4年ぶりのソロ公演となった昨年12月の「KIYOSHI RYUJIN SOLO TOUR」では、グランドピアノの弾き語りで過去のソロ楽曲を披露した竜人だが、今回のライブで歌われたのは、タイトル通り未発表の新曲ばかり。作品ごとに作風やビジュアルを変えてきた彼が、
開演前のBGMはなく、無音の会場には観客のざわめきのみが響く。ステージ中央にはレトロな1人掛けのソファとワイングラスの置かれたサイドテーブル。天井には豪奢なシャンデリアが提げられていた。開演予定時刻を10分ほど過ぎた頃、客電がフェードアウトするようにゆっくり消えると、ダンディな茶色のダブルスーツで口髭をたくわえた竜人がゆっくりとステージへ。竜人は往年のスター歌手のようなふるまいで、エレキギターがむせび泣く歌謡曲ふうのナンバー「Love Letter」を歌い上げた。次の「抱きしめたって、近過ぎて」はコーラスが印象的な歌謡ポップスで、竜人はときおり観客の声援に応えて笑顔を見せたり、観客に手を振ったりとごきげんな様子。過去のソロ公演でもMCは極力挟まず、清 竜人25ではMC中ステージを退出するほどトークに消極的だった竜人だが、今回の公演では2曲歌うごとにMCを挟み、ファンの声援に気さくに応えていた。
3曲目の「馬鹿真面目」はビッグバンドがスウィングするジャズ歌謡。続く「涙雨サヨ・ナラ」は1980年代ポップスの音使いを彷彿とさせるエコーの効いたバラードで、竜人はソファにゆっくり腰掛け、繊細な歌声を響かせた。その後のMCでは、7月25日より東名阪ツアー「清 竜人ツアー 2018 夏」が開催が決定したことが発表され、さらにツアー各会場で握手会が行われることが竜人から告げられると、フロアにはざわめきが。また竜人が「ワンマンツアーだから新曲だけでは尺が足りないので、過去の曲も……『ねえ きみが』みたいな」と人気曲「痛いよ」の一節を口ずさむと大きな歓声が上がった。告知を挟んでの5曲目「私は私と浮気をするのよ」は口笛やスキャットが小粋なポップス。最後はEVIL LINE RECORDS移籍第1弾シングルとしてリリースされる「平成の男」が歌われた。ソロ名義のシングルとしては「ボーイ・アンド・ガール・ラヴ・ソング」以来実に7年4カ月ぶりとなる新曲「平成の男」は、ゴダイゴのミッキー吉野が編曲を手がけたジャズ歌謡。ここまでスター歌手さながらに朗々と歌い上げてきた竜人だったが、ラストは清 竜人25時代を思い出させるキレのあるターンを決め、およそ30分ほどの短いステージを終えた。
「清 竜人ツアー 2018 夏」はシングル発売日となる7月25日に東京・WWW Xで幕を開け、7月30日に再びWWW X、8月1日に愛知・THE BOTTOM LINE、8月2日に大阪・ユニバースで行われる。チケット先行予約受付は6月3日11:00より。
※記事初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
「清 竜人 新曲発表会」
2018年5月31日 渋谷duo MUSIC EXCHANGE セットリスト
01. Love Letter
02. 抱きしめたって、近過ぎて
03. 馬鹿真面目
04. 涙雨サヨ・ナラ
05. 私は私と浮気をするのよ
06. 平成の男
清 竜人ツアー 2018 夏
2018年7月25日(水)東京都 WWW X
2018年7月30日(月)東京都 WWW X
2018年8月1日(水)愛知県 THE BOTTOM LINE
2018年8月2日(木)大阪府 ユニバース
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