水野美紀と楠野一郎による演劇ユニット・プロペラ犬と
記者会見には水野美紀、ソニン、村上知子(森三中)ら主要キャストに加え、音楽を担当する筋肉少女帯や演出家の河原雅彦、プロペラ犬主宰の楠野一郎ら総勢13名が登壇。プロペラ犬は2007年の旗揚げ以来、小劇場・赤坂レッドシアターをホームとして年1回の公演を行ってきたが、新作「アウェーインザライフ」では演劇人にとってのアウェーの地であるライブハウス、赤坂BLITZを舞台に“エンゲキ”と“ロック”が融合した「エンゲキロック」を目指す。
本作の脚本を手がける楠野一郎は、かつて筋少の大槻ケンヂ(Vo)がパーソナリティを務めた深夜ラジオ番組「大槻ケンヂのオールナイトニッポン」(1988~9年)の構成作家を担当していた。当時から「いつか筋少の音楽を使って何か作品が作れたらな」と考えていたという楠野は、およそ20年越しでその思いを実現。オーケンも「単純な言葉ですが、楽しみですね。筋肉少女帯の楽曲が一体どのように演劇の中に取り入れられるのか、ワクワクして待っております」と期待感をあらわにした。
「アウェーインザライフ」は楽器の弾けないガールズバンドの顛末を描いた作品で、タイトルおよびコンセプトは、オーケンが楠野に話したロックフェス出演時の体験談から生まれたのだという。国内のロックフェスが盛り上がりを見せ始めた時期にバンド活動を休止していた彼らは、活動再開後まもなく出演したフェス会場で強烈なアウェー感を実感。「もう“てにをは”がわかんないんですよね。『なんで手首にリスト巻かれるんだ!?』と思ったらそれがパスだとか、知らなかったですから(笑)」というオーケンだが、「でもアウェーってのは逆に言うと、オーディエンスからすれば目新しいんですよ。アウェー=ウイークポイントに限らないと。アウェーだからこそチャンスを掴めることもあると学びました」と付け加え、出演陣やスタッフをうなずかせた。
なお、筋少が手がける劇中音楽は、6月2日にニューアルバム「蔦からまるQの惑星」としてリリースされることが発表された。ちなみにこのタイトルは、いくつか挙がっていた候補の中から役者陣の意見を多数決で取り入れつつ、記者会見の15分前に決定したばかり。
筋少は現在、まさにレコーディングの真っ最中とのことで、橘高文彦(G)は「楠野さんは『筋少は筋少のままで』と言われたんですが、あとでタイトルを聞かされて『ああ、俺たちはやっぱアウェーなんだな』と(笑)。でも、どうせだったら筋少のアウェー感満載なエキスを抽出して、色濃い筋肉少女帯を出したい。今までの中で一番濃いんじゃないかというアルバムができあがりつつあります」と期待感をつのらせる発言を残した。
また本城聡章(G)は「なんで自分がこんな場所にいるんだろうということも含めまして(笑)新鮮な気持ちで楽しませてもらっています」、内田雄一郎(B)は「人とは違うことをやっていこうと思っていたら、一般的でないアウェーなバンドになってしまって早22年(笑)。今回もアウェーなアルバムです」とコメント。果たしてどのようなアルバムが完成するのか、ファンは楽しみにしておこう。
タグ
リンク
- 「アウェーインザライフ」
- 演劇ユニット【プロペラ犬】(水野美紀×楠野一郎) オフィシャルサイト
- 筋肉少女帯 -Official Web Site-
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
きちろー @patamom
UFO聴きながら。そういえば舞台の「アウェーインザライフ」で「お猿音頭」を木野花さんが歌ってたなぁと思い出して検索したけど短時間で詳しい記事を発見出来ず😢
作・演出は河原さんだったんですね。懐かしい。
#UFOと恋人 https://t.co/lkuh7aZdpc