ばってん少女隊、初のバンド編成ワンマン大成功「私たちはここでは止まらない」

ばってん少女隊が昨日5月19日に東京・Zepp DiverCity TOKYOにて、バンド編成のワンマンライブ「5.19 ZEPP DIVERCITY大会 ～博多美少女上京物語～」を開催した。

彼女たちがバンドを従えてワンマンライブを行うのはこれが初めて。バックバンド“すぺしゃるなバンド”は4106xxx（B）、會田茂一（G）、柏倉隆史（Dr）、中村圭作（Key）、NARI（Sax）とシーサー（Tp）といった凄腕の面々で、バンドマスターは3rdシングル「すぺしゃるでい」の表題曲などをばってん少女隊に提供している4106xxxが務めた。

LEDライトから放たれる6色の光が消え、ドラムセットの位置にスポットライトが当たると、柏倉のドラムソロでライブがスタート。予想外の幕開けに歓声が沸き上がる中、メンバーカラーのアイテムを身に着けたバンドメンバーはオープニングSE「but-show TiME」を華やかに演奏し、ばってん少女隊を迎え入れる。希山愛、上田理子、春乃きいな、瀬田さくら、西垣有彩、星野蒼良はステージ中央にスタンバイし、メジャーデビュー曲「おっしょい！」でパフォーマンスを開始。曲中で星野が「ついにやってきました！ ZEPP DIVERCITY大会！ 最高のライブにするぞ！ ガオー！」と意気込むと、観客の「おっしょい！」というかけ声がより大きくなっていく。

ばってん少女隊は2ndシングル「よかよかダンス」、インディーズ1stシングル「ばってん少女。」、4thシングル「MEGRRY GO ROUND」、3rdシングル「すぺしゃるでい」の表題曲を初っ端から連射。音源よりド派手にアレンジされたバンドサウンドに乗せて6人が元気いっぱいに歌うと、フロアの盛り上がりはあっという間にピークを迎えた。続いて披露されたのは、阪井一生（flumpool）が作曲、高橋久美子が作詞を手掛けた最新シングル「無敵のビーナス」の表題曲。“すぺしゃるなバンド”は芳醇なバンドアンサンブルを奏で、ばってん少女隊は甘酸っぱいメロディを心を込めて歌い上げた。ここで一度バンドメンバーは退場。6人は四つ打ちのディスコチューン「bye bye bye」ではしなやかなダンスを、ポップチューン「ころりんHAPPY FANTASY」ではキュートでコミカルなダンスを踊り、観客を魅了した。

自己紹介ソング「のびしろ行進曲」では希山の早口パートで、恒例のサプライズ発表が。西垣が持った「お題」を希山が読み上げる形で、9月より新たなツアー「ばってん少女隊の、田舎娘3rd～ハカタダンスホールベイベー～」の開催が決まったことが明かされると、ファンは歓喜の声を上げた。再びバンドメンバーも合流し、ライブは西垣によるコール＆レスポンスのコーナーに。西垣の自由奔放なパフォーマンスにバンドは笑顔で応じ、会場の一体感が高まった。そして6人とバンドメンバーは「びびび美少女」「ますとばい！」「己MYself」を連続で届け、本編の幕を閉じた。

アンコールでばってん少女隊は「乙女ノ手札」「STORM!」に加えて、この日2回目の「おっしょい！」を披露。メンバーカラーのボールがフロアを舞う中、ばってん少女隊とバンドメンバーはにぎにぎしくパフォーマンスを終えた。ばってん少女隊はバンドメンバーと手をつないでおじぎをして、彼らを送り出す。そして6人はそれぞれライブの感想を述べることに。希山は「生バンドでライブをやりたいと言っていたけど、まさかこんなに早くできるなんて。まだ夢みたいです」と感激した様子を見せる。星野は「楽しかったこのひと言に尽きます。またこのバンドでライブをします！ なので楽しみにしていてください！」と勝手にバンド編成ライブの実施を宣言。春乃は「バンドメンバーもファンのみんなもまたバンドセットで観たいと言ってくれたことがうれしかったです。もっともっと高いところを目指して最高の音楽を届けられるようにがんばります」と意気込んだ。

西垣は「このライブが決まったときはあまり実感がなくて。でも今日ステージに出て皆さんが私たちのものだと思ったらうれしくなりました。これからも上へ、上へと目指してがんばります」とコメント。昨年11月に行ったライブハウスツアー「ばってん少女隊の、田舎娘2nd～カユい所まで手を届け鯛ツアー」の東京・TSUTAYA O-EAST公演では喉の不調のため、ダンスのみでパフォーマンスに参加した瀬田は「今日はしっかり歌えてよかったです。もっと大きい会場や、ヤフオク！ドームでもできるようにがんばります！」と力強く語る。最後にマイクを取った上田は「ファンの皆さんがいたからこそ今日も最高の音楽を伝えられたと思います。私たちはここでは止まらない。さらなる上に皆さんを連れて行きます！」と目に涙をためながら口にした。「ばってん少女隊、ダー！」と“逸材”ポーズを取り、メンバーは名残惜しそうに退場。しかし熱いアンコールを受け、急遽ダブルアンコールを行った。ダブルアンコールではこの日3回目の「おっしょい！」が披露され、ばってん少女隊初のバンド編成ワンマンライブの幕が降ろされた。

ばってん少女隊は7月16日に福岡・福岡国際会議場にて、初の単独ホール公演「7.16旗揚げ記念大会 ～博多美少女Vターン物語～」を開催。また昨日のライブで発表された「ばってん少女隊の、田舎娘3rd～ハカタダンスホールベイベー～」では9月8日の山口・周南RISING HALLを皮切りに全国9カ所を回る。