angela、河口湖で歴史を振り返る25曲熱演「これがangelaの15年」

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5月19日に山梨・河口湖ステラシアターにて、angelaのデビュー15周年を記念したライブイベント「angela 15th Anniversary Live!!」が行われた。

angela(撮影:釘野孝宏)

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2003年5月にキングレコードからメジャーデビューを果たしたangela。15周年を記念したライブは、一昨年に開催された13周年記念公演の会場でもある河口湖ステラシアターで行われた。会場には約2000人のぢぇらっ子(angelaファンの総称)が集い、angelaは計25曲を披露して15年の歴史を振り返った。

KATSU(G, Key)(撮影:釘野孝宏)

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定刻を迎え、バックバンドを従えてステージ上に現れたangelaは「over the limits」でライブの口火を切る。KATSU(G, Key)は手に持っていたギターを水鉄砲に持ち替え、ぢぇらっ子たちに水を浴びせて客席を歓喜させた。1曲歌い終え、自己紹介を終えたatsuko(Vo)は「雨が降ったら今日は私が富士山になって、太陽になって、蒼穹になるって言うつもりでした!」と、快晴の中でライブが開催できた喜びをオーディエンスと分かち合った。2曲目「蒼穹」の演奏に入るもatsukoの歌い出しとバンドの演奏のタイミング合わず、彼女はすぐに演奏を中断させ「15年やったからここで止められるようになった」と胸を張ってコメント。客席からは2人を称えるかのような盛大な拍手と歓声が上がった。客席から多数の拳が突き上がった「蒼穹」、atsukoとぢぇらっ子によるコール&レスポンスがしっかり決まった「イグジスト」とライブ序盤から人気曲が連投され、会場内は大盛り上がりとなった。

angela「angela 15th Anniversary Live!!」の様子。(撮影:釘野孝宏)

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ステージ後方にミラーボールのオブジェと共に飾られていたガーランドはライブに向けてぢぇらっ子から募集したものであり、atsukoはそのガーランドが想定を遥かに超える量になったことを伝え、「ぢぇらっ子の愛は重い!」と発言。笑顔でファンに感謝を伝え、ライブを再開させた。「Jump up!」ではギターを持ったKATSUもatsukoやオーディエンスと共にジャンプを繰り返し、一体感のあるパフォーマンスが繰り広げられた。「全力☆Summer!」ではatsukoとKATSUが客席に乱入。ぢぇらっ子にマイクを向けたり、KATSUが手にしていたスルドをオーディエンスと共に叩いたりと、会場内はお祭り騒ぎのような盛り上がりに。曲の後半ではKATSUがバナナのマスクを被って演奏をしていたが、曲が終わるとすぐにスタッフがマスクを取り上げにやってくる。さらにマスクを取られたKATSUがスタッフに叱責されるという“茶番”が繰り広げられるなど、細やかな演出で観る者を楽しませていた。

atsuko(Vo)(撮影:釘野孝宏)

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ステージ前方のスペースで行われたアコースティックコーナーで、彼女たちは「涙が止まるまで」「Separation」「dear my best friend」の3曲をプレイ。20年前に作ったと言う「涙が止まるまで」の歌詞にある「鳴らないベル」についてKATSUが「20年ずっとポケベルだと思ってた」と話すと、atsukoはこのベルが固定電話を意味していることを明かし「今だったら歌詞が『LINE』とか『スマホ』になる」と語る。するとKATSUが突然「現代版の『涙が止まるまで』をやろう」と提案し、歌詞を現代風にアップデートした「涙が止まるまで」を急きょパフォーマンス。atsukoが即興で歌詞を紡ぎ出してこの“現代版”を歌い上げると、KATSUは「これがangelaの15年ですよ」と誇らしげに語った。

angela「angela 15th Anniversary Live!!」の様子。(撮影:釘野孝宏)

angela「angela 15th Anniversary Live!!」の様子。(撮影:釘野孝宏)[拡大]

