このツアーは1月発売のニューシングル「朝」を携えて先月末にスタートしたもの。関取はサポートメンバーのガリバー鈴木(B)、谷口雄(Key, G, Accordion)、神谷洵平(Dr)と共に東名阪を回った。
メンバーと共に楽しげにステージに登場した関取。アカペラで「塀と宇宙」を歌い始め、途中から加わったバンドサウンドに乗せてゆったりと同曲を歌い上げた。歌い終えると朗らかに「こんばんわ!」と挨拶し、トークへ。観客に盛り上がるように指示し、彼女の言う通りにファンが歓声を上げると「ちょっとうるさいね(笑)」と笑ってみせる。さらに今回のツアーを「今までで一番濃厚だった」と振り返り、その理由として大阪公演の日にお腹を下したエピソードを明かすなど、さっそく軽妙なトークを繰り広げた。
そして「今日は体調もバッチリ!」と笑顔を見せた彼女は、さわやかな「朝」でライブを再開。ツアーを経てサポートメンバーが「いい感じにダメになってきた」とうれしそうに話してから「また今日もダメでした」「めんどくさいのうた」を続け、自身の新居探しのエピソードで笑わせたのちに「君の住む街」を演奏する。「東名阪で同じ話はほぼしていない」と豪語していた彼女はユーモアあふれるMCを挟んで笑いを誘いつつも、演奏時には表情豊かに楽曲群を歌い上げ、観客を魅了していった。
中盤には「このメンバーでやりたいなと思って」と話し、初期曲「石段のワルツ」をひさしぶりにプレイ。オリエンタルなムードで場内を染め上げる。また現在レコーディング中であると明かし、新曲「オールライト」も披露するなど、最新のモードを惜しみなく見せた。
軽やかな演奏に乗せて「私の葬式」「黄金の海で逢えたなら」がプレイされると、観客はハンドクラップや合唱で大盛り上がり。関取は「あー痩せたわ!」と声を弾ませたのち「いろいろうじうじするより、笑い話にするほうが今年も楽しくなると思います。こんな気持ちを忘れないで音楽を続けていきたいんだという曲を」と説明し「もしも僕に」を歌い上げて本編を終えた。
アンコールで関取は8月に大阪と東京で初のホールライブ「関取花 ホールワンマンライブ ~西でどすこい東でどすこい~」を行うことを発表。歓喜の声が上がる中、彼女曰く「初めて聴いてもいい感じに聴こえる」という新曲「蛍」を届けた。そして彼女は「新しい姿を見せたい」と言い、エレキギターを手にするとロックアレンジした「だからベイビー」を演奏。エレキギターを人前で弾くのは大学生のバンドサークルでチャットモンチーのコピーを行って以来だと照れながらも、彼女は楽しげにプレイし、ワンマンライブを締めくくった。
なお彼女のオフィシャルサイトでは3月15日18:00より「関取花 ホールワンマンライブ ~西でどすこい東でどすこい~」のチケットの先行予約を受け付ける。
関連する特集・インタビュー
関取花「朝稽古ツアー」
2018年3月8日 渋谷duo MUSIC EXCHANGE セットリスト
01. 塀と宇宙
02. 朝
03. また今日もダメでした
04. めんどくさいのうた
05. 君の住む街
06. 石段のワルツ
07. オールライト(新曲)
08. むすめ
09. べつに
10. 私の葬式
11. 黄金の海で逢えたなら
12. もしも僕に
<アンコール>
13. 蛍(新曲)
14. だからベイビー
関取花 ホールワンマンライブ ~西でどすこい東でどすこい~
2018年8月4日(土)大阪府 大阪ビジネスパーク円形ホール
2018年8月18日(土)東京都 品川インターシティホール
※記事初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
リンク
- 関取花の新しいホームページ
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
グリーンパンダ @greenpanda4006
新曲披露にエレキギター演奏も!関取花、新しい姿見せた「朝稽古ツアー」 - 音楽ナタリー https://t.co/0Mof6W4kvD