父の姿が目に焼き付いています。映画の一場面のようでした」とつづっている。
寺尾次郎は学生時代の佐野元春が結成したバンド・バックレーン元春セクションにベーシストとして参加し、1975年にハイ・ファイ・セットのバックバンドに在籍。その後、山下達郎からの誘いを受けて第2期シュガー・ベイブのメンバーとなり、1976年に解散するまでシュガー・ベイブに在籍した。シュガー・ベイブ解散後はナイアガラ・トライアングル(大滝詠一、山下達郎、伊藤銀次)のアルバム「NIAGARA TRIANGLE Vol.1」や、大貫妙子のアルバム「Grey Skies」などのレコーディングに参加。以降は映画字幕の翻訳家に転身し、映画美学校の演習科講師なども務めた。字幕を担当した近作は「ダゲレオタイプの女」「皆さま、ごきげんよう」「ハッピーエンド」「修道士は沈黙する」など。2016年にはジャン=リュック・ゴダールの監督作「勝手にしやがれ」「気狂いピエロ」の新訳に挑んだ。
なお寺尾が字幕を手がけた「
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- 寺尾紗穂 on Twitter: "父寺尾次郎が今朝永眠しました。葬儀は親族と関係者のみで行います。私にとっては長らく「遠くて遠い」父でしたが、最後に少し近く感じることができました。ホスピスに移る日、看護師さんに「またどこかで」と言った父の姿が目に焼き付いています。映画の一場面のようでした。… https://t.co/t5nzjoSYcs"
- マルクス・エンゲルス | 岩波ホール
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河添 誠 KAWAZOE Makoto @kawazoemakoto
『マルクス・エンゲルス』の字幕翻訳も寺尾次郎氏。 元シュガー・ベイブで字幕翻訳家の寺尾次郎が死去、長女の寺尾紗穂が公表 - 音楽ナタリー https://t.co/Sa9QJca7WO