GANG PARADE、ブリッツを遊び人で埋め尽くした単独ライブ「MAKING THE ROAD」

GANG PARADEが2月23日に東京・マイナビBLITZ赤坂で全国ツアーの最終公演「GANG PARADE BREAKING THE ROAD TOUR FINAL『MAKING THE ROAD』」を開催した。

3月4日に東京・両国国技館で行われるBiSのライブイベント「BiS 2nd BEGiNNiNG TOUR FiNAL WHO KiLLED IDOL??」をもってBiSへと戻るアヤ・エイトプリンスを含む7人編成で実施された本公演。フロアに大勢の観客が押し寄せ、会場に足を運べなかった人はニコニコ生放送の生中継で彼女たちの勇姿を見守った。

オープニングSEが流れる中、ステージ奥のバックドロップが上昇してその奥から姿を見せたGANG PARADE。7人は1曲目に現体制第1弾シングルとして昨年7月に発表した「Beyond the Mountain」を届け、パワフルな歌と踊りでフロアの熱気を一気に高めた。ノイジーなサウンドの「イミナイウタ」では、ココ・パーティン・ココが冒頭でアクロバティックな動きでステージを横断したり、楽曲の終わりには全員がブリッジを披露したりと激しいパフォーマンスを見せた。また最新シングルのカップリングで、すしざんまいとのコラボレーションで話題を集める「とろいくらうに食べたい」では、メンバーが縦ノリのクールなEDMトラックに合わせて「とろいくらうに食べたい」と、すしを想起させる振り付けと共に歌唱。自己紹介を挟み、ツアーファイナルがいよいよ始まったことをココが改めて宣言し、「今日は遊び人（GANG PARADEファンの総称）のみんな、隅から隅まで笑顔で楽しんで、遊びましょう！ ライブは楽しんだもん勝ち。最後まで楽しみましょう！」と呼びかけた。

その後、セルフタイトル曲「GANG PARADE」や、アップテンポでキャッチーな「Happy Lucky Kirakira Lucky」、かわいらしい振り付けと表情で観客を魅了した「普通の日常」、エモーショナルな「Barely Last」など多彩な楽曲を届けた7人。MCでは「盛り上がってますか！」と話すキャン・マイカの言葉をさえぎって、テラシマユウカが「なあなあ、お金欲しくない？」、ユイ・ガ・ドクソンが「欲しい。今日めっちゃお金の匂いするよな」と突然お金の話題を切り出す。そんな折にステージの端で小さくなってもじもじしていたアヤに向かってテラシマが「アヤ、金持ってるやろ？」、アヤが「持ってない！」というやり取りを繰り返す寸劇へと展開。最終的にどのメンバーも「お金が欲しい」という意見を述べる中、マイカだけが「私はアイドルだし、みんなの笑顔が見られれば」と“優等生アイドル”のような態度を貫く。WACKの辻山マネージャーもステージに加わり、彼はカンペを手に「キャン・マイカは正真正銘のアイドルです」と棒読みでその文章を読み上げ、「本当のアイドルならこれを被ってもアイドルのはず」とパンストをメンバーに渡してステージをあとにした。

その後、メロウなミディアムチューン「WE ARE the IDOL」をマイカのみパンストを被ったまま披露するというシュールな状況になるも、歌い終えたマイカはパンストを脱ぎ捨て、「こんなことされてもマイカはギャンパレが大好きだー！」と叫ぶという一連の流れで観客の視線を集めた。ギャンパレは続けて「UNIT」で一体感を生み出し、ドリーミーな雰囲気の「sugar」までかわいらしい楽曲を連投。そしてファンと共に拳を突き上げて盛り上がった「QUEEN OF POP」、ピアノサウンドをフィーチャーしつつもパワフルなビートが躍動する「WINTER SONG」などで観客の胸を打った。さらに「ラストスパートいくぞ！」とマイカが叫び、ライブ終盤にはメンバーが観客と一緒に「pretty pretty good」でエビ反りダンスに興じ、「CAR RADIO」でシリアスな一面を覗かせたかと思えば、ラストの「FOUL」ではすがすがしくもエモーショナルなパフォーマンスで観客を魅了し、会場中に大合唱を響き渡らせた。

「まだ足りない！」とアンコールを求める声に応えて、ギャンパレは再びステージに登場。ユメノユアはここで「GANG PARADEからお知らせを持って来ました」と切り出し、4月17日に東京・Zepp DiverCity TOKYOでワンマンライブを開催することと、5月29日にニューシングル「GANG 2」を発表することを告知した。さらに「いつも応援してくれる遊び人のおかげで着実にステップアップできています」と感謝の言葉を述べ、全員で頭を下げた。歓声に包まれる中、7人はリリースされたばかりの最新シングル「BREAKING THE ROAD」の表題曲を披露。

ヤママチミキが「ラスト1曲、全員で遊びましょう！ Zeppで会いましょう！」と声高らかに呼びかけてから、最後に7人は「Plastic 2 Mercy」でフロアを揺らし、熱狂のうちに赤坂でのワンマンライブを締めくくった。