今回のツアーでは、多彩なクリエイター陣がトラックメーカーやプロデューサーとして参加した最新アルバム「Juice」を携えて全国5カ所を回ったiri。ツアーチケットは全公演完売するなど、彼女の注目度の高さを伺わせた。
iriのステージの前にはLicaxxxが45分にわたるDJセットでフロアの空気を温めていく。最後のトラックの音がふっと止まると、ステージにサポートメンバーのGeorge(Key /
iriがオープニングナンバーとして届けたのは「Juice」の1曲目を飾る「Keepin'」。彼女は重く太いグルーヴにクールな歌声を絡ませ、観客を酔わせていく。さらに「Slowly Drive」「Corner」と「Juice」からの楽曲を披露し、フロアに心地よい空気を広げた。口下手な彼女らしくMCは終始コンパクトなものに。照れ臭そうに「ありがとう。たくさん来てくれて」と感謝の思いを伝えたあとは、すぐに次のブロックへ。彼女は「Wandering」でハスキーで低いボーカルを聴かせたかと思えば、「ナイトグルーヴ」ではアコースティックギターをつま弾きながら艶っぽく歌い上げ、続く「Watashi」では言葉に力を込めエネルギッシュな一面を見せた。「ガールズトーク」で始まった中盤のハイライトとなったのは「Telephone feat. 5lack」。5lackのラップトラックを流しながら、iriはアンニュイな空気をたたえた声をフロア中に響かせた。また「会いたいわ」で再びアコースティックギター手にすると、切ない思いをつづったリリックをラップしながらギターを軽やかにつま弾く。異なる雰囲気の楽曲をシームレスに歌いつなぎ、オーディエンスを魅了していた。
その後のMCでiriは「歌ったね、けっこう」と告げるも、休むことなくパフォーマンスを続ける。きらびやかなシンセサイザーの音色に乗せて、アダルトな空気を醸し出す「Dramatic Love」、ソウルフルな歌声とグルーヴィなビートが溶け合う「Night Dream」を続けて披露した。そして「もう最後の曲になっちゃった!」というiriの言葉から「Mellow Light」へ。観客が手を挙げ、クラップをする中、iriは伸びやかにパフォーマンスを展開。そして余韻を楽しむように、アウトロのトラックではハミングを繰り返した。
鳴り止まない拍手に応えるように再び現れたiriは、「しゃべるのが下手だから……」とひと言。感謝の言葉の代わりに「brother」を弾き語り、しっとりしたナンバーでこの日のライブを締めくくった。
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iri「iri 1st Tour 2018」2018年3月20日 LIQUIDROOM セットリスト
01. Keepin'
02. Slowly Drive
03. Corner
04. Wandering
05. ナイトグルーヴ
06. 半疑じゃない
07. Watashi
08. For life
09. Never end
10. ガールズトーク
11. 無理相反
12. Telephone feat. 5lack
13. your answer
14. 会いたいわ
15. rhythm
16. Dramatic Love
17. fruits(midnight)
18. Night Dream
19. Mellow Light
<アンコール>
20. brother
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シマブクロメグミ @20092014
今年のコロナフェスにも来て欲しい、めっちゃみたい🏖🏖🏖【ライブレポート】iri、フロアを「Juice」の世界で満たしたリキッド公演 - 音楽ナタリー https://t.co/RCzfpY0Pw8