「STRAIGHTENER MANIA」は、バンドが滅多に演奏しないマニアックな楽曲で構成されたワンマンライブ。満員のオーディエンスの手拍子で迎えられたメンバーは2003年発売の音源「Silent Film Soundtrack」に収録された「COLD SLEEP」でライブの口火を切った。イントロから歓声が上がり、もみくちゃになって彼らの演奏を楽しむオーディエンスを見渡し、ホリエアツシ(Vo, G, Piano)は「ストレイテナーマニアの皆さん、ようこそ」とファンを歓迎。さらに彼らは10年以上前に発表された「REBIRTH」や、大山純(G)加入後の初アルバム「Nexus」の収録曲「Stilt」など、普段のライブではなかなか披露しない楽曲を届けて“マニア”たちを喜ばせた。
MCに入るとナカヤマシンペイ(Dr)は「みんなが緊張してると思ってたけど、心配いらなかった」と笑顔で話す。ホリエは「2年以内でやっていない曲を選んだつもり。墓場から掘り起こしたような曲もあります」とこの日のライブの趣旨を説明した。「Dead Head Beat」でホリエがギターを弾きながら飛び跳ねると、オーディエンスもそれに合わせてジャンプを繰り返す。ホリエがキーボードを演奏した「AFTER THE CALM」ではメンバー4人が向かい合い、盤石なバンドアンサンブルでファンを魅了した。
中盤に差しかかると日向秀和(B)が「いったん落ち着こう」と呼びかけ、少し長めのMCをすることに。ここまで9曲を披露してきた彼らは「手汗がすごい」「峠を越えた」と話し、緊張感をもってライブに取り組んでいる様子を伺わせる。MCに入って緊張感が溶けたのか、話がどんどん脱線していくと大山が「やるぞ」とひと言。彼の言葉を合図に、ホリエが一番演奏したかった曲だと言う「BLACK DYED」でライブを再開させた。ライブ後半は日向のお気に入りの楽曲である「KINGMAKER」や、ホリエがキーボードを演奏したミドルテンポのナンバー「LOVE RECORD」「放物線」といった楽曲が届けられていく。また「UNICORN」「戦士の屍のマーチ」などバンド初期のナンバーを歌ったホリエは「読み返すと何が言いたかったのかわからない歌詞がある。『穴だらけになった それはまだ』とか」と、自分が書いた歌詞に改めて向き合った感想を正直に語っていた。4人は本編の最後に、バンドのオフィシャルモバイルサイト「テナモバ」でのアンケートで投票数が一番多かった楽曲「TRIBUTE」をプレイ。計18曲を演奏した4人は肩を組んでファンに挨拶し、ステージをあとにした。
熱烈なアンコールに応えて再び姿を現した4人は、ライブアレンジが施された「CLARITY」でファンを熱狂させる。日向は「またやりましょうよ。こういうライブ」とメンバーに提案すると、ホリエやナカヤマは「今となっては楽しいライブだった」とこの日の演奏を振り返った。この日のライブの準備をしながら、新曲のレコーディングに取り組んでいたことを明かしたホリエは「後ろはあまり見たくなくて、前を向いていきたい。次の音を楽しみにしていてください」とファンに呼びかけた。最後に披露された楽曲は、ライブの定番曲である「BERSERKER TUNE」。ナカヤマの雄叫びを合図に4人は原曲に近い形で「BERSERKER TUNE」を届け、往年のファンを歓喜させた。終演後、ステージ上のスクリーンでは4月にシングル(タイトル未定)を、5月にアルバム(タイトル未定)をリリースすることと、6月からは全国ツアーが開催されることが発表され、会場内はバンドを祝福する温かい拍手の音に包まれた。
ストレイテナー「テナモバ presents『STRAIGHTENER MANIA』」2018年2月20日 新木場STUDIO COAST セットリスト
01. COLD SLEEP
02. REBIRTH
03. Stilt
04. STAINED ANDROID
05. Dead Head Beat
06. Blue Sinks In Green
07. AFTER THE CALM
08. WHITE ROOM BLACK STAR
09. 星の夢
10. BLACK DYED
11. KINGMAKER
12. 氷の国の白夜
13. LOVE RECORD
14. 放物線
15. LOST WORLD
16. UNICORN
17. 戦士の屍のマーチ
18. TRIBUTE
<アンコール>
19. CLARITY
20. BERSERKER TUNE
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リンク
- STRAIGHTENER.NET
- ストレイテナー 20th特設サイト
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