Tempalay、ドミコ、MONO NO AWAREの中国ツアーが満員のLIQUIDROOMで幕

Tempalay、ドミコ、MONO NO AWAREが3月1日に東京・LIQUIDROOMにて、ライブ「中国巡演最終站」を開催した。

このライブは3組が昨年11月に中国5都市を回ったツアーの“凱旋公演”として実施したもの。日本での3組の競演を望む声が多くあがったことから開催に至り、チケットはソールドアウトした。中国ツアーの様子をまとめたドキュメンタリー映像が上映され、ステージを覆っていた幕が左右に開くと、トップバッターのドミコが登場。彼らは最新アルバム「hey hey,my my?」の収録曲「マカロニグラタン」でライブをスタートさせた。長谷川啓太（Dr）がダイナミックに鳴らす疾走感のあるビートに、さかしたひかる（Vo, G）がルーパーエフェクターを使ってサウンドを重ね、「こんなのおかしくない？」が始まると、フロアは一気にヒートアップ。間髪入れずに「united pancake」へと突入し、アグレッシブなプレイを見せつけた。ドミコはMCをほぼ挟まず次々と楽曲を披露。さかしたが「まどろまない」のリフが鳴らし、音を徐々に厚くしていきそのまま同曲に突入すると、フロアから大歓声が沸き上がった。そのままドミコはラストの「くじらの巣」まで熱演を繰り広げ、ステージを下りた。

MONO NO AWAREは玉置周啓（G, Vo）の「ニイハオ！ 恵比寿！」という挨拶に続いて「me to me」で演奏を開始。疾走感のある「井戸育ち」でフロアを揺らし、コミカルな歌詞とサウンドが印象的な「マンマミーヤ！」へとつないでいく。玉置は「中国は言葉は違ったけれど、音楽のノリ方はほぼ日本と同じ。だから今日は中国ツアー“6都市目”として」と中国ツアーの続きとしてライブに臨むことを告げた。その後MONO NO AWAREは中国ツアーでもやらなかったという新曲「センチメンタルジャーニー」やダンサブルな「To(gen)kyo」などを披露。最後の「駈け落ち」では激しい演奏で強烈な余韻を残し、Tempalayへとバトンを渡した。

Tempalayのパフォーマンスはサイケデリックな新曲で幕開け。小原綾斗（G, Vo）とサポートメンバーのAAAMYYYのハーモニーで魅了する「my name is GREENMAN」や移り変わりの早い音楽シーンを怒涛の展開で表現した「新世代」などを披露し、フロアを盛り上げていく。「TIME MACHINE」では竹内祐也（B）と藤本夏樹（Dr）の息の合ったリズムセクションが観客を踊らせ、「深海より」では浮遊感のあるサウンドで会場を包み込んだ。小原の「これにて中国ツアー終わります！ ありがとう！」の声からバンドは「革命前夜」を披露。メロウなグルーヴを奏で、「中国巡演最終站」の幕を下ろした。

この日の公演では、Tempalayとドミコが主催するビーチパーティ「BEACH TOMATO NOODLE」が6月9日に千葉・白浜フラワーパークにて開催されることが発表された。本公演には中国ツアーに参加した3組のほか、King Gnu、トリプルファイヤー、DENIMSも出演する。チケットぴあでは3月18日にまでチケットの先行販売を実施中。3月31日10:00に各プレイガイドにて一般発売される。