2、古舘佑太郎バースデー当日にALとのツーマン実現「最高のプレゼント」

2が昨日4月5日に2ndアルバム「GO 2 THE NEW WORLD」をリリース。発売日に東京・WWW Xでライブイベント「2nd Album Release & Birthday Live!!! "2×AL"『SONG FOR YOU』」を開催した。

ライブ当日に27歳の誕生日を迎えた古舘佑太郎（Vo, G）と、「GO 2 THE NEW WORLD」のリリースを祝して行われたこのライブには、ゲストとしてALが出演。ツーマン形式でパフォーマンスが届けられた。

1番手のALは、小山田壮平（Vo, G）と長澤知之（Vo, G）が向かい合ってアコースティックギターを鳴らすと「地上の天国なソングライターの歌」でライブを開始。藤原寛（B, Cho）もマラカスを振り、温かみのあるサウンドを紡いでいく。さらに4人は藤原の小気味いいベースラインを軸にした「NOW PLAYING」や、小山田が熱のこもった歌声を響かせた「ショートナイト」などを続けて客席の熱気を引き上げた。

MCで小山田は古舘について「佑太郎と出会って大体5、6年かな。本当に彼は人を楽にさせてくれる、すごいいいヤツです。27歳ということで……なんとか今年も生き延びてほしいと思います」とユニークな言葉で祝福してオーディエンスを和ませた。たゆたうようなギターサウンドから始まった「あのウミネコ」では、小山田と長澤の伸びやかなコーラスワークが広がり、楽曲後半には後藤大樹（Dr, Cho）のダイナミックなドラミングが観客を魅了する。息つく間もなく、藤原のカウントからハイスピードな「Mt. ABURA BLUES」へ。小山田と長澤の叫ぶような掛け合いにフロアから大歓声が上がる中、さらに「心の中の色紙」がグルーヴィな演奏で届けられた。

じっくりと温かなアンサンブルを聴かせた「花束」を経て、長澤は「古舘くん、誕生日おめでとう」とひと言。4人はこの言葉をきっかけに、躍動感のあるプレイでラストナンバー「HAPPY BIRTHDAY」を披露し、大盛り上がりのオーディエンスと共に古舘の誕生日をお祝いした。

続く2のステージは、古舘佑太郎（Vo, G）の「いくつになっても音楽はあの頃と同じように楽しくて、あの頃と同じように面倒臭くて、だから続けています。こんばんは、2です」という挨拶で幕開け。4人はこの日リリースされたアルバムから表題曲「GO 2 THE NEW WORLD」を1曲目にプレイし、体を大きく揺らして熱量たっぷりのパフォーマンスを繰り広げる。そのまま迫力あるサウンドで「ケプラー」が披露されると、フロアからはいくつもの拳が上がった。

「PSYCHOLOGIST」「BOY AND GIRL」を性急なビートで演奏したあと、古舘は「年甲斐もなく自分の誕生日パーティを自分で開催してしまいました」とこの日集まった観客を改めて歓迎する。メンバーから誕生日プレゼントとしてピクサーやスタジオジブリのDVDをもらったことをうれしそうに報告したあと、彼は「最後まで楽しんでください」と演奏を再開。加藤綾太（G）の清涼感あるギターの音色が印象的な「VIRGIN」、エモーショナルに情景を描く「土砂降りの雨が降った街」を経て、彼らはyucco（Dr）のタイトなドラミングが映える「急行電車」へとつなげた。

古舘はこの日ゲストに迎えたALについて「1年前、バンドを組んだときからALとやりたくて、今日実現したのが奇跡。自分への最高のプレゼント」と対バンの喜びを明かす。彼は続けて「ALって（中国語の）イー、アル、サンスーのアルから来ているらしくて。だから2とALって同じ意味なんです。先輩たちも僕らも2回目のバンドだし、不思議な縁を感じて」と思いを述べた。古舘の「バンドっていつ始まっていつ終わるのかわかんない。今日は『これが最後』くらいの気持ちでやれているので、それを感じ取ってもらえたらうれしいです」という言葉から、2は新作に収録されているバラードナンバー「NEVERLAND」「FALL FALL FALL」を演奏。赤坂真之介（B）とyuccoが鳴らすどっしりとしたサウンドに乗った古舘のまっすぐな歌声に、オーディエンスはじっと耳を傾けていた。

この日のイベントタイトルでもあるナンバー「SONG FOR YOU」からライブは後半へ。4人の演奏はどんどん激しさを増していき、古館は「Family」「Anthem Song」といったナンバーをシャウトするように歌唱する。彼らが本編ラストに披露したのは「How many people did you say “GoodBye”」。リズムに合わせてジャンプしたり自由に体を揺らす観客を眺めて、古舘は時折笑顔を浮かべながら同曲を熱唱した。

鳴り止まない拍手に応えて、2は再びステージへ。古舘が「また会いましょう」と告げたあと、4人はシンプルな演奏で「SEE YOU AGAIN」を届けた。場内がハッピーなムードに包まれる中、彼らは「ありがとう！」と感謝を述べてステージを去っていった。