アルバムのスタートを告げるムーディな「Intro」が鳴り響き、ミラーボールがキラキラとした光を放つ中、グレーのスーツに身を包んだジョンヒョンが登場。彼はピンクのギターを手に、軽やかなカッティングを刻み出し、「Starry Places」で演奏を開始した。今回は男女のコーラス、サックス、ベース、ギター、ドラム、キーボードというバンドを従えてのライブ。「Time Machine」からは2名のダンサーも加わり、トロピカルな「Pina Colada」では笑顔を見せた。
ジョンヒョンは「もう、最終日。終わってしまうのが早くて切ないです。皆さんが大きな声を出して、一緒にがんばってくれたら追加公演もあるかも!」と、「Foxy」のコーラスパートを観客と猛練習。「Foxy」が始まりファンがシンガロングすると、ジョンヒョンは「バッチリ!」とご満悦な様子だった。「僕の最近の中で一番好きな曲。いつもヨンファ(CNBLUEのメインボーカル)が歌っているのがうらやましくて、僕も歌いたくなって」と選んだという「Only Beauty」でも大合唱を巻き起こした。
彼が出演する日本映画「生きる街」の映像が上映されたあと、ジョンヒョンはカジュアルな衣装に着替えて「HEAD TRIP」で後半戦をスタート。ほのぼのとしたムードの「SHINE」では、ファンが左右に揺らす手をモニタースピーカーの上に乗って眺めていた。終盤は「These days」「voice」といった、ジョンヒョンが作ったCNBLUEの曲たちが彩る。その中に唯一挿入されたのはヨンファが作った「Butterfly」。この曲を歌う際にジョンヒョンは「大好きな曲だから歌いたかったんだけど、ヨンファさんの曲だってことにセットリストを組んでから気付いたんです。やっぱり長い間一緒にやってると似てくるのかな?」と話した。
本編最後に「Blind Love」を披露したジョンヒョンは「もうすぐデビュー10年、30歳になります。どんな20代、どんな10年だったかを考えると、なかなかない、カッコいい人生だったと思います(笑)。その10年は皆さんとメンバーと一緒にCNBLUEを作った10年だった。ずっと一緒にいてくれて、本当にありがとうございます。30代、40代もキラキラしていたらいいな。でも1人ではできないこと。メンバーと皆さんがいないとダメ。ライブだって僕1人がうまくできたとしても、一体感、共感がないと意味がない。これからも一緒に楽しめる曲をいっぱい作るので、応援してください。皆さんを音楽で慰められる人になれるよう、がんばります。1人じゃできないので、一緒に!」とファンに呼びかけた。
盛大な“イ・ジョンヒョン”コールを受けたジョンヒョンはアンコールを実施。「Moonlight Swing」で軽やかなスウィングを歌ったかと思えば、「生きる街」のために書きおろしたバラード「ひかりのまちで」を目を閉じて熱唱するなど、多彩な楽曲で観客を魅了する。普段はアドリブでトークを進める彼だが、最後のMCでは珍しくメモを取り出し言いたいことを確認してから「愛って形のない、見えないものでしょう? 見えないものを守っていくって難しいけど、だからこそ大事なんです。どう守っていくかって、僕らも一緒。皆さんが思うこの愛のイメージを大事に守っていきたいし、そのためにもこれからももっといいライブを作っていきます!」と宣言。そして「ずっとそばにいてくれる 君の心が僕を輝かせてくれる」という意の「Starlit Night」のサビをファンに歌わせ、「これが僕のイメージであり、純粋な言葉。みんなと一緒に歌うために作った曲です。これからも一緒に歌ってください」と、観客の歌声に聴き入っていた。
アンコールが終わり、客電が点いても鳴り止まない“イ・ジョンヒョン”コールに応え、ジョンヒョンはダブルアンコールを行うことに。彼は「最後ですから、デカい声で!」と煽り、「どんなに離れても いつでも愛してる」という歌詞の「Blind Love」をファンと共に合唱し、「また来ます! ありがとう!」と手を振りステージを後にした。
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- イ・ジョンヒョン(from CNBLUE)|ワーナーミュージック・ジャパン
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【ライブレポート】CNBLUEイ・ジョンヒョン、ソロコンで20代を振り返る「一緒にいてくれてありがとう」 - 音楽ナタリー https://t.co/KqlQsfIra5