今回は映画を通じて「日本の食文化とそこに凝縮された日本の精神文化を世界中に発信したい」という製作者側の思いと、和楽器バンドの「日本の伝統文化の素晴らしさを新しい形で世界中に届ける」というコンセプトがリンクしたことから、和楽器バンドの楽曲が採用される運びとなった。
主題歌に決定した「細雪」は、和楽器バンドの最新アルバム「オトノエ」のリード曲。楽曲のテーマである別れを、“和楽器バンド×オーケストラのフュージョン”のスタイルで表現したナンバーだ。また劇中では鈴華ゆう子(Vo)がピアノで奏でた「細雪」のインストバージョンが使用されることが決定しており、鈴華は「インパクトのある旋律が、作品を観た人の心にいつまでも残る事を信じています」と述べている。
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鈴華ゆう子 コメント
酒造りという伝統を受け継いだ主人公の橘詩織と、和楽器という伝統芸能を受け継ぐ私たち
瀬木直貴 コメント
日本の食文化とそこに凝縮された日本の精神文化を、世界中に発信したいと思い企画した映画「恋のしずく」。日本の伝統文化の素晴らしさを新しい形で世界中に届ける和楽器バンド。そのコンセプトは完璧に一致していました。これしかないというタイミングで映像と音楽が出会った、私の映画人生でも稀な経験でした。起用したとか、抜擢されたのではなく、両者は出会う運命だったのかも知れない、今ではそう思えます。
そして映画「恋のしずく」の発想の原点は、酒蔵を舞台に複数の女性の恋の形を描く、現代版「細雪」でした。ここで言う「細雪」とは、名匠・市川崑監督が映画化した「細雪」(1983年)です。結果的に当初の構想と随分異なるものになりましたので、スタッフにも「細雪」について話していなかったのですが、和楽器バンドからいただいた曲名を見て胸を射抜かれたような衝撃を受けました。言葉を重ねて説明したわけでもないのに、以心伝心とはこのことでしょうか。編集途中で音楽をはじめて仮当てした時の光景は忘れることができません。「細雪」の曲が終わり、スタジオは静まり返りました。切なさと美しさをまとった詞とメロディが、本作のエンディングに相応しく、大きな余韻を残してくれたのです。また、アレンジを変えて様々な表情を見せてくれる楽曲でもあり、映画の中では鈴華さんによるピアノソロ、オーケストラバージョン等、複数の場面で流れますのでファンの方のみならず楽しみにしていただきたいと思います。
川栄李奈 コメント
今回、和楽器バンドさんに主題歌を担当していただき、本当に嬉しく思っています。映画は、主人公が酒造りという日本の昔ながらの伝統に触れ、そこから色々な人々の思いを感じ、人として強く成長していく様を描いていますが、和楽器バンドさんが織りなす和楽器の伝統的、且つ繊細な音とロックサウンドの力強さが混じり合ったものが、主人公の心情とすごくマッチしているなと思いました。是非、映画館で「細雪」を聞きながら余韻に浸って頂ければ嬉しいです。
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リンク
- 映画「恋のしずく」 公式ホームページ – 映画「恋のしずく」 公式ホームページ
- 和楽器バンド Official Site
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いくぞう @zt0011
和楽器バンド、川栄李奈がリケジョ演じる「恋のしずく」主題歌担当(コメントあり) - 音楽ナタリー https://t.co/n3fmT7iczL