4人が最新アルバム「ラッキー&ヘブン」を引っさげて昨年10月より行っている今回のツアー。セミファイナルにあたるこの日のセットリストは、最新アルバムの収録曲を中心に過去のナンバーも織り交ぜられ、彼らはバラエティに富んだ内容で観客を沸かせた。
観客の拍手に迎えられて登場した甲本ヒロト(Vo)、真島昌利(G)、小林勝(B)、桐田勝治(Dr)は最新曲をほぼノンストップで畳みかけていく。パフォーマンスがひと段落したところで、ヒロトが「みんな元気になったか? 元気じゃなくても元気になって帰れよ」とファンに語りかけると場内から大きな歓声が。「ハッセンハッピャク」では曲名を叫ぶコール&レスポンスが展開され、バンドとファンの双方がその語感を楽しんでいるようだった。そして4人は夏の訪れを感じさせる「嗚呼! もう夏は!」「盆踊り」で場内に一体感を作り出した。
ライブ後半には、ヒロトが「“オリンパスOM-1”というカメラを中学生のときに買ったんです。たぶん戦前の話です」と会場のオリンパスホールにちなんだエピソードを冗談交じりに語り、観客の笑いを誘う。その後、突如として彼は犬の鳴きマネでオーディエンスを威嚇。これをきっかけに披露された「ワンゴー」ではファンとの掛け合いが繰り広げられ、にぎやかなムードが演出された。メンバーの名前を呼ぶ声がホール内に飛び交う中、ヒロトが「クロマニヨンズの楽曲をクロマニヨンズで演奏するのは最高です」と喜びを語る。そして「ロックンロールが突っ走ります」という彼の宣言でバンドはライブ定番曲を次々と披露し、本編を駆け抜けた。
ファンのアンコールに応えてステージに再登場した4人は、ヒロトの「ぶっ壊れるくらい騒いでいこう!」という言葉を合図に、ライブで人気の高いアップテンポなナンバーをパフォーマンス。「楽しかった。またやりたい。ロックンロール!」と声を枯らすヒロトと共に、彼らは熱演を讃える観客からの拍手を浴びながら舞台をあとにした。
なおツアーは4月14日に富山・クロスランドおやべ メインホールでファイナルを迎える。
関連する特集・インタビュー
ザ・クロマニヨンズ ツアー ラッキー&ヘブン 2017-2018(※終了分は割愛)
2018年4月14日(土)富山県 クロスランドおやべ メインホール
関連商品
リンク
- THE CRO-MAGNONS | ザ・クロマニヨンズ
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
iijjiji @iijjiji
【ライブレポート】ザ・クロマニヨンズ、ロックンロールと突っ走ったツアーセミファイナル公演 - 音楽ナタリー https://t.co/EKrA4TjVOI