再びメインステージに戻ったangelaは、テレビアニメ「K」第1期の最終話のエンディングを飾った「To be with U!」でライブを再開させる。さらに劇場版アニメ「K SEVEN STORIES」の共通オープニング主題歌「SURVIVE!」をプレイ。「もっと Fire」「ずっと Fire」の歌詞に合わせて火柱が上がり、会場内は熱狂に包まれた。さらに2人は「K SEVEN STORIES Episode 1 "R:B ~BLAZE~"」のエンディング主題歌である「BLAZE」につなぎ、「K」にまつわる楽曲を立て続けに披露してファンを喜ばせた。atsukoの「『ファフナー』は15年の歴史の一部」というMCからは、アニメ「蒼穹のファフナー」の主題歌「Shangri-La」が届けられ、ぢぇらっ子は彼女の動きに合わせて一斉にタオルを回して演奏を楽しんでいた。

atsuko(Vo)(撮影:釘野孝宏)

atsuko(Vo)(撮影:釘野孝宏)[拡大]

ライブ終盤、atsukoはangelaの歩みを振り返り、「周年を迎えるとうれしくもあり、不思議でもあり、これも全部縁なんだと思います。angelaはまだまだ先を目指して突き進んでいきたい」と宣言。それに同意するかのように拍手と歓声が上がる中、本編最後の曲「明日へのbrilliant road」が披露された。ステージ後ろに置かれたミラーボールに反射した光が交錯する会場内の景色を宇宙に例えたatsukoは「宇宙の真ん中でぢぇらっ子と過ごせて幸せ!」と叫び、20曲を歌い終えたところで本編の幕を閉じた。

KATSU(G, Key)(撮影:釘野孝宏)

KATSU(G, Key)(撮影:釘野孝宏)[拡大]

熱烈なアンコールに応えステージに再び登場したangelaは、客席のペンライトの色分けを指示し「KINGS」で“ビッグウェーブ”を巻き起こし、会場内の一体感を高めた。MCではKATSUのほうを見ながらatsukoが「よく『通過点』っていう言葉を使う人がいるじゃないですか」と切り出し、「通過点って続いていかないとないものじゃないですか。続いているからこそ、そこが通過点になる。angelaは常に新しく、新鮮でいたい。angelaをこれからも続けていくことを約束します」と自身の思いを打ち明けた。MCを受けて披露された「約束」では、atsukoがマイクを口から離し、生声で伸びやかな歌声をぢぇらっ子に届けた。さらにライブはダブルアンコールへ。「シドニア」「KIZUNA」を演奏し、最後のMCに入るとKATSUは「今日の会場にあるミラーボールは全部で14個あります。15個目のミラーボールはここで、皆さんがミラーボールです。これからはangelaが光源となり、5年、10年、20年、30年とずっと照らし続けます!」と力強いメッセージをファンに伝えた。atsukoは「『明日へのbrilliant road』を一緒に歩いていきましょう」と口にし、最後はぢぇらっ子と共に15回ジャンプをすることに。最後の15回目のジャンプを会場中の全員で決めたのち、ステージ上で2人はハイタッチを交わし、笑顔でデビュー15周年記念ライブを締めくくった。

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angela「angela 15th Anniversary Live!!」2018年5月19日 河口湖ステラシアター セットリスト

01. over the limits
02. 蒼穹
03. イグジスト
04. パノラマ
05. Jump up!
06. 全力☆Summer!
07. feel, like a breeze
08. fly me to the sky
09. 是、夏祭り
10. 涙が止まるまで
11. Separation
12. dear my best friend
13. To be with U!
14. SURVIVE!
15. BLAZE
16. Shangri-La
17. 果て無きモノローグ
18. Galactic material
19. 騎士行進曲
20. 明日へのbrilliant road
<アンコール>
21. KINGS
22. DEAD OR ALIVE
23. 約束
<ダブルアンコール>
24. シドニア
25. KIZUNA

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楊(やん) @yan_negimabeya

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