「メガロボクス」は連載開始50周年を迎えるマンガ「あしたのジョー」を原案とした森山洋監督のオリジナルアニメーション。本作で初めてテレビアニメのオープニングを手がける今井は、森山監督から託された「荒野の地面の底から鳴っているような音」というイメージをもとに楽曲を制作。LEO IMAIバンドのメンバーである岡村夏彦(G)、シゲクニ(B)、白根賢一(Dr)と共にレコーディングを行った。
「Bite」は4月13日に配信リリースされる。また放送に先駆けて、「Bite」の90秒バージョンが視聴できるアニメのオープニング映像がYouTubeで公開された。
森山洋監督 コメント
「荒野の地面の底から鳴っているような音、そんな感じです」
想像するオープニング楽曲のイメージを自分はこんな言葉でLEOさんに伝えました。
これまでLEOさんの音楽をひとりのファンとして聴いてきましたが、曲自体はもちろん、歌詞にある日本語の独特な使い方にとても魅力を感じていました。
一見、曲のニュアンスとは不釣り合いな言葉でもその語感を楽しんでいるような、発音が気持ちいいから使っているような。
上手く表現できませんが「言葉」が意味とともに「音」となって聴こえてくる心地よさ、そんな感覚がLEOさんの曲にはありました。
完成した「Bite」を聴いて、はじめに感じた魅力もその「言葉」、歌詞についてです。
言葉の選択や並べ方、語感の面白さ、独特な言い回し。
それらはこれまでと同じく確実にLEOさんの音楽と感じさせるものでしたが、でもどこかこれまでのものとは全く違う印象を同時に受けました。
それは多分曲自体が持つ「熱さ」みたいなものなんだと思います。
「Bite」の歌詞はそのほとんどが日本語で書かれています。
苛立ちや如何わしさ、荒々しさや衝動的な感情、それらが直截的に伝わるからこそ日本語歌詞を選択されたんじゃないかと思います。
その言葉が不穏さが混じるあのリズムにのり、表面的ではない、静かに湧き上がってくる怒りのようなものを感じさせる。
「静かに熱く、ものすごく感情的」そういうものがこれまでとは違う印象を自分に抱かせたんだと思います。
「Bite」はまさに自分が想像していた「荒野の地面の底の音」でした。
「メガロボクス」のオープニングアニメーションはオーソドックスな手法をとっています。
「ゴムを燃やし続ける」と歌うところではタイヤの山を焼き、「負け犬を狂わした」ところでは負け犬の主人公が映る、「歌詞と映像をリンクさせる」という端的に言えばわかりやすい演出方法です。
これはハッキリ言って今風ではないかもしれないしオシャレでもないかもしれない。
よく言えば古典的、悪く言えば典型的な手法かもしれませんが「Bite」にはこれしかないと感じました。
「メガロボクス」の為につむがれた強い言葉を大事にしたいと思ったからです。
物語は毎回LEOさんの楽曲から始まります。
「Bite」は「メガロボクス」の看板です。
最高に荒っぽく埃っぽい野良犬のオープニングが出来たと誇りに思っています。
最高のテーマをありがとうございました。
TBS「メガロボクス」
2018年4月5日(木)25:28~
リンク
- TVアニメ『メガロボクス』オープニング映像 - YouTube
- LEO IMAI
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LEO今井、アニメ「メガロボクス」のOP書き下ろし(動画あり / コメントあり) - 音楽ナタリー https://t.co/CietFexK2